「日本の問題を解く」のホームページへようこそ。
本ホームページにお越し頂き誠にありがとうございます。心よりお礼申し上げます。ホームページは低迷の30年を解決し日本を再生する解決策を説明します。
私は関三郎と申します。日本IBMの研究所に37年間勤務し多くの実績を有しますが、1990年代に低迷の30年に気づいたため、57歳の時に退職し、7年掛けて拙著『日本の問題を解く』を執筆し、その後10年掛けて解決策を説明するホームページを完成しました。これにより皆様が解決策を実践する事により低迷の30年を解決し日本を再生できると考えています。今後は全知全能を傾けてホームページを普及する所存です。ホームページが皆様の幸福実現と日本国の繁栄と安寧に貢献する事を心から願っております。
『日本の問題を解く』の筆者 関三郎
令和7年(2025年)8月13日
さて現在の日本は正に私が30年前の1990年代に予測した通りです。それはアメリカには差をつけられ、逆に中国/韓国/台湾には下から追い上げられ、その結果、日本は両者の狭間で伸び悩み低迷する事です。これが30年前に予測した事です。
この状況は正に現在の日本の状況そのものです。言うまでもなく、中国/韓国/台湾は「世界の工場」としての地位を築き上げ、またインドはソフトウエア先進国でありインド人はマイクロソフトやグーグルやIBMの社長に務めています。またアメリカはGAFA+M更にChatGPTなど世界のリーダーとしての揺るぎない経済発展を続けています。
それに対して日本は、前述の通り、アメリカには差をつけられ、逆に中国/韓国/台湾/インドには下から追い上げられ苦しい状況が続き、低迷の30年となっています。GDPで言えば、かつての世界第2位から2010年に中国に抜かれ、一昨年の2023年にドイツに抜かれ、本年の2025年にはインドに抜かれる事が予測されており、世界第5位に転落する事になります。
また最近の報道によれば、次に示すように、日本の2024年度のGDPはカリフォルニア州にも抜かれたとの事です。
ご覧頂ける通り、赤で示す日本のGDPは低迷、微増ですが、黒で示すカリフォルニア州の人口は約4000万人ですが、GDPはぐんぐん伸び日本を抜きました。更に言えば、次に示すように、一人当たりのGDPでも韓国にも抜かれています。
ご覧頂ける通り、各国の一人当たり名目GDPは伸びていますが、日本だけ減少しています。そして今まで日本より下だと思っていた韓国にも抜かれました。
お分かり頂ける通り、低迷の30年の通り、日本の世界市場での経済的地位はアメリカには差をつけられ、逆に中国/韓国/台湾/インドには下から追い上げられ、確実に低下しています。そして社会的には少子高齢化であり、財政的には巨額の赤字です。そのため多くの人が将来に対して不安を抱いています。
更に新たな問題も生まれています。それが自民党の裏金問題であり、闇バイトであり、兵庫県の斎藤知事のパワハラやおねだり問題であり、その後の公選法違反疑惑であり、立花孝志の2馬力選挙であり、自殺した前県議への誹謗中傷疑惑であり、東京女子医大理事長の背任罪疑惑であり、フジテレビの性接待疑惑であり、令和のコメ騒動です。
これらの問題を一言で言えば、正に低迷の30年により日本人の心まで蝕まれてきたと言っても過言ではないと考えています。言うまでもなく、このような問題は前代未聞であり尋常ではありません。この事は多くの皆様も同様に感じているのではないかと思います。
ではこのような日本を再生する事はできるのでしょうか。解決策はあるのでしょうか。もちろんあります。30年前に今日の事態を予測した私は十分解決策を導いています。
尚、何故予測できたのかは以降で説明します。ここでは解決策は経済の低迷の30年を解決し、更に蝕まれた心や少子化や巨額の財政赤字などの全ての問題を解決するとご理解頂ければと思います。
但し、率直に言って、解決策の説明は非常に困難です。何故なら、解決策は日本人のやり方や考え方と根本的に異なるためです。そのためその発想さえないというのが私の率直な感想です。故に何度も何度も説明方法を改めてきました。
しかし、今回やっと皆様に直感的に分かるキャッチフレーズを見つける事ができました。それが以前はダイハツのCMに使われ、そして今回映画の題名になったものです。これを次に示します。
◆かくかくしかじか
ご覧頂ける通り、「かくかくしかじか」が日本再生の解決策を直感的にご理解頂けるキャッチフレーズです。この意味は次の通りです。
◆「かくかく」と「状況」を理解するだけでなく「かくかくしかじか」と「状況とその状況を生み出した理由」も理解する事
ご覧頂ける通り、「かくかくしかじか」の意味は「状況」を理解するだけでなく「状況とその状況を生み出した理由」も理解する事です。つまり何事を深く正しく理解する事です。これが「かくかくしかじか」の意味であり、日本再生の鍵となります。
つまり今までの日本は物事を表面的に「状況」のみを理解してきましたが、今後の日本は「状況」だけでなく「状況を生み出した理由」も理解する事です。これにより深く正しく理解でき賢くなり確実に成長進歩し低迷の30年を解決し日本を再生できると考えています。
ここで私の感想を言えば、率直に言って、最初にダイハツのCMに使われた時は特に気に留めませんでした。しかし、今回映画の題名に使われた事から「かくかくしかじか」は現在の日本人の潜在心理を反映していると考えています。これを次に示します。
◆何事も表面的ではなくかくかくしかじかと深く正確に理解したい
お分かり頂ける通り、「何事も表面的ではなくかくかくしかじかと深く正確に理解したいい」という日本人の潜在心理を反映していると考えています。この理由は正に低迷の30年の結果「そうしなければ到底ダメだ」という潜在心理を反映していると思います。
そして、正に日本再生の解決策も同じ事を意図しています。改めてこれを次に示します。
◆「かくかくと状況を理解する人間」から「かくかくしかじかと状況とその状況を生み出した理由を理解する人間」即ち「何事も表面的ではなくかくかくしかじかと深く正確に理解する人間」への転換
ご覧頂ける通り、「日本再生の解決策」を一言で言えば、「かくかくと状況を理解する人間」から「かくかくしかじかと状況とその状況を生み出した理由を理解する人間」即ち「何事も表面的ではなくかくかくしかじかと深く正確に理解する人間」への転換です。
これにより失敗せず、成功者となり、低迷の30年を解決し日本を再生できると考えています。これが解決策のエッセンスとなります。
但し、ここで皆様は素朴な疑問が浮かぶと思います。それは「かくかくしかじか」という文言はあっても、実際は「かくかくと表面的にしか理解しないの」は「何故か」です。つまり「しかじかと理由を理解しないの」は「何故か」です。
この理由は以降で説明するように「思い重視」や「手順重視」という日本の悪しき弊害のためと考えています。つまり表面的に理解した「思い」でスグ「手順」を実行してしまう事です。これが日本の悪しき弊害であり、そして低迷の30年の根本原因と考えています。
しかし、「かくかくしかじか」には「それではマズイ」という潜在心理があると考えています。この鍵は「状況とその状況を生み出した理由」の双方を理解する事です。これにより何事も深く正確に理解する事ができます。この認識が昨今の「かくかくしかじか」を生み出していると考えています。
さてここで一歩深掘りして説明すると、状況を生み出す理由とは何かです。例えば、「失敗」や「成功」という「状況」を生み出す理由は何かです。これを次に示します。
◆失敗 原因
◆成功 秘訣
お分かり頂ける通り、「失敗という状況」を生み出すのは「原因」です。同様に「成功という状況」を生み出すのは「秘訣」です。つまり「失敗の原因」や「成功の秘訣」を理解する事が何事も正確に理解する事です。
では「失敗の原因」や「成功の秘訣」を理解すると何が良いのでしょう。それは「あー、こうすれば良い」と解決策が浮かぶ事です。つまり問題解決能力や発明力を自然に習得できる事です。これが最大の利点です。そして日本再生の要諦となります。
では「原因」や「秘訣」をまとめて言えば、何でしょう。これは「真実」であり「真理」です。これが「かくかくしかじか」という「起承転結」により「失敗」や「成功」の要因となります。
では「かくかくしかじか」という「起承転結」は何でしょう。これは「起きた事を承り転じて結果」を生み出す「仕組み」即ち「原理」です。お分かり頂ける通り、その状況を生み出してる要因と仕組み、即ち真理と原理が「状況を生み出す理由」です。
では「状況」とは具体的に何でしょう。これは容易にご理解頂ける通り、「活動状況」です。つまり「行為」であり「手順」の「状況」です。そのためまとめて言えば、「手順の状況」を生み出しているのが「真理」や「原理」となります。
では何故「活動状況」が生まれるのかと言えば、「問題」があるからです。つまり問題を解決するために「活動手順」があり、それを生み出しているのが「真理」であり「原理」であり、結果は「失敗か成功か」という「価値」となります。
即ち「かくかくと状況を理解する人間」から「かくかくしかじかと状況とその状況を生み出した理由を理解する人間」への転換とは「手順」だけでなく、手順を生み出してる「真理」や「原理」を問題解決のために活用し成功という「価値」を実現する人間です。
そのため「かくかくしかじか」という文言がダイハツのCMや映画の題名になった理由は正に「手順」だけではなく「真理や原理」に基づいて問題解決しなければ到底成功しない、即ち低迷の30年を打破できないという日本人の潜在心理を反映していると考えています。
そして正にこれが日本再生の解決策の「勘所」です。つまり「手順」だけでなく「真理や原理」に基づいて問題を解決し成功という「価値」を実現する事です。これが解決策の肝となります。
そして「手順」や「真理」や「原理」や「価値」が低迷の30年を解決し日本を再生する解決策のキーワードとなります。そのためこれに基づいて「今まで」と「これから」を示すと次の通りとなります。
◆今まで かくかくと手順を理解し改良
◆これから +しかじかと手順を生み出してる真理や原理も理解し創造
ご覧頂ける通り、「今まで」は「かくかくと手順を理解し改良」つまり「製品の改良」でしたが、「これから」は「しかじかと手順を生み出してる真理や原理も理解し創造」つまり「新たなテクノロジの創造」です。
即ち「製品の改良」から「新たなテクノロジの創造」です。これが以降で説明するように、日本再生のゴールです。そして、これを実現するのが日本再生の解決策です。そのため次に日本再生の解決策を紹介します。これを次に示します。
活動 解決策
◆個人の解決策
㊀心の営み ➀真人間
㊁人生の営み ➁個人の尊重
㊂知的活動 ➂普遍的思考力
◆企業の解決策
㊃経営活動 ➃正義化
㊄経済活動 ➄方法論
ご覧頂ける通り、日本再生の解決策は人間の5つの主要な活動に対して5つの解決策が導かれ、そして個人と企業の解決策に大別されます。お分かり頂ける通り、日本を再生するには個人と企業を合わせて5つの解決策が必要です。
これにより「心」から「人生」から「知的活動」から「経営活動」から「経済活動」から、全ての問題を解決します。つまり前述の通り、経済の低迷の30年や蝕まれた心や少子化や巨額の財政赤字などの全ての問題を解決します。
そのため首相から大臣から最高裁判所長官から東大総長からトヨタやホンダや日立やソニーの社長から社員から、1億2千万人の日本人全てに有用です。日本国民お一人お一人が日本再生の解決策を実践する事により十分日本を再生できると考えています。
では具体的にどのように実現するのでしょう。この鍵となるのが解決策の「元になる真理」です。次にこれを示します。
活動 解決策 元になる真理
◆個人の解決策
㊀心の営み ➀真人間 ❶良心の真理
㊁人生の営み ➁個人の尊重 ❷生き方の真理
㊂知的活動 ➂普遍的思考力 ❸思考の真理
◆企業の解決策
㊃経営活動 ➃正義化 ➍経営の真理
㊄経済活動 ➄方法論 ❺技術の真理
ご覧頂ける通り、解決策には全て「元になる真理」があります。これが解決策の肝となるものです。これにより全ての問題を解決し日本を再生できると考えています。この事は以降の説明から十分ご理解頂けます。
ここではあらかじめ3点を紹介します。1つは「元になる真理」をご理解頂く事により、具体的にどのように解決するのかをご理解頂ける事です。次にこの事を❸「思考の真理」から紹介します。これを次に示します。
◆発明 真理→原理→価値
◆実現 価値→原理→手順
◆解決 真理→原理→手順
ご覧頂ける通り、思考には「発明/実現/解決」と3つの方法があります。このポイントは3つの思考法は全て「真理」と「原理」と「価値」と「手順」の4つのキーワードから構成される事です。
そのため理系や文系に関わらず、全ての学問やテクノロジをこの4つのキーワードに基づいて思考すれば理解または発明できるという事です。一例を挙げれば、私の開発した液晶であり、スティーブ・ジョブズの開発したスマホであり、ChatGPTの原理です。
これらは全て4つのキーワードに基づいて3つの思考法により創造されています。つまり液晶/スマホ/AIと対象は異なりますが、全て統一的に捉える事ができます。尚、このように統一的に捉えるため➂「普遍的思考力」と呼びます。
お分かり頂ける通り「元になる真理」をご理解頂く事により、問題は様々に異なりますが、全て統一した視点から、且つ具体的にどのように解決するかをご理解頂けます。これが「元になる真理」の最大の特徴です。
さて、ここで最新情報に基づいて1点紹介します。それはChatGPTの原理で説明してる「入力単語を出力単語に近づける」という「ChatGPTの原理」の正しい事がGPT-5Thikingにより証明されたという事です。つまり私は東大教授よりもChatGPTを良く知ってるという事です。
どういう事かと言うと、今回ChatGPT-5が発表され、GPT-5Thikingも発表され、GPT-5 Thinkingの『リアルタイムのルーター』から私が今まで説明してきた「入力単語を出力単語に近づける」という「ChatGPTの原理」の正しさが証明されたという事です。
何故なら『リアルタイムのルーター』は入力単語の辿るルートを決定し、それに基づいて入力単語は当該記憶箇所に辿り着き、そこでパラメータにより出力単語に近づくからです。GPT-5 Thinkingの『リアルタイムのルーター』は正しく私の説明する「ChatGPTの原理」の正しさを証明してくれました。
これは東大教授も誰も日本で説明できないものでした。では「私は大天才か」と言えば、そうではありません。「思考法」です。これが日本IBMを57歳で退職し17年経った74歳の年寄りでも東大教授よりも最先端のChatGPTを理解できる理由です。これを❸「思考の真理」で説明します。そのため皆様も日本のトップクラスの思考法を習得できるとご理解頂ければと思います。
では次に2点目を紹介します。これは個人の3つの解決策は日本を再生すると共に皆様に恩恵をもたらす事です。これを次に示します。
➀真人間 → 幸福
➁個人の尊重 → 生きる喜び
➂普遍的思考力 → 達成感
ご覧頂ける通り、➀「真人間」は「幸福」をもたらし、➁「個人の尊重」は「生きる喜び」をもたらし、最後に➂「普遍的思考力」は「達成感」をもたらします。何故かと言えば、次の通りです。
➀真人間 → 人を助ける正義を実践
➁個人の尊重 → 持てる力を思う存分発揮
➂普遍的思考力 → 自ら考えて問題を解決
ご覧頂ける通り、➀「真人間」は「人を助ける正義を実践する」ため人から感謝され「幸福」を実感できます。次に➁「個人の尊重」は「持てる力を思う存分発揮する」ため成長進歩し「生きる喜び」を実感できます。最後に➂「普遍的思考力」により「自ら考えて問題を解決する」ため「達成感」を実感できます。
お分かり頂ける通り、個人の3つの解決策を実践する事により「幸福/生きる喜び/達成感」を実現できます。これが何よりも重要です。冒頭で説明したように「皆様の幸福実現」に貢献する事が私の願いです。これに解決策がお役に立つ事を何よりも願っています。
では最後に3点目を紹介します。それは「幸福追求」は以降で説明するように日本国憲法の第13条で定められている事です。但し、大変残念な事は殆どの方はこの事を知らない事です。これはこれで問題ですが、本当の問題はこれとは真逆の「欲望追及」が蔓延している事です。
この例が先に説明した問題です。即ち、自民党の裏金問題であり、闇バイトであり、兵庫県の斎藤知事のパワハラやおねだり問題であり、立花孝志の2馬力選挙であり、東京女子医大理事長の背任罪疑惑であり、フジテレビの性接待疑惑です。これらは正に「欲望追及」が引き起こした問題です。
そして、最大の問題が「少子化」です。これは正に「欲望追及」が引き起こした問題です。つまり「生まれる子供よりも自分が大事」です。具体的に言えば、好きなものを食べ、好きなブランドを買い、好きな所に旅行です。これらは全て自分のためです。そのため「欲望追及」が少子化の根本原因と考えています。
しかし『幸福追及』なら、子供を授かる幸せ、成長を見守る幸せ、血筋が未来に繋がる幸せです。そのため『欲望追及』から『幸福追及』への大転換です。これにより「少子化」は十分解決されると考えています。
お分かり頂ける通り、解決策の「元になる真理」から日本の問題をどのように解決するか、また問題の本質も垣間見えたのではないかと思います。つまり「元になる真理」が「かくかくしかじか」の「しかじか」に相当するものです。これにより具体的にご理解頂けす。
さてこれらの解決策は別ページの「真人間と個人の尊重」と「普遍的思考力」また「正義化の経営力」と「方法論の技術力」で説明します。尚、現在最終版とすべく工事中です。トップページではこれらのエッセンスを次の順番で説明します。
1 自己紹介と皆様へのお願い
2 解決策の概要
3 個人の解決策
3.1 真人間
3.2 個人の尊重
3.3 普遍的思考力
4 個人の解決策の実例
4.1 喪主の忍さんの挨拶
4.2 大谷選手のマンダラチャートによる成功
4.3 ジャパンネット二代目社長の内省による成功
4.4 内省によりITパスポートに満点で合格したガードマン
4.5 まとめ
5 企業の経営の解決策
5.1 正義化の経営力
6 企業の経営の解決策の実例
6.1 嗜好の真理の発見による銀だこの成功
6.2 知能化機械による鰻の成瀬の成功
6.3 ユニクロの仕組み化による成功
6.4 まとめ
7 企業の技術の解決策
7.1 方法論の技術力
8 企業の技術の解決策の実例
8.1 モデリング言語による既存製品の知能化
8.2 思考の真理に基づくChatGPTの予測の原理の理解
8.3 人間の実行する方法論による人間の進歩
8.4 まとめ
9 結語
補足
◆日本人と欧米人の精神風土
◆真理と正義と愛を理解した小学生の体験
➀真理を理解した小学1年生の体験
➁正義を理解した小学1年生の体験
➂愛を理解した小学5年生の体験
➃これらを確認した40歳の体験
◆個人としての実績
➀20才の時に東大生の創価学会会員を全員論破し考えを改めさせる
➁30代に直感で東大のコンピュータサイエンスの教授を論破し誤りを認めさせる
➂30代に通産省の課長補佐を諫め地デジを21世紀に普及させる
➃40代に日本人を馬鹿にしたイギリスIBMの開発部門のトップを論破し日本人の誇りを守る
➄50代にサービス科学をアメリカIBMと同時に導きIBMに入社した思いを達成する
⑥50代にプロジェクトマネジメントの原理の正義化をイギリス政府よりも2年早く導く
ご覧頂ける通り、9つに分けて説明します。最初に自己紹介と皆様へのお願いを説明し、次に解決策の概要を説明します。これを踏まえて解決策を具体的に説明します。これは個人と企業の経営と技術の3つに分けて説明します。
最初に個人の解決策を説明し、これを踏まえて個人の解決策の実例を説明します。次に企業の経営の解決策を説明し、これを踏まえて企業の経営の解決策の実例を説明します。最後に企業の技術の解決策を説明し、これを踏まえて企業の技術の解決策の実例を説明します。
お分かり頂ける通り、最初に解決策を説明し、次に実例を説明します。これらも全て先に説明したように「かくかくしかじか」と深く正確に説明します。つまり「かくかく」と「手順だけ」でなく「しかじか」と手順を生み出した「真理や原理」を含めて説明します。
これにより解決策は先に説明したように、日本人のやり方や考え方と大きく異なりますが、容易にご理解頂け、安心してお読み頂けると思います。尚、補足については以降で説明します
では最初に「自己紹介と皆様へのお願い」を説明します。
1 自己紹介と皆様へのお願い
では「自己紹介と皆様へのお願い」を説明します。最初に自己紹介し、次に皆様へのお願いを説明します。
では自己紹介します。私は国立東京工業高等専門学校の電気工学科を卒業し、冒頭でも触れたように日本IBMの研究所に37年間勤務し、多くの実績を有します。一例を挙げれば、「液晶」と「地デジ」と「大手自動車会社の新車の全国輸送の最適化ソフト」です。
これらの生みの親が私です。具体的に言えば、「真人間と個人の尊重(工事中)」で説明するように日本に液晶産業を創り、日本に地デジを普及し、大手自動車会社の新車の全国輸送という大規模問題に最適化理論を世界で最初に適用し成功したのが私です。
お分かり頂ける通り、37年間にハードとソフトの両分野でこのような実績を挙げた方は世界でも稀です。そのため両者の技術と適用に関して世界のトップクラスの知識と経験を有するとご理解頂ければと思います。
次に私の特徴も紹介します。これは3つあります。1つは私は技術者ではなく科学技術者として日本IBMの研究所で活動しました。この意味は科学の解き明かした真理から問題を解決する原理を発明し新たなテクノロジを創造する事です。
これが前記のようなハードとソフトの実績を生み出したと言っても過言ではありません。しかし、大変残念な事は日本には「科学技術」という言葉はあっても「科学技術者」という言葉がありません。つまり「科学技術者」が私以外にいません。
これは些末な事ではなく非常に大きな問題です。つまり低迷の30年を解決し日本を再生する上で非常に大きな課題が「科学技術者」の育成です。但し、日本にはこのような意識が皆無です。そのためこの点について2点説明します。
1点目は日本に「科学技術者」が存在しない事を明確に指摘する方がおられる事です。この方が正にIBMの社長です。これを示すのが私の推進した液晶開発をアメリカ本社に提案した時のIBMの社長の発言です。次にこれを示します。
◆日本は第二次世界大戦でアメリカに負けた。日本はトランジスタ・ラジオという製品を創れても、トランジスタというテクノロジは創れない。(だから液晶という新たなテクノロジも開発できない)
ご覧頂ける通り、 IBM社長の発言は日本には真空管からトランジスタに変える「改良の技術者」は存在しても、トランジスタという新たなテクノロジは創造する「科学技術者」が存在しない事を明確に指摘しています。
但し、戦後の焼け野原から経済復興する日本では、トランジスタ・ラジオという製品開発により世界市場をリードする事は快挙であり、事実、高度経済成長を支え、その後の軽薄短小やデジタル製品への進展を支えた日本経済の大黒柱でした。
しかし、「改良の技術者」から新たなテクノロジを創造する「科学技術者」に進歩しなかった事が低迷の30年の大きな原因と考えています。これは冒頭の私の30年前の予測に関連しますので2点目として説明します。
それはアメリカには差をつけられ、逆に中国/韓国などには下から追い上げられる事ですが、ここで後者に関連するのが前記の真空管からトランジスタに変える「改良の技術者」です。
ご承知の通り、日本は戦後いち早く真空管からトランジスタに切り替えトランジスタ・ラジオという製品を発明し、世界市場をリードしました。しかし、結論から言えば、その様な改良は中国/韓国などにもできるという事です。
つまりトランジスタというテクノロジの発明と比べれば特段優れた事ではないという事です。この事はトランジスタの発明にはノーベル賞が授与されましたが、トランジスタ・ラジオという製品の発明には授与されなかった事から明らかです。
但し、大変残念な事は「真空管」から「トランジスタ」という「改良の技術者」から、新たなテクロジを創造する「科学技術者」に進歩しなかった事です。これが冒頭で説明したように、中国/韓国などから追い上げられる根本原因と考えています。
そのため「2 解決策の概要」で説明するように、改良から創造への転換は日本再生のゴールの1つとなっています。これにより中国/韓国などを十分凌駕できると考えています。尚、アメリカに差をつけられている事に関しては「7 企業の技術の解決策」で説明します。
では次に2つ目の特徴を説明します。これは子供の頃の「何故日本は第二次世界大戦でアメリカに敗れたのか」という素朴な疑問から、日本と欧米の歴史と宗教と哲学また文化や伝統や科学技術などを考察し、20才で日本人と欧米人の精神風土を導いた事です。
更に両者の思考パターンや悪しき弊害も導き、IBMというアメリカで37年間検証してある事です。そのため日本と欧米の事を世界で誰よりも良く知っており、故に日本再生の解決策を導ける事、つまり日本と欧米の過去2000年の偉人の英知を駆使、活用して日本再生の解決策を導いてるとご理解頂ければと思います。
ここでお気づきの通り、冒頭の「かくかくしかじか」で紹介した「思い重視」や「手順重視」は「日本人と欧米人の精神風土」で説明するように、正に私が20才の時に導いた日本人と欧米人の精神風土が基本となっているものです。
これから「思い重視」や「手順重視」は導かれています。この事をご理解頂くと共に日本再生の解決策は「思い重視」や「手順重視」という「原因」も十分明らかにして導かれているとご理解頂ければと思います。
3つ目の特徴は学生時代の勉強や日本IBMの研究開発と同等に、私は人生を如何に真摯に生きるかを考察し実践してきた事です。この結果が正に日本再生の5つの解決策です。これらは私が日本IBMの研究開発で実践してきたものです。但し、出たとこ勝負で実践したものではなく、前述の通り、人生を如何に真摯に生きるかを考察し、実践してきたものです。
ではそのために万巻の書を読んできたのかと言えば、そうではなく、次に示すように真理と正義と愛を理解した小学生の体験です。これが基本となり全てを考察し、解決策を導き実践しています。尚、これが先に補足で示したものです。
◆真理と正義と愛を理解した小学生の体験
➀真理を理解した小学1年生の体験
➁正義を理解した小学1年生の体験
➂愛を理解した小学5年生の体験
➃これらを確認したのが40歳の時の体験
ご覧頂ける通り、➀から➂は真理と正義と愛を理解した私の小学生の体験です。これらを40歳の時に悟った体験が➃です。これらは私の人格形成の骨格となるものであり、そして人生を如何に真摯に生きるかの考察の基本なっています。
これに基づいて考察し研究開発を行ってきました。その結果が先に説明したように「液晶」などの「科学技術者」としての実績です。更に言えば、私が「科学技術者」に成長進歩できたのも正に人生を如何に真摯に生きるかを考察してきたためと考えています。
言うまでもなく、単に勉強すれば良いというものでもなく、また仕事をすれば良いというものではありません。そうではなく、その意味を「かくかくしかじか」と考察し、理解する事が大事です。この考察の基本が40歳の時に悟った「愛と真理と正義」です。
この意味は人間を「愛す」れば、依って立つべき「真理」を発見し、その真理に基づいて人々を助ける「正義」を実践する事です。これに基づいて人生を如何に真摯に生きるかを考察してきた結果、科学技術者に成長進歩したと考えています。
そしてその結果、前記の私の会社での実績とは別に、私の個人としての多くの実績を生み出していると考えています。これが先に補足で示したものです。次にこれらを再掲します。
◆個人としての実績
➀20才の時に東大生の創価学会会員を全員論破し考えを改めさせる
➁30代に直感で東大のコンピュータサイエンスの教授を論破し誤りを認めさせる
➂30代に通産省の課長補佐を諫め地デジを21世紀に普及させる
➃40代に日本人を馬鹿にしたイギリスIBMの開発部門のトップを論破し日本人の誇りを守る
➄50代にサービス科学をアメリカIBMと同時に導きIBMに入社した思いを達成する
⑥50代にプロジェクトマネジメントの原理の正義化をイギリス政府よりも2年早く導く
ご覧頂ける通り、これらは全て私が正論を導き、個人として成し遂げた実績です。即ち先に説明したように「愛と真理と正義」に基づく主張です。そのため日本再生の正論を導く事により、私一人の個人であっても十分日本を再生できると考えています。
これは希望的観測として言っている訳ではありません。そうではなく、前記の通り、私の個人としての実績に基づいています。そのため私一人の個人ではあっても日本再生の解決策を皆様にご理解、ご賛同を得て十分日本を再生できると考えています。
さて、これらの背景には私が生涯を通じて考察してきたものがあります。それが「人間とは何か」そして「幸福とは何か」です。これを現在の74才まで偉人の英知、更には自然科学や人文科学また社会科学から考察してきました。この解答が日本再生の解決策でもあります。これらを実践すれば「幸福な人生を送れる」というのが私の結論です。
そのため皆様が日本再生の解決策を実践され、低迷の30年を解決し、日本を再生すると共に成長進歩され、幸福を実現する事をなによりも願っています。冒頭でも説明したように、皆様の幸福実現に解決策が貢献するならばこれ程嬉しい事はありません。お役に立てる事をなによりも願っています。
では最後に「皆様へのお願い」を説明します。これは本ページが「確かに役に立った」と実感されたならば、以下の口座に、拙著と同じく、2420円(本体 2200円+消費税
220円)を振り込んで頂ければと思います。
銀行名 : 三菱東京UFJ銀行
支店名 : 藤沢支店
口座種類 : 普通口座
口座番号 : 4173176
氏名 : 関三郎
尚、ホームページは膨大な量があります。そのためエッセンスを説明するトップページをお読みになり「確かに役に立った」と実感されたならば、振り込みをお願いできればと思います。またこれらは日本再生の資金として活用します。そのため振り込みを宜しくお願いできればと思います。
では次に「解決策の概要」を説明します。
2 解決策の概要
では「解決策の概要」を説明します。最初に解決策の概要のあらましを説明します。冒頭で説明したように、日本再生の解決策は5つあり、これらは有機的に連携し低迷の30年を解決し日本を再生します。
そのため最初に日本再生のゴールを説明し、次に5つの解決策はどのように日本再生のゴールを実現するかを説明します。これにより日本再生のゴールから5つの解決策を全体的に捉える事ができると思います。
これを踏まえて5つの解決策の概要を「個人の解決策」と「企業の解決策」に分けて説明します。これを次に再掲します。
活動 解決策 元になる真理
◆個人の解決策
㊀心の営み ➀真人間 ❶良心の真理
㊁人生の営み ➁個人の尊重 ❷生き方の真理
㊂知的活動 ➂普遍的思考力 ❸思考の真理
◆企業の解決策
㊃経営活動 ➃正義化 ➍経営の真理
㊄経済活動 ➄方法論 ❺技術の真理
さて、率直に言って、分からない言葉が沢山あると思います。この理由は冒頭で説明したように、解決策は日本人のやり方や考え方と大きく異なるためです。そのため「かくかくしかじか」と説明します。
つまり解決策を生み出した根拠と意味を説明します。これにより十分ご理解頂けると思います。併せて解決策の3つのポイントも説明します。あらかじめ説明すれば、これは解決策の「しかじか」に相当します。つまりこれらの3つのポイントから5つの解決策は導かれている事をご理解頂けます。
次に留意点として3点説明します。これは「低迷の30年の原因」と「日本の悪しき弊害」また「欧米人の進歩」です。これにより日本再生には様々な要因がありますが、それらを十分解決できる事をご理解頂けます。
最後に「サービス科学の実践」としてまとめを説明します。これにより全ての説明をご理解頂けると共に「解決策の概要」を十分ご理解頂けると思います。これを次の順番で説明します。
➀日本再生のゴール
➁個人の解決策
➂企業の解決策
➃解決策の3つのポイント
➄低迷の30年の原因
⑥日本の悪しき弊害
⑦欧米人の進歩
➇サービス科学の実践
ご覧頂ける通り、前半で解決策の概要を説明し、後半で留意点とまとめを説明します。
では➀「日本再生のゴール」から説明します。さて日本再生には低迷の30年を解決すると共に日本の永続的な繁栄と安寧を実現するゴールを定義し実現する事が肝要です。これにより普遍的解決策とする事ができます。
そのため最初に日本再生のゴールを説明します。次にこれを示します。
1 賢民賢国
2 自主独立と改良から創造の人間
3 欲望とワンマンから愛と賢さのヒューマン
ご覧頂ける通り、日本再生のゴールは3つあります。これは「賢民賢国」であり、その意味は「自主独立」と「改良から創造の人間」に進歩する事であり、それは日本人が「欲望とワンマン」から「愛と賢さのヒューマン」に再生する事により実現されるというものです。
お分かり頂ける通り、日本再生のゴールは「かくかくしかじか」に基づいています。つまり「賢民賢国」が「かくかく」であり「自主独立と改良から創造の人間」と「愛と賢さのヒューマン」が「しかじか」に相当します。
これは全体的な流れとしてはご理解頂けると思います。日本再生とは日本が「賢い国民」と「賢い国家」の「賢民賢国」を実現する事です。この意味は国民一人一人が「自主独立」し「改良から創造の人間」に成長進歩する事です。
つまり明治以来日本は欧米の発明したテクノロジの改良を行ってきましたが、そうではなく国民一人一人が自主独立の気概を持ち、創意工夫し、欧米と同じく新たなテクノロジを創造する人間に成長進歩する事です。
尚、日本人は農耕民族のため改良は得意でも、欧米と同じように新たなテクノロジを創造するのは不可能と感じる方もおられると思いますが、そんなことはありません。この例が正に私であり、以降で説明する解決策の実例です。これらは正に創造の実例です。そのため十分日本人も創造できると考えています。
次に日本再生のポイントは、政府の政策により低迷の30年を解決し、日本を再生するというものではなく、国民一人一人が日本再生の解決策を理解し自主独立で実践し実現する事です。つまり国民一人一人が「賢民」になる事により「賢国」になれるという事です。
さてここで皆様に是非ご理解頂きたい事は、これと同じ事を教える方が明治時代に存在する事です。この方が福沢諭吉です。福沢諭吉は『学問のすすめ』で「一身独立して一国独立す」を教えています。お分かり頂ける通り、「賢民賢国」は「一身独立して一国独立す」に基づき更に発展させたものです。この事をあらかじめご理解頂ければと思います。
では解決策は日本再生のゴールをどのように実現するのでしょう。次に解決策と日本再生のゴールを対比して示します。
活動 解決策 ゴール
◆個人の解決策
㊀心の営み ➀真人間 賢民(ヒューマン)
㊁人生の営み ➁個人の尊重 賢民(自主独立)
㊂知的活動 ➂普遍的思考力 賢民(創造)
◆企業の解決策
㊃経営活動 ➃正義化の経営力 賢国(経営)
㊄経済活動 ➄方法論の技術力 賢国(技術)
ご覧頂ける通り、日本再生の5つの解決策は明確に日本再生の3つのゴールを実現します。具体的に言えば、➀「真人間」が「愛と賢さのヒューマン」を実現します。これが基本となり➁「個人の尊重」が「自主独立」を実現し、同様に➂「普遍的思考力」が「創造の人間」を実現します。これらが「個人の解決策」であり「賢民」を実現します。
次に➃「正義化の経営力」と➄「方法論の技術力」が「賢国」つまり「経営と技術の両輪で成功する企業」を実現します。尚、これには政府や行政という組織も含まれるとご理解頂ければと思います。
これから解決策は日本再生のゴールを十分実現する事をご理解頂けると思います。また3つの日本再生のゴールから5つの解決策を全体的にご理解頂けると思います。併せて解決策は有機的に連携している事もご理解頂けたと思います。
つまり「一身独立して一国独立す」の通り、「賢民」が実現されて「賢国」が実現されるという事です。日本再生と言うと「国」に目が行きがちですが、そうではありません。「賢民」が実現されて「賢国」です。この事をご理解頂ければと思います。
では最初に「賢民」を実現する➁「個人の解決策」を説明します。次にこれを再掲します。
主要な活動 解決策 元になる真理
㊀心の営み ➀真人間 ❶良心の真理
㊁人生の営み ➁個人の尊重 ❷生き方の真理
㊂知的活動 ➂普遍的思考力 ❸思考の真理
ご覧頂ける通り、「個人の解決策」は3つあります。㊀「心の営み」に対しては➀「真人間」、㊁「人生の営み」に対しては➁「個人の尊重」、最後に㊂「知的活動」に対して➂普遍的思考力」です。併せて「元になる真理」がそれぞれ❶「良心の真理」と❷「生き方の真理」と❸「思考の真理」です。
これらを先に説明したように、最初に解決策の意味と根拠を説明し、次にポイントを説明します。
では➀「真人間」から説明します。この意味は「元になる真理」の❶「良心の真理」からご理解頂けます。そのため次にこれを示します。
◆愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義
ではこれを踏まえて「良心の真理」の根拠を説明します。これは次の通り3つあります。
❶私が40歳で導いた「愛→真理→正義」
❷釈迦の「真実の愛は理解する事から生まれる」という真実の愛の教え
❸アリストテレスの4元徳の「真理→勇気→節制→正義」
ご覧頂ける通り、「良心の真理」の根拠は❶『私が40歳で導いた「愛→真理→正義」』と❷『釈迦の真実の愛の教えの「真実の愛は理解する事から生まれる」』と❸『アリストテレスの4元徳の「真理→勇気→節制→正義」』と3つあります。
お分かり頂ける通り、❶は兎も角、❷と❸から「良心の真理」は十分根拠があり信頼できる事をご理解頂けると思います。では次に「良心の真理」の「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」の意味を説明します。これを次に示します。
◆人間を「愛す」れば、何事も依って立つべき「真理」を発見する事により「釈迦」が「真実の愛は理解する事から生まれる」と教える「真実の愛」が生まれ、これにより「勇気」が湧き「節制」も忘れずに人々を助ける「正義」を実践し、その結果、人々から感謝され、心は満たされ「幸福」を実現できる
ご覧頂ける通り、これが「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」の「良心の真理」の意味です。
つまり人間を「愛す」れば、何事も依って立つべき「真理」を発見する事により「釈迦」が「真実の愛は理解する事から生まれる」と教える「真実の愛」が生まれ、これにより「勇気」が湧き「節制」も忘れずに人々を助ける「正義」を実践し、その結果、人々から感謝され、心は満たされ「幸福」を実現できるという意味です。
これは説明するまでもなく、十分ご理解頂けると思います。これを導いた順番は前記の通り、最初に❶『私が40歳で導いた「愛→真理→正義」』があり、次に❷『アリストテレスの4元徳の「真理→勇気→節制→正義」』を加え、最後に『釈迦の真実の愛の教えの「真実の愛は理解する事から生まれる」』を加えて導いたものです。
これからご理解頂ける通り、「核となる」のは「愛と真理と正義」と最後に加えた「真実の愛」です。即ち「愛と真理と真実の愛と正義」です。この4つが「核となるもの」です。それに対して「勇気と節制」は補完するものとなります。
そして、何よりも重要なのが、「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」の結果、生まれる「幸福」です。つまり人を助ける正義を実践する事により人から感謝され「幸福」を実感できる事です。これが何よりも重要です。この事は十分ご理解頂けると思います。
では次にポイントを2点説明します。1点目は「真人間が日本再生の根幹である事」です。この事は幸福を実現する事から十分ご理解頂けると思います。更に2つの理由がありますが、これは➃「解決策の3つのポイント」で説明します。
あらかじめ紹介すれば、「心」が「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」と定まるならば、自信を持って生きていける事です。即ち2番目の解決策の➁「個人の尊重」を実践できるようになる事です。
もう1つは「愛→真理」つまり人間を愛すれば、依って立つべき「真理」を理解する事により問題を解決する「原理」も理解できる事です。即ち3番目の解決策の➂「普遍的思考力」を実践できるようになる事です、
お分かり頂ける通り、1番目の解決策の➀「真人間」から、2番目の解決策の➁「個人の尊重」と3番目の解決策の➂「普遍的思考力」を実践できるようになります。これから改めて「真人間が日本再生の根幹である事」をご理解頂けると思います。
次に2点目は冒頭でも紹介したように、人間の生きる目的は憲法第13条で定めるように「幸福追求」ですが、現在は自民党の裏金問題や闇バイトや兵庫県の斎藤知事のパワハラやおねだり問題や立花孝志の2馬力選挙や東京女子医大理事長の背任罪疑惑やフジテレビの性接待疑惑などの「欲望追及」になっている事です。
これは冒頭で説明したように、低迷の30年により日本人の心まで蝕まれてきたためと考えています。これを解決するのが「真人間」です。そのため改めて「真人間が日本再生の根幹である事」をご理解頂けると思います。
では次に㊁「人生の営み」の解決策の➁「個人の尊重」を説明します。ここで「個人の尊重」は先に説明したように憲法第13条でも定められているように非常に重要なものです。何故なら「個人の尊重」の意味は以降で説明するように「持てる力を思う存分発揮し成功し成長進歩し幸福を実現する事」だからです。
これは正に「人生の解決策」です。これから「個人の尊重」は「人生の解決策」である事をご理解頂けると思います。但し、持てる力を思う存分発揮するからと言って、猪突猛進では成功しません。正しく行動する事が必要です。そのため❷「生き方の真理」に基づく事が必要です。次にこれを示します。
◆真理→原理→手順
ご覧頂ける通り、この意味は冒頭で説明した「手順の状況を生み出しているのが真理や原理」からご理解頂けると思います。つまり「手順」を生み出しているのが「原理」であり「真理」です。これを定式化したのが「生き方の真理」の「真理→原理→手順」です。
但し、これは次に説明するように、❸「思考の真理」に基づくものです。つまり㊁「人生の営み」は㊂「知的活動」に基づく「賢明な判断」が必要です。これにより「猪突猛進」を防ぎ確実に成長進歩する事ができます。
その結果「生きる喜び」を実感できます。何故なら「個人の尊重」とは前述の通り、「持てる力を思う存分発揮する事」であり、❸「思考の真理」に基づく事により「猪突猛進」する事なく確実に成長進歩するからです。
即ち「生きる喜び」とは「成長進歩」です。そのため➁「個人の尊重」により「生きる喜び」を実感できます。この事は十分ご理解頂けると思います。
では最後に➂「普遍的思考力」を示します。最初に「元になる真理」の❸「思考の真理」を次に再掲します。
◆発明 真理→原理→価値
◆実現 価値→原理→手順
◆解決 真理→原理→手順
ご覧頂ける通り、冒頭で説明したように、思考には「発明/実現/解決」の3つの方法があります。このポイントは3つの思考法は全て「真理」と「原理」と「価値」と「手順」の4つのキーワードから構成される事です。
そのため理系や文系またテクノロジに関わらず、全て統一的に捉える事ができます。これが非常に重要なポイントです。故に➂「普遍的思考力」と呼びます。では次に順番に「発明/実現/解決」の3つの思考法を説明します。
最初に「発明の思考法」を説明します。これは「真理→原理→価値」の通り「真理」から「原理」を発明し問題を解決する「価値」を実現するものです。このポイントは「手順」がない事です。これからご理解頂けるように「発明」は「理論的」に行われます。
つまり「こうすれば問題は解決できる」という「仕組み」即ち「原理」を依って立つべき「真理」から発明する事がポイントです。これは発明の体験がない方には「実感が湧かない」と思いますが、➄「私の液晶の開発方法」と⑥「スティーブ・ジョブズのスマホの開発方法」から十分ご理解頂けます。
次に「実現の思考法」は「発明の思考法」により発明した「原理」を具体的な技術、即ち「手順」として実現する事がポイントです。これをQCD、つまり「品質/コスト/納期」から決定します。そのため「テクノロジ」として具現化するのが「実現の思考力」です。
これからお分かり頂けると思いますが、いわゆる「創造」とは「発明」と「実現」の2つのステップにより為されます。つまり「発明の思考法」と「実現の思考法」により「創造」は為されます。これは「改良」から「創造」への転換の鍵となりますので十分ご理解頂ければと思います。
さて、ここで1点補足したい事があります。それは「価値→原理→手順」の「実現の思考法」は「説明方法」としても活用される事です。これを一般的に言えば、「全ての学問」には「人間や社会の問題」を解決する「価値」があり、価値を実現する「原理」があり、原理を実行する技術的で専門的な「手順」があるという事です。
これから全ての学問は「価値→原理→手順」と学べば良い事をご理解頂けると思います。そのため私や東大理三の勉強法は教科書を3つの視点から探す様に速読します。
◆価値はどこに書いてあるのか
◆原理はどこに書いてあるのか
◆手順はどこに書いてあるのか
つまり受け身ではなく『価値→原理→手順』と能動的に速読します。何故なら全ての学問は『価値→原理→手順』と教える為です。これを知ってるのが私や東大理三です。
お分かり頂ける通り、「発明」は「真理→原理→価値」と理論的に発明されますが、「説明のし易さ」から、教える時は「価値→原理→手順」と「実現の思考法」に基づいて説明されます。
そのため私や東大理三の勉強法は「価値→原理→手順」と能動的に探すように速読します。これは如何なる勉強をする時も非常に有用な知見となりますので、十分ご理解頂ければと思います。
最後に「真理→原理→手順」の「解決の思考法」は学校のテストや試験などの既に解き方が明らかにされている問題を解く時の方法です。これは「真理→原理→手順」からご理解頂けるように「真理→原理→価値」の「発明の思考法」と「価値→原理→手順」の「実現の思考法」を合体させたものとなっています。これも十分ご理解頂ければと思います。
さてこれらの「3つの思考法」は「初めて聞く」と感じると思いますが、実はどなたにも普遍的に存在します。即ち「人間の普遍的思考力」である事です。そのため次にこの事をを説明します。
この例を挙げれば「富士山の登り方」です。これを「真理→原理→手順」の「解決の思考法」の形式で次に示します。
■「一日で登れる量」→「1合目・・10合目」→「様々な登り方」
◆真理 一日で登れる量
◆原理 1合目・・10合目
◆手順 様々な登り方
お分かり頂ける通り、「富士山の登り方」は「一日で登れる量」→「1合目・・10合目」→「様々な登り方」の通り、明確に「真理→原理→手順」の「解決の思考法」に基づいています。
そのため元になっている「発明の思考法」や「実現の思考法」を含め「発明/実現/解決の3つの思考法」は昔から日本に存在し「人間の普遍的思考力」である事をご理解頂けると思います。この事は「富士山の登り方」から十分ご理解頂けると思います。
尚、あらかじめ説明すれば、「真理→原理→手順」は「8.2 思考の真理に基づくChatGPTの予測の原理の理解」で説明するように「ChatGPTの原理」を理解する上でも非常に役に立ちます。「富士山の登り方」から「ChatGPTの原理」が分かるというのは想像がつかないと思いますが、実はその通りです。この事をあらかじめご理解頂ければと思います。
また「思考法」と「思考力」の差は「思考法を活用する能力」を「思考力」とご理解頂ければと思います。但し、これは一般通念と異なります。つまり一般的には「思考力は生まれつきで人に依存する」と思われています。しかし、私はそのようには考えていません。これについては➇「サービス科学の実践」で説明します。
次に「発明/実現/解決の3つの思考法」は「人間の普遍的思考力」であるにも関わらず、何故日本人は勉強などで明示的に実践できないのかと言えば、冒頭でも紹介した「思い重視」や「手順重視」という日本の悪しき弊害のためと考えています。そのためこれについては⑥「日本の悪しき弊害」で説明します。
さて、これらを全て内包したものとして「4 個人の解決策の実例」として説明する「4.4 内省によりITパスポートに満点で合格したガードマン」のポイントを説明します。
それは正に➀「真人間」と➁「個人の尊重」と➂「普遍的思考力」を実践する事によりガードマンは満点でITパスポートに合格したという事です。これは3つの事を明確に示しています。
1つは3つの解決策は十分有効である事です。2つ目は従来人に依存すると思われる能力、具体的には理解力は➂「普遍的思考力」の「実現の思考力」としてどなたにも存在する事です。
3つ目はこれに基づいて自らの努力により満点を取る事は「達成感」を実感できる事です。これを示すのがガードマンの感想です。「この勉強法なら何でも勉強できそうだ」です。これは正に自信を示すものであり、自信は明らかに「達成感」から生まれたものです。即ち「達成感」そして「自信」を生み出します。これがなによりも重要です。
お分かり頂ける通り、ガードマンの例は3つの個人の解決策の有用性を明確に示す正に実例です。これから個人の解決策の有用性を十分ご理解頂けると思います。
さて最後に思考について人間とAIの差について補足します。先に説明したように人間は何事も「かくかく」と表面的に理解すると共に➂「普遍的思考力」により「しかじか」と「真理」と「原理」と「価値」と「手順」という4つのキーワードに基づいて深く正確に理解しています。
さて、ここでポイントは「文章」には「かくかく」という「言葉」しか記述されていない事です。そのためAIは人間のように「しかじか」と「真理」と「原理」と「価値」と「手順」という4つのキーワードに基づいて深く正確に理解していない事です。
これが「嘘をつくハルシネーション」の根本原因です。更にMITなどが最近発見した「ポチョムキン理解」即ち「わかったふり」の「みせかけの理解」の根本原因です。
例えば、嘘をつくのはAIは真偽の判断をできないためです。そうではなく文章に書いてある事を鵜呑みにするためです。例えば、全ての文章に太陽は西から登ると書いてあれば、太陽は西から登ると答えます。これがハルシネーションです。
また「みせかけの理解」はAIは解答をする部分とまとめをする部分が分断されている事があります。そのため解答とまとめが矛盾する事があります。但し、その事をAIは認める説明をします。つまり「わかったふり」をしますが、実際はその誤りを訂正する事ができません。これが「みせかけの理解」です。
お分かり頂ける通り、AIは人間のように「真理と原理と価値と手順の4つのキーワード」に基づく「普遍的思考力」がある訳ではありません。そうでは機械的な処理をしてるだけです。
即ち以降で説明するように文章の単語の「意味や関係や品詞や過去形」などの属性を自分のアルゴリズムにより識別記憶し、冒頭で説明したように、入力単語を出力単語に近づけるという「原理」により予測してるだけです。これは人間の思考とは全く異なる機械的な処理です。この事を十分ご理解頂ければと思います。
では次に「賢国」を実現する➂「企業の解決策」を説明します。これは㊃「経営活動」に対しては➃「正義化」、 ㊄「経済活動」に対しては➄「方法論」と2つあります。また「元になる真理」はそれぞれ➍「経営の真理」と❺「技術の真理」です。次にこれらを再掲します。
主要な活動 解決策 元になる真理
㊃経営活動 ➃正義化 ➍経営の真理
㊄経済活動 ➄方法論 ❺技術の真理
ご覧頂ける通り、既に何度も説明していますが、「正義化」も「方法論」も意味が良く分からないと思います。そのため意味と根拠を説明し次にポイントを説明します。
では➃「正義化」から説明します。これは理解のし易さ最初に根拠から説明します。「正義化」は以降で説明するように、私が2003年に「経営の要諦」として導いたものです。
またイギリス政府が2005年に開発したPRINCE2というプロジェクトマネジメントの原理として導いたものでもあります。そのためイギリス政府が導いた事からから「Justification」、「正義化」の正当性をご理解頂けると思います。
次に「正義化」の意味をざっくり言えば、「正義は富を創るという事」です。つまり人を助ける正義を実践するならば、助けられた人は確実に働く事ができ、新たな富を創るという事です。これはそのように説明されれば容易にご理解頂けると思います。
次にこれを定式化したのが➍「経営の真理」です。これを次に示します。
➍経営の真理
◆正義の検証 真理→原理→価値
◆黒字の検証 価値→原理→手順
◆経営の実践 真理→原理→手順
ご覧頂ける通り、人を助ける「正義の検証」を行なうのが「真理→原理→価値」の「発明の思考法」です。つまり「真理」に基づいて「問題」を解決する「原理」を発明し「問題解決」という「価値」を実現する事を検証する事です。
次に「黒字の検証」を行なうのが「価値→原理→手順」の「実現の思考法」です。つまり「価値」から「売上」を予測し「原理」を実行する「手順」を「QCD」、「品質/コスト/納期」から決定し、決定した手順から「開発費」を導き「売上と開発費」の比較から「黒字の検証」を行います。
最後に日々の経営を実践するのが「真理→原理→手順」の「解決の思考力」です。つまり「かくかく」と「手順」を実行するだけなく「手順」を生み出してる「原理」そして「原理」の依って立つべき「真理」を「しかじか」を理解する事です。これにより完全に「手順」を理解でき「誤り」を防止できます。
また「原理」から「手順」を生み出してる「QCD」、「品質/コスト/納期」も理解する事も非常に重要です。何故なら、これから「手順」を実行する「現場の担当者」のみが知る「知識や知見やノウハウ」から「手順」を創意工夫する事ができるからです。これは現場の士気を向上し非常に重要です。
言うまでもなく、「経営」とは「人/金/物」を効率的に運用する事です。ここで一番重要なのが「人」です。人が自発的に効率的に「手順」を実行する事は何よりも重要です。
そのため現場の方々が創意工夫できるように情報を共有する事は非常に重要です。言うまでもなく、「正義化」とは「人を助けて富を生み出す事」です。これを「顧客」に行うだけでなく「現場の方々」にも行う事は非常に重要です。
では次にポイントを1点説明します。それは以降で説明するように「二宮金次郎の教え」です。次にあらかじめ示します。
◆世間には自分だけ儲ける小金持ちが多く、自分と相手が社会全体として儲かる大金持ちが少ない
ご覧頂ける通り、「自分と相手が社会全体として儲かる大金持ち」は「正義化」を一般的に表現してる事をご理解頂けると思います。つまり人を助ける正義を社会全体に行う事です。
これを今の言葉で言えば、「サプライチェーン」です。「サプライチェーン」を確立し社会全体が潤い儲かるようにする事です。これが「自分と相手が社会全体として儲かる大金持ち」です。
このように「Justification」、「正義化」と言うと、「日本人には馴染みがない」と感じるかも知れませんが、そうではありません。二宮金次郎が江戸時代に教えています。そのため「正義化」は「十分日本人にも昔からある」とご理解頂けると思います。
但し、これは以降で説明するように「経営の語源」も同じです。更に近江商人の極意を表現した「三方良し」も同じです。これらも「自分と相手が社会全体として儲かる大金持ち」を教えています。これから改めて「正義化」は「十分日本人にも昔からある」とご理解頂けると思います。
では最後に➄「方法論」を説明します。 さて㊄「経済活動」の解決策として➄「方法論」と説明されても全く分からないと思います。そのため最初に❺「技術の真理」から説明します。これを次に示します。
◆過去 真理→原理→ハードウエア(手順)
◆今後 真理→原理→方法論(手順)
ご覧頂ける通り、これは「真理→原理→手順」の「解決の思考力」の形式に基づいて「科学の成果物」を表現しています。意味は、過去300の成果物は自然科学に基づく「ハードウエア」でしたが、今後の成果物は「サービス科学」に基づく「ソフトウエア」と言いたいところですが「方法論」になるという意味です。
お分かり頂ける通り、鍵となるのが「サービス科学」です。そのため最初に「サービス科学」を説明し、次に「方法論」を説明し、最後にポイントを説明します。
さて「サービス科学」は「7 企業の技術の解決策」で説明するように、私とIBMが2005年にそれぞれ独立に導いたものです。これは従来の「自然科学」が「自然の営み」に「真理」を見出すのに対し「サービス科学」は「人間の営み」に「真理」を見出します。
この例を挙げれば、「計算という営み」に「真理」を見出し「計算の原理」即ち「コンピュータの理論モデル」を発表した1936年のチューリングの論文です。これによりコンピュータ即ちITは誕生しました。即ちITを生み出した科学が「サービス科学」です。
次に「サービス科学の生まれた理由」は自然科学のテクノロジは性能限界に達したためです。つまりもうこれ以上速くなりません。この事はスーパーコンピュータや量子コンピュータからご理解頂けると思います。
数万のCPUを使用するスーパーコンピュータや数百ビットの多値を使用する量子コンピュータは単一CPUの性能限界を明確に示すものです。そのため更なる文明の利器の発展を推進するものとして「サービス科学」を導いています。
次に「サービス科学の成果物」は「自然科学」とは大きく異なります。「自然科学の成果物」は「ハードウエア」ですが、「サービス科学の成果物」は前述の通り「ソフトウエア」と言いたくなりますが、正確に言えば「方法論」となります。
この理由は「7 企業の技術の解決策」で説明するように「方法論」には「人間の実行する方法論」と「ソフトウエアの実行する方法論」と2種類あるためです。では何故2つあるのかと言えば、人間の解く問題には「人間の創造力にのみ解ける問題」とそうではなく既に解かれ「解法が明らかにされている問題」と2つあるためです。
ここで後者の「解法が明らかにされている問題」を解くのが「ソフトウエアの実行する方法論」です。これには単純計算のように解き方が一義的に決定できる「決定性の問題」と将棋や囲碁のように指す手が無数にあり一義的に決定できない「非決定性の問題」と2つあります。ここでAIは「非決定性の問題」を解くものです。
次に「人間の実行する方法論」の例を挙げれば、正に日本再生の5つの解決策です。つまり㊀「心の営み」であれ、㊁「人生の営み」であれ、㊂「知的活動」であれ、㊃「経営活動」であれ、㊄「経済活動」であれ、全て人間の創造力により解決されます。
お分かり頂ける通り、「方法論」には「ソフトウエアの実行する方法論」と「人間の実行する方法論」と2つあります。ここで特にご理解頂きたいのが「人間の実行する方法論」です。
とりわけ重要なのが冒頭で説明したように「心の営みの方法論」と「頭脳の営みの方法論」です。これにより「大谷選手」のように「愛のある人間」そして「ChatGPTの原理」を理解できる「賢い人間」になれる事です。この事を十分ご理解頂ければと思います。
では次にポイントとして「今後の経済活動の鍵」を説明します。これは「方法論」と考えています。つまり「方法論」が「今後の経済活動の鍵」と考えています。具体的には、次の3点と考えています。
❶「機械知能による既存製品の知能化」
❷「AIによる知的作業の自動化」
❸「SNSによる人間の賢民化」
では最初に❶「機械知能による既存製品の知能化」を説明します。この例を挙げれば、「6.2 知能化機械による鰻の成瀬の成功」で説明する鰻職人の知識をプログラムにより機械に実装した「鰻を焼く機械」です。これは正に鰻職人の知識を活用する知能化機械です。ここで知能化の意味は「人間の知識を活用する事」です。
これを一般的に言えば、「機械知能」です。「機械知能」はAIとは異なり「人間の知識」を学習させるのではなく「プログラム」により機械に実装するものです。これは産業機械からロボットから自動車など今後の大きな市場になる事が期待されています。
次に❷「AIによる知的作業の自動化」を説明します。これはChatGPTを活用するマイクロソフトのプログラム作成のGitHub Copilotやオフィス業務の自動支援の365 Copilotのように「人間の知的作業」の「定型業務の自動化」です。
更に登場してきたのが生成AIによる「要約」や「プレゼン資料作成」や「マニュアル作成」や「営業計画の作成」更には「複数プランの優劣の評価」や「他分野の方法による評価」などです。これらも定型業務と類似な「定型パターンの自動化」です。
尚、何故「定型業務の自動化」や「定型パターンの自動化」で先に説明した「嘘をつくハルシネーション」や「わかったふりをするみせかけの理解」が問題にならないのかと言えば、「手順」だけを取り扱うためです。この場合には問題になりません。
例えば、連立方程式を解く「手順」は教科書で教える「計算」もあれば「グラフ」もあります。「グラフ」の場合は「2つの式」をグラフに描き交点からxとyを求めるやり方です。つまり機械的にグラフを描いて求めるだけです。そのため「嘘をつくハルシネーション」や「わかったふりをするみせかけの理解」という問題が起きないという事です。この事を十分ご理解頂けると思います。
では最後に❸「SNSによる人間の賢民化」を説明します。この例はYouTubeです。YouTubeは娯楽だけではなく「学習」としても非常に利用されています。これは正に「人間の実行する方法論」に基づく「賢民化」を促すものです。
そして注目すべきはこれらのSNSは今や完全な宣伝を収入源とする「経済活動」ともなっています。この事は容易にご理解頂けると思います。
ではこの3つの中で日本の取るべき選択肢は何でしょう。れは容易に推察されるように❶「機械知能による既存製品の知能化」です。つまり既存製品や交通などの社会インフラを「知能化させる事」です。即ち「鰻の成瀬」のように「知能化製品や知能化インフラ」を世界に先駆けて開発し世界のリーダーシップを確立する事です。
これは部品や材料/素材などの物造りの基盤がある日本にとって地の利を活かした整合性のある選択肢です。そのため❶「機械の知能化」が日本の進むべき道と考えています。尚、❷「定型業務の自動化」と❸「賢民化」については➇「サービス科学の実践」で説明します。
では次に➃「解決策の3つのポイント」を説明します。尚、あらかじめ説明すれば、4点目があります。これは➇「サービス科学の実践」で説明します。これらが先に説明したように「解決策のしかじか」に相当するものです。ではこれらの3点を次に示します。
❶「真人間が解決策の根幹」
❷「思考は心と頭脳が連携して為される」
❸「経営力と技術力は普遍的思考力に基づく」
ご覧頂ける通り、これらの3点が解決策の鍵となるものであり「解決策のしかじか」に相当するものです。つまり5つの解決策はこれらの3点から生まれています。この事は以降の説明から十分ご理解頂けます。
では❶「真人間が解決策の根幹」から説明します。先に説明したように「真人間」の「元になる真理」の「良心の真理」の「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」の結論は人を助ける正義を実践する事により感謝され「幸福」を実感できる事です。これから「真人間が解決策の根幹」をご理解頂けると思います。
更にもう1つ非常に重要な意味があります。それは「心」が「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」と定まるならば、自信を持って生きていける事です。即ち2番目の解決策の➁「個人の尊重」を実践できるようになる事です。
そして最後に最も重要な意味があります。それは人を助ける「正義」を実践するために問題を解決する「原理」も理解できるようになる事です。これを教えるのが「釈迦の真実の愛の教え」の「真実の愛は理解する事から生まれる」です。
これは「3.1 真人間」で説明するように「愛→真理」の通り、「愛す」れば「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれ、その結果「原理」も理解できる事を教えています。何故ならば、問題の原因という「真理」を理解すれば、問題を解決する「原理」も容易に理解できるようになるからです。
そのため「真理」を理解する事により「原理」も容易に理解できるようになります。この事をご理解頂けると思います。これは➂「普遍的思考力」で説明するように❸「思考の真理」につながる非常に重要なポイントとなります。
お分かり頂ける通り、これら3点から「真人間は解決策の根幹」を十分ご理解頂けると思います。
では次に❷「思考は心と頭脳が連携して為される」を説明します。これは先に「良心の真理」で説明した「愛→真理」からご理解頂けると思います。「失敗の原因」や「成功の秘訣」などの「真理」は、人生を「愛す」れば「心」が発見するものです。これが「発明の思考法」の「真理→原理→価値」の「真理」となります。
つまり「思考」で最も重要な依って立つべき「真理」は「心」が発見します。そして先に説明したように「真実の愛」が生まれ「原理」も直感的に理解できるようになります。つまり「心」は「原理のあらまし」も理解し、そして「頭脳」は「精緻な原理」を理論的に発明し、更に論理的に原理を実行する「手順」を導きます。
即ち前述の通り、「思考の真理」の「発明/実現/解決」の3つの思考を実践できるようになります。このスタートは心が発見する「真理」です。これが❷「思考は心と頭脳が連携して為される」という意味です。これは本シリーズの説明で最も重要な知見です。そのため十分ご理解頂ければと思います。
では最後に❸「経営力と技術力は普遍的思考力に基づく」を説明します。これについては➍「経営の真理」や❺「技術の真理」からご理解頂けると思います。これらは「普遍的思考力」に基づいています。
つまり「経営」や「技術」という分野固有の問題を取り扱う事が異なるだけで「思考法」そのものは同じです。即ち➂「普遍的思考法」が活用されるという事です。これから「経営力と技術力は普遍的思考力に基づく事」をご理解頂けると思います。
さて、このように「経営の真理」の鍵となる「正義化」を生み出すのも、今後の「技術の真理」の鍵となる「方法論」を生み出すのも「思考の真理」です。そのため非常に重要なのが❸「思考の真理」であり、そして「真理」を発見する❶「良心の真理」です。
つまり➂「普遍的思考力」であり➀「真人間」です。これから改めて「解決策の3つのポイント」の❶「真人間が解決策の根幹」と❷「思考は心と頭脳が連携して為される」の重要性をご理解頂けると思います。
では次に➄「低迷の30年の原因」を説明します。先に冒頭で説明したように、日本はアメリカには差をつけられ、逆に中国/韓国などには下から追い上げられ、両者の狭間で伸び悩み低迷の30年となっています。ではこの原因は何かと言えば、次の6点と考えています。
❶傲慢
❷改良から創造に進歩せず
❸思い重視や手順重視という悪しき弊害
➍IT特にソフトが苦手
❺技術を優先しても経営を軽視
❻専門知識を重視しても普遍的知識を軽視
ここで❶「傲慢」と❷「改良から創造に進歩せず」と❸「思い重視や手順重視という悪しき弊害」は冒頭でも紹介してるので、ある程度ご理解頂けると思います。
日本企業、とりわけ電機企業は1980年代に家電や半導体で世界市場を席巻し、文字通り「ジャパン・アズ・ナンバーワン」となったため、1990年代以降❶「傲慢」となってしまった事です。これを示すのが「独自に進化する」という意味の「ガラパゴス」という製品名の携帯電話、即ち「ガラケー」です。これは正に日本企業の傲慢さを明確に示すものです。
また本来であれば、「改良の技術者」から「創造の科学技術者」に進歩するハズですが、そうはならず、❷「改良から創造に進歩せず」となった理由も戦後まもなくトランジスタ・ラジオという製品開発で世界をリードし、その後はラジカセやウオークマンなどの製品開発で成功したためと考えています。
更に根底においては❸「思い重視や手順重視という悪しき弊害」があると考えています。つまり「製品」の「部品」という「手順」を「このように改良すれば良い」という「思い」で改良し、それが軽薄短小、更にはデジタル化となり成功してきたためです。
そのため「製品の改良を行う技術者」から「新たなテクノロジを創造する科学技術者」に進歩しなかったと考えています。しかし、これらの製品改良は中国や韓国の企業にもできる事です。故にコスト競争力に勝る中国や韓国企業に日本企業は敗れてしまったと考えています。
次に➍「IT特にソフトが苦手」は「アップルのスマホ」と「日本のガラケー」の根本的な差です。「アップルのスマホ」は様々なアプリ、つまりソフトをダウンロードし活用する事ができます。しかし、「日本のガラケー」はそうではありません。あくまでも「携帯電話」が主です。この差は正に日本企業は➍「IT特にソフトが苦手」なためです。
次に❺「技術を優先しても経営を軽視」の代表例は半導体です。日本が半導体で敗れた理由は正にこのためです。つまり日本企業は大型コンピュータ用の高品質/高価格の半導体に注力しましたが、韓国のサムスンはパソコン用の低品質/低価格の半導体に注力し成功した事です。即ち技術で勝って経営で負けたという事です。
最後に❻「専門知識を重視しても普遍的知識を軽視」は⑥「スティーブ・ジョブズのスマホの開発方法」で説明するように「リベラルアーツ」を軽視する事です。「リベラルアーツ」は「教養」と訳される通り、メカ/エレキ/ソフトなどの専門知識とは真逆の普遍的知識です。但し、日本には「普遍的知識」という視点で捉える科学技術者が存在しません。これがスマホで敗れた根本原因と考えています。
お分かり頂ける通り、「かくかくしかじか」の通り、低迷の30年という状況を生み出した「しかじか」という理由、即ち「原因」は明確に存在します。そもためこれらを解決する日本再生の解決策を導く事が必要です。
では次にこれらの原因を解決策はどのように解決するのかを次にまとめて示します。
❶傲慢 ➀「良心の真理」
❷改良から創造に進歩せず ➂「思考の真理」
❸思い重視や手順重視という悪しき弊害 ➀「良心の真理」/➂「思考の真理」
➍IT特にソフトが苦手 ➄「技術の真理」
❺技術を優先しても経営を軽視 ➃「経営の真理」
❻専門知識を重視しても普遍的知識を軽視 ➂「思考の真理」
ご覧頂ける通り、解決策の「元になる真理」は明確に6つの低迷の30年の原因を解決します。
例えば、❶「傲慢」を解決するのが「良心の真理」の「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」の「節制」です。言うまでもなく「節制」は「傲慢」を解決します。
次に❷「改良から創造に進歩せず」を解決するのが「思考の真理」の「真理→原理→価値」の「発明の思考法」と「価値→原理→手順」の「実現の思考法」です。既に説明したように「創造」は「発明の思考法」と「実現の思考法」の2つのステップにより為されます。そのためこの2つにより十分創造を実現できます。
次に❸「思い重視」を解決するのが「良心の真理」の「愛→真理」です。つまり「愛す」れば「失敗の原因」や「成功の秘訣」という「真理」を理解する事です。これにより「思い」だけに囚われ真実や真理を明らかにしない「思い重視」を解決できます。
同様に「手順重視」を解決するのが「発明/実現/解決」の3つの思考法の「思考の真理」です。つまり「実現の思考法」の「価値→原理→手順」の通り、「手順」は「価値→原理」の通り、「価値」を実現する「原理」を実行するものとして導くものであり、且つ「解決の思考法」の「真理→原理→手順」の通り、「手順」は「真理」に基づく「原理」を実行するものとして導く事です。
即ち「手順」は「ゴール」と「真理」の2つから導かれる「原理」を実行するものとして導く事が必要です。
次に➍「IT特にソフトが苦手」を解決するのが以降で説明するように➄「技術の真理」の「真理→原理→方法論(手順)」の「方法論」です。具体的に言えば「7.1 方法論の技術力」で説明するように「実現の思考法」の「価値→原理→手順」に基づくモデリング言語です。これによりどなたも容易にソフトウエアを開発できるようになります。
同様に❺「技術を優先しても経営を軽視」を解決するのが先に概要を説明したように、また以降でも詳細を説明するように4番目の解決策の➃「正義化」に基づくプロジェクトマネジメントにより開発を行う事です。これにより「技術優先」を防止する事ができます。
最後に ❻「専門知識を重視しても普遍的知識を軽視」を解決するのが以降で説明するように「発明/実現/解決」の3つの思考法の➂「思考の真理」です。具体的には、「3.3 普遍的思考力」の⑥「スティーブ・ジョブズのスマホの開発方法」で説明するように「真理」や「原理」という「普遍的視点」から開発を行う事です。
お分かり頂ける通り、「低迷の30年の6つの原因」は5つの解決策の「元になる真理」により明確に解決されます。この事をご理解頂けると思います。
では次に⑥「日本の悪しき弊害」を説明します。これは「日本人と欧米人の精神風土」で説明しています。ここではエッセンスを説明します。これを次に示します。
■ 石高―消費=蓄積
◆日本人 石高主義
◆欧米人 蓄積主義
ご覧頂ける通り、「石高―消費=蓄積」で言えば、日本人の精神風土は「石高主義」、それに対して欧米人の精神風土は「蓄積主義」と考えています。この事は一般的に日本企業は売上高を重視し、欧米企業は利益を重視する事からご理解頂けると思います。
次に両者の精神風土の特徴は次の通りです。
■石高主義の特徴
◆稲作の石高を正確に見積もる事はできないが、少しでも増やそうとする思い/手順重視
■蓄積主義の特徴
◆麦の蓄積は「石高―消費」という真理/原理から一義的に決定されるため真理/原理重視
ご覧頂ける通り、「石高主義」は「稲作の石高を正確に見積もる事はできないが、少しでも増やそうとする思い/手順重視」です。それに対して「蓄積主義」は『麦の蓄積は「石高―消費」という真理/原理から一義的に決定されるため真理/原理重視』です。
この様な説明は「初めて聞く」と感じると思いますが、そのように説明されれば容易にご理解頂けると思います。
これから日本人は「こうすれば良い」という「思い」から「かくかく」と「手順」は理解しても「しかじか」と「手順」を生み出している「真理や原理」を理解するのが苦手である事をご理解頂けると思います。
具体的に言えば、「稲作」では田植えは田に水がある時に行うため、天気予報は非常に重要ですが、これを現在のように真理/原理に基づいて行うのは非常に困難なため「空模様」などから「雨が降るな」という「思い」から田植えの「手順」を準備してきた事です。
それに対して欧米人は「かくかく」と「手順」は理解すると共に「しかじか」と「手順」を生み出している「真理や原理」を理解するのが得意である事をご理解頂けると思います。
具体的に言えば、「麦の蓄積」は「石高―消費=蓄積」という真理/原理に基づいて正確に計画し行う事ができます。また浪費などで失敗してしまった時も「何故浪費したのか」と「原因」つまりを明らかにする事ができます。
これから日本の「石高主義」では「思い重視」や「手順重視」、それに対して欧米の「蓄積主義」では「真理/原理重視」をご理解頂けると思います。この様な説明も「初めて聞く」と感じると思いますが、そのように説明されれば容易にご理解頂けると思います。
ここで特に指摘したいのは、多くの方は「難しい事は分からなくても良い」つまり「真理や原理は分からなくても良い、そうではなくやり方という手順を覚える事」です。
即ち「こうすれば良いと思った事」から「いち早く手順」を実行しようとする事です。つまり「思い重視」と「手順重視」です。これにより成功しようとする事です。但し、「難しい事」即ち「真理や原理」を理解せず「手順」だけ頑張ってもダメです。
この結果が「低迷の30年」です。これを「良心の真理」に基づく➀「真人間」と「思考の真理」に基づく➂「普遍的思考力」に転換する事がなによりも重要です。これは日本を再生する上で鍵となる非常に重要なポイントです。そのため十分ご理解頂ければと思います。
更に加えて、欧米人にはもう一つポイントがあります。それが⑦「欧米人の進歩」です。このポイントは「3.1 真人間」で説明するように、欧米人は14-16世紀のルネッサンスの時に「欲望とワンマン」から「ギリシャ哲学の人間の定義のヒューマン」つまり「愛と賢さのヒューマン」に再生し、これがその後の近代化の礎になったという事です。
即ち「欲望とワンマン」から「愛と賢さのヒューマン」にルネッサンス(意味は再生)したというのが「欧米人の進歩」です。では何故これが日本再生で留意すべきポイントなのかと言えば、日本にはルネッサンスがなく「愛と賢さのヒューマン」というものが普及していないためです。逆に言えば、「欲望とワンマン」がまかり通っている事です。
これが冒頭で紹介した自民党の裏金問題であり、闇バイトであり、兵庫県の斎藤知事のパワハラやおねだり問題であり、その後の公選法違反疑惑であり、立花孝志の2馬力選挙であり、自殺した前県議への誹謗中傷疑惑であり、東京女子医大理事長の背任罪疑惑であり、フジテレビの性接待疑惑などです。
これは正に日本の民度の低さを象徴するものであり、欧米では有り得ない事です。では何故日本でこのような問題が起こるのかと言えば、正に日本には欧米の14-16世紀のルネッサンスがなく「欲望とワンマン」から「愛と賢さのヒューマン」に再生していないためです。
そのため日本再生を世界史から捉えるという意味で、欧米人は14-16世紀のルネッサンスの時に「欲望とワンマン」から「ギリシャ哲学の人間の定義のヒューマン」つまり「愛と賢さのヒューマン」に再生し、これがその後の近代化の礎になったという事を十分ご理解頂ければと思います。
では最後に➇「サービス科学の実践」を説明します。先に説明したように日本再生の解決策は「人間の実行する方法論」として導かれています。そのため日本再生の解決策は正に「サービス科学の実践」です。最初にこの意味を自然科学と比較して説明し、これを踏まえて先に説明したように、解決策の4番目のポイントを説明します。
では最初に「サービス科学の実践」の意味を自然科学と比較して説明します。さて従来の自然科学のテクノロジは「人間の体力的な補完」つまり「人間の体力的な格差」を解決します。それに対してサービス科学の方法論は「人間の能力的な補完」つまり「人間の能力的な格差」を解決するものです。
例えば、「自動車」により男女や体力差を意識する事なく、遠方まで行けるようになりました。これは正に体力格差を解決するものです。同様にエクセルやワードにより表計算や文章を作成したり、ネットから様々な情報を誰でも得る事ができ、更にはAIにより要約やプログラム作成を容易に行う事ができます。これは正に能力格差を解決するものです。
但し、ここで留意する事は「人間とAIの差」です。先に説明したようAIは人間のように「しかじか」と「真理」と「原理」と「価値」と「手順」という4つのキーワードに基づいて深く正確に理解しません。そのため「嘘をつくハルシネーション」や「わかったふり」の「みせかけの理解」の問題を引き起こします。
そのため❷「AIによる知的作業の自動化」で説明したように「定型業務の自動化」や「定型パターンの自動化」しか実行できません。つまり人間自身の進歩には全く役に立たない事です、ではそれは行うのは何でしょう。それが人間の実行する方法論です。つまり日本再生の5つの解決策です。
ではこれらを踏まえて解決策の4つ目のポイントを説明します。それは日本再生の5つの解決策により能力格差を解決する事です。つまり㊀「心の営み」と㊁「人生」と㊂「知的活動」そして㊃「経営活動」と㊄「経済活動」という人間の主要な活動に対する解決策を「サービス科学の実践」として世界で初めて提供するのが日本再生のホームページです。
このゴールは皆様お一人お一人が❶「良心の真理」に基づく➀「真人間」に成長進歩され、❷「生き方の真理」に基づく➁「個人の尊重」を実践され、❸「思考の真理」に基づいて➂「普遍的思考力」を習得し、それらに基づいて➍「経営の真理」に基づく「正義化の経営力」と❺「技術の真理」に基づく「方法論の技術」を理解、実践し低迷の30年を解決し日本を再生すると共に幸福を実現する事です。
この事を十分ご理解頂くと共に、更に皆様が世界に先駆けてサービス科学の実践により「心の営み」や「生き方」や「知的活動」そして「経営活動」や「経済活動」の「やり方」や「考え方」を「かくかくしかじか」と革新し新たな時代を切り開いていく事を心から願っています。これにホームページがお役に立つならば、これ程嬉しい事はありません。そうなる事を心から願っています。
以上、解決策の概要を説明しました。十分ご理解頂けたと思います。
では次に「個人の解決策」を説明します。尚、以降はまだ「かくかくしかじか」という視点から更新していません。まもなく更新する予定です。この事をご理解頂き、以降をお読み下さればと思います。宜しくお願いします。
3 個人の解決策
では「個人の解決策」を説明します。これは次に示す通り、3つあります。
➀「真人間」
➁「個人の尊重」
➂「普遍的思考力」
ご覧頂ける通り、この3つが「個人の解決策」です。そして「賢民賢国」の「賢民」を実現します。更に以降で説明するように「賢国」を実現する➃「正義化の経営力」や➄「方法論の技術力」の基本となります。つまり日本再生の基本となるのが前記の3つの個人の解決策です。そのため最初に全体的なポイントを説明します。これを次に示します。
➀「真人間」
◆真人間として澄んだ心で物事の本質を理解するため
➁「個人の尊重」
◆個人の尊重としてブレる事無く自立的に物事をやり遂げ
➂「普遍的思考力」
◆迷う事無く普遍的思考力により頭脳が集中的に考える事ができる
ご覧頂ける通り、「真人間」として澄んだ心で物事の本質を理解するため「個人の尊重」としてブレる事無く自立的に物事をやり遂げ、そして迷う事無く「普遍的思考力」により頭脳が集中的に考える事ができるという事です。
これから「真人間」と「個人の尊重」と「普遍的思考力」は三位一体となっている事、そして「真人間」が基本である事をご理解頂けると思います。これは以降の説明のエッセンスとなります。そのため十分ご理解頂ければと思います。
では次に➀「真人間」から説明します。
3.1 真人間
では最初に「1 心の営み」の解決策の➀「真人間」を説明します。これを次に再掲します。
■個人の解決策
❶心の営み ➀ 真人間
■良心の真理
◆愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義
ご覧頂ける通り、1番目の解決策の「真人間」は「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」という「良心の真理」から導かれています。つまり「心」を「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」と営むのが「良心の真理」であり、そのように心を営むのが「真人間」です。
ここで「骨格となる実践知識」が「良心の真理」の「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」です。また「愛→真理」の通り、「愛すれば真理を理解するIntrospection、内省」が「支えとなる実践知識」です。
但し、突然このように説明されても良く分からないと思います。そのため最初に「真人間」と「良心の真理」の鍵となる「真実の愛」の根拠を説明し、次に「真人間」の特徴も説明し、最後に「真人間」の意味を更に深掘りして説明します。これにより❶「心の営み」の解決策は「真実の愛」に基づく「真人間」と十分ご理解頂けると思います。
では最初に「真人間」の根拠を説明します。これはギリシャ哲学の人間の定義の「ヒューマン」です。これを訳して「真人間」としています。次に「ヒューマンの意味」は先に日本再生の3番目のゴールとして説明したように「愛と賢さのヒューマン」です。
但し、ここで皆様に是非ご理解頂きたい事は正に「愛と賢さのヒューマン」という「ギリシャ哲学の人間の定義のヒューマン」と同じ事を教える偉人が存在する事です。そして、この方はより日本人に分かり易い言葉で教えてくれています。
これが「釈迦の真実の愛の教え」です。次にこれを示します。
◆真実の愛は理解する事から生まれる
ご覧頂ける通り、「愛と賢さのヒューマン」の「愛と賢さ」を一体として説明するのが「釈迦の真実の愛の教え」です。つまり「真実の愛は理解する事から生まれる」の通り、「愛と理解する事」つまり「愛と賢さ」を一体として教えるのが「釈迦の真実の愛の教え」です。これが解決策の根幹となります。
さて、ここでご理解頂きたい事は釈迦の教える「真実の愛」と同じ事を教える偉人の英知は他にも数多くある事です。そのためこれらも紹介します。これにより「心とは感じるだけでなく理解する事」そして「理解する事」から生まれる「真実の愛」をより深くご理解頂けると思います。そして❶「心の営み」の解決策は「真実の愛」に基づく「真人間」と十分ご納得頂けると思います。
では次に釈迦の教える「真実の愛」と同じ事を教える偉人の英知を既に紹介したギリシャ哲学の人間の定義も含めて示します。
■ギリシャ哲学の人間の定義
◆ヒューマンの2つの意味
ーヒューマニスト
ー美を創ってる技術を理解する事
■ソクラテスの善悪の定義
◆善とはただ一つ、それは知識。悪とはただ一つ、それは無知。
■親鸞の悪人正機の教え
◆心の内なる悪人に気づいた時こそ正に善人になる機会
■教訓
◆良心の呵責
◆Introspection、内省
■ビル・ゲイツの名言
◆成功を祝うのはいいが、もっと大切なのは失敗から学ぶ事です
ご覧頂ける通り、釈迦の教える「真実の愛は理解する事から生まれる」と同じ事を教える偉人の英知は数多くあります。これらはおおむねご理解頂ける と思いますが、以下にポイントを説明します。
では最初に「ギリシャ哲学の人間の定義」から説明します。これは「真人間と個人の尊重(工事中)」で説明するように、高橋美知太郎元京都大学教授が1972年の日本医学総会の講演で説明するように「ヒューマン」です。
但し、「ヒューマン」には2つの意味があります。1つはいわゆる愛のある優しい人、つまり「ヒューマニスト」です。もう1つはあるギリシャ神殿の大理石像を見て「美しい」と感じ、その美を創ってる技術を理解する人間です。
率直に言って、これにはまったく賛同できました。そして『だから、英語で人間のことを「Human Being」と言うんだ』と理解できました。つまり英語の「Human
Being」は「2000年前のギリシャ哲学の結論そのもの」と理解できました。
これは私を大きく助けてくれました。この理由は40代になりIBMが大きく傾き、今で言うリストラのようなものが社内で起きた時に「人間としてどのようにあるべきか」と悩んでいた時に、しっかりした本を読もうと市民図書館に行き「人間であること」という本を見つけたからです。
「人間であること」というタイトルは、正に私が求めていたタイトルそのものでした。そのためこのようなタイトルの本を書くとはなかなかの人物ではないかと思い、著者を見て大変嬉しくなりました。高橋美知太郎京都大学教授だったからです。
私は若い頃から「高橋美知太郎元京大教授」を大変信頼していました。そのため「高橋美知太郎元京大教授」の「ギリシャ哲学」の「人間の定義」の「ヒューマン(Human)」と英語の人間の「Human
Being」は私の人間というものに対する基本認識となっています。
ご存知の方もおられると思いますが、英語で正式に「人間」という場合「Human Being」と言います。つまり「Human」を「Being」すなわち「ヒューマン」を「継続している」から「人間」となります。
お分かり頂ける通り、ヒューマンとは単に優しい人間ではありません。美を創ってる技術を理解する人間です。そしてそれを日々実践する人間です。これから釈迦の「真実の愛は理解する事から生まれる」と同じ事を教えている事をご理解頂けると思います。
但し、正確に言えば、釈迦とギリシャ哲学は説明方法が異なります。釈迦は帰納的、ギリシャ哲学は演繹的です、つまり釈迦は「真実の愛は理解する事から生まれる」の通り、理解してから「真実の愛」は生まれると帰納的に説明します。
それに対して、ギリシャ哲学は「ヒューマンとは美を創ってる技術を理解する人間」と最初から宣言、つまり演繹的に説明します。そのため両者のゴールは同じですが、説明方法は異なります。
この差は「真人間と個人の尊重(工事中)」で説明するように精神風土から生まれていると考えています。そのため日本人には釈迦の説明するように理解してから「真実の愛」は生まれるという帰納的な説明が向いていると思います。
そのため先に説明したように「真人間の根拠」はギリシャ哲学ですが、日本人に理解し易いのは「釈迦の真実の愛の教え」のため「真実の愛の人間=真人間」と定めています。この事は十分ご理解頂けると思います。
次に「ソクラテスの善悪の定義」はご存知の方もおられると思います。「善とはただ一つ、それは知識。悪とはただ一つ、それは無知」です。
つまり「知識」即ち「理解する事」は心の判断する「善」と同義語である事を教えています。逆に「無知」とは心の判断する「悪」と明確に教えています。これから「ソクラテスの善悪の定義」も釈迦と同じ「判断つまり理解する心」を教えている事をご理解頂けると思います。
このように「善悪」と「理解する心」を一対にして教える偉人の英知は他にもあります。これが「親鸞の悪人正機の教え」です。この意味は「心の内なる悪人に気づいた時こそ正に善人になる機会」という意味です。
これには「人間の心」には「善人と悪人が存在する」という「親鸞の教え」があります。次にこれを示します。
◆善人なおもて往生を遂ぐ、いわんや悪人をや
ご覧頂ける通り、この意味は【善人は誰でも極楽に行ける、ましてや悪人は極楽に行くべきだ。なぜなら悪人は夜一人になれば、「なぜあのような悪い事をしたのか」と「地獄の責め苦」を味わっているからです。そのため「悪人」にとっては「現世」が「地獄」であり、せめてあの世に行ったならば「極楽」に行かせてあげたい】というものです。
これは拙著『日本の問題を解く』で説明するように私の心の拠り所になっています。何故かと言えば、私も物心ついた時から、私の内なる悪人に苦しみ続けたからです。例を挙げれば、人を傷つける言葉を平気で言ってしまう事、人を妬む事、逆に自慢する事などです。
これを救ってくれたのが、東京高専1年の時の現代国語で「歎異抄」の解説で知った「親鸞の教え」です。それまでの「心の内なる悪人」を忌み嫌うのではなく、真正面から「心の内なる悪人」を改めようと思った事です。
これを教えるのが「親鸞」の「悪人正機」です。つまり「内なる悪人」に気がつき、それを正に「善人になるための機会」と捉え「善人」になる事です。この事を理解しました。
そして、これが「私の心の拠り所」としている理由です。
なぜなら、生きてる限り、誰の心にも「善人と悪人」が存在するからです。成功すれば、「傲慢という悪人」が生まれます。失敗すれば、「妬みという悪人」が生まれます。そのため「悪人から善人になる事」を教える「親鸞の教え」は非常に重要です。
更に私が親鸞を信頼する理由は日本の僧侶で「初めて妻帯した方」である事です。以降で説明するように「釈迦」は現実を直視し理解する事の重要性を説きますが「妻帯」という事実はなによりも親鸞の現実を直視する姿勢を表現したものです。つまり「親鸞は現実主義者」です。これが私が親鸞を信頼する理由です。
更に加えるならば、2点あります。1つは「親鸞は情に溺れない方」です。これを明確に示すのが「50歳を超した息子を勘当した事」です。この理由は「親の威光をネタに信者から金を取っていた」からです。このような事は良くありがちですが、親鸞はこれを看過せず勘当した事です。
もう1つは親鸞を開祖とする浄土真宗が発足したのは親鸞の死後200年経った後の事です。つまり親鸞自身は一僧侶として生涯布教に務めた事です。これがなによりも私が親鸞を信頼する理由です。人々に貢献する事、これに徹した事です。
言うまでもなく、西本願寺を本山とする浄土真宗は信徒数が日本最大の宗教団体です。しかし、開祖の親鸞は宗教団体の教祖として権勢を獲得するという「悪人」に陥らずに、生涯「善人」として布教に務め人々に貢献した事です。これが親鸞を最も信頼する理由です。
ここで悪人はいわゆる「罪を犯した悪人」もいますが「普通の人の内なる悪人」もいます。つまり人を傷つける事を平気で言ったり、人を妬んだり、見栄を張ったり、自慢する事などです。これらは全て「内なる悪人」です。これを改める事がなによりも重要です。
ではどうやって改めるのでしょう。これを教えるのが前述の「親鸞」の「悪人正機」です。つまり「内なる悪人」に気がつき、それを「正に善人になるための機会」と捉え「善人」になる事です。これが「悪人正機」です。
但し、そのように簡単に「悪人正機できるもの」でしょうか。これはできます。何故かと言えば、「悪人正機」を一般的に言えば、「良心の呵責」だからです。つまり「心が悪を理解し自責に駆られるから」です。
即ち「悪い事をした自分に対して、自分自身の良心からの責めや咎めを感じ、苦しむから」です。そのため苦しみから逃れるために必然的に「悪人正機」します。但し、そうしない方ももちろんいます。これについては以降の「ビル・ゲイツの名言」で説明します。
ここでは何故「良心の呵責」が起きるのかの理由を説明します。これは正に「良心は悪い事をした自分を理解してる」からです。これから「心は理解する事」を改めてご理解頂けると思います。
さて、このように「内なる心を省みる事」を英語では「Intorospection、内省」と言います。これは反省ではなく、内なる心と向かい合い、相対峙する事です。これにより内なる悪人の悪行を理解したり、失敗の原因を理解したり、その結果、改める事です。これが「Intorospection、内省」です。
次にこれと同じ事を教えるのが「ビル・ゲイツの名言」です。これを次に示します。
◆成功を祝うのはいいが、もっと大切なのは失敗から学ぶことです
ご覧頂ける通り、重要な事は失敗から学ぶことです。つまり失敗の原因を心が理解する事です。これにより必ず改めます。何故なら誰もが失敗を避けたいからです。自分が失敗をする愚かな人間と気づいたならば、人間は改めます。そのため悪人正機しない方も必ずするようになります。これから改めて「心は理解する事」をご理解頂けると思います。
お分かり頂ける通り、釈迦の「真実の愛は理解する事から生まれる」と同じ事を教える偉人の英知は多くあります。これから「心の営みの解決策」は「真実の愛の人間=真人間」を十分ご理解頂けると思います。
さて「真人間」をギリシャ哲学から言えば、「愛と賢さのヒューマン」です。このポイントは「愛」と「賢さ」です。そのため是非ご理解頂きたい事は「愛と賢さは表裏一体」である事です。
つまり「その人を愛する」とは「その人の裏も表も理解する事」です。これを一般的に言えば、人生を愛するならば「成功する方法と失敗する方法の両者を理解する事」です。つまり愛するならば「裏も表」も「成功も失敗」も理解する事が「賢い」という事です。
これは「親鸞の教え」も同じです。人生を愛するならば、善人と悪人の両者を理解する事です。これが「賢い」という事です。同様に「ソクラテスの教え」も同じです。人生を愛するならば「善とは知識」、「悪とは無知」と両者を理解する事です。これが「賢い」という事です。お分かり頂ける通り、「愛と賢さは表裏一体」です。この事もご理解頂ければと思います。
次にこれを形式として定義するのが先に説明した「良心の真理」の「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」です。つまり「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」は「真人間」を形式として定義したものです。これは次に示す通り、「アリストテレスの4元徳」に「愛と真実の愛」を追加したものです。
◆真理→勇気→節制→正義
この意味は次の通りです。
「真理」を発見した人間は、まだそれを知らない人間に教えようとする「勇気」が湧き、そして強きは弱きを助けるように教える時に「相手の分かる言葉」で話す「節制」を実行し、節制する心を持つ人間は必ず人を助ける「正義」を実行する
ご覧頂ける通り、「アリストテレスの4元徳」の意味は容易にご理解頂けると思います。これと「釈迦の真実の愛の教え」から「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」の「真人間」を導いています。ここで「愛→真理」の意味は次の通りです。以降はアリストテレスの4元徳と同じです。
愛は人間の心を純粋にし純粋な心により人間はそれまで欲望に囚われて見えなかったもの即ち真理を理解する事ができる
ご覧頂ける通り、これは先に説明した「澄んだ心により物事の本質を理解」を正確に説明するものです。つまり「澄んだ心」に改めるのは「愛」です。即ち「愛」は「人間の心を純粋」にし「純粋な心」により人間はそれまで「欲望に囚われて見えなかったもの」つまり「本質」即ち「真理」を理解できるという意味です。
このように「アリストテレスの4元徳」の「真理→勇気→節制→正義」に「愛と真実の愛」を加えて「真人間」を導いた理由は、偉人は正に人間を「愛する」から「教え」即ち「真理」を導き「真実の愛」により「勇気」を持って「節制」も忘れずに人々を救う「正義」を実践してきたからです。この事は前述の釈迦やギリシャ哲学や親鸞更にビル・ゲイツの名言から十分ご理解頂けると思います。
そしてこれは以降で説明するように全ての成功例も同じです。すべて「愛→真理」と「真理」を導き「真実の愛」が生まれ「真人間」となり成功しています。これは日本再生の根幹となる知見です。そのため十分ご理解頂ければと思います。
では次に「真人間」の特徴を説明します。これは「心の営みの解決策」である事です。そのため「心を改めるという事」です。つまり「改心する事」です。これが唯一他の4つの解決策と異なります。他の4つの解決策は「心」が主ではなく「頭脳」が主です。
そのため勉強と同じく知識を学ぶ事により習得できます。しかし、「心を改める」というのはそうではありません。心を入れ替える、つまり心を改める、改心する事が必要です。これが「真人間」の最大の特徴です。
では実際にどのように心を入れ替えるのでしょう。これは容易に推察できると思います。前記の「真実の愛は理解する事から生まれる」の通り、「理解する事」です。これにより釈迦の教えるように「真実の愛の心」が生まれます。
では実際にそのように心は改まるものなのでしょうか。つまり理解したら本当に心は変わるものなのでしょうか。これは「その通り」です。これを示すのが先に説明したように14-16世紀に欧米の人々は「ギリシャ哲学の人間の定義のヒューマン」を理解する事により実際に「ヒューマン」に改心、再生した事です。
そしてこれを明確に示すものが前述の「英語の人間の言葉」です。これは「Human Being」です。「Human Being」は明らかに「ギリシャ哲学の人間の定義のヒューマン」つまり「Human」
から生まれた言葉です。
意味は先に説明したように「Human」を「Being」つまり「ヒューマン」を「継続」するから「人間」という意味です。つまりヒューマンの意味を理解したから、英語の人間の言葉を「Human
Being」と定めたと考えています。
これから理解すると心を改める事を十分ご理解頂けると思います。また「Human Being」が「2 解決策の概要」で説明したように、欧米は14-16世紀のルネッサンスの時に「欲望とワンマン」から「ギリシャ哲学の人間の定義のヒューマン」つまり「愛と賢さのヒューマン」に再生し、その後近代化していったという根拠となるものです。この事もご理解頂ければと思います。
さて、では何を理解すると「真人間」は生まれるのでしょう。これは「ヒューマン」という人間の本質、つまり「真理」を理解する事です。そのため日本再生の解決策の「5つの元になる真理」を理解する事により、十分日本人も欧米人と同じように「真人間」に再生すると考えています。
つまり「ヒューマンの2つの意味」と同じ事を教える「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」の「良心の真理」更には「生き方の真理」と「思考の真理」加えて「経営の真理」そして「技術の真理」という日本再生の解決策の「5つの元になる真理」を理解する事により日本人も十分「真人間」に再生すると考えています。そして、そうなる事を何よりも願っています。
ではここまでをまとめれば、「真人間」とは「心」を「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」と営む事です。このポイントは「愛→真理」の通り、人生を「愛すれ」ば「真理」を理解し、それにより「真実の愛」が生まれ、それに基づいて「勇気」を持って「節制」も忘れずに「人々を助ける正義」を実践する事です。これが釈迦や多くの偉人の教える「真人間」です。
但し、それは「心を改める事」になりますが「釈迦の真実の愛の教え」の通り、心は理解するならば容易に改めます。この実例が14-16世紀のルネッサンスの時に欧米の人々は「ギリシャ哲学の人間の定義のヒューマン」を理解し「ヒューマン」
に改心、再生した事です。これを示すのが英語の人間の言葉の「Human being」です。
そのため欧米の人々がそうであったように、日本人も「ギリシャ哲学の人間の定義のヒューマン」 と同じ「釈迦の真実の愛の教え」に基づく「良心の真理」更に4つの真理を理解する事により十分「真実の愛の人間」つまり「真人間」に再生すると考えています。そうなる事を何よりも願っています。
では最後に「真人間」の意味を更に2点深掘りして説明します。これによりここまでの説明を完全に理解できます。これを次に示します。
➀理解とは何か
➁書く事の重要性
では➀「理解とは何か」から説明します。これを説明する理由はご理解頂けると思います。次に再掲するように「釈迦の真実の愛の教え」で鍵となるのは「理解」だからです。
◆真実の愛は理解する事から生まれる
お分かり頂ける通り、「真実の愛」を理解するためには「理解とは何か」に十分腹に落としておく事が必要です。そのためある逸話から説明します。これは2500年前の老婆の逸話です。老婆が釈迦に教えを請うて来た時の逸話です。これを次に示します。
老婆は「誰々が亡くなり悲しくて仕方がない」と釈迦に教えを請うて来ます。釈迦は「では、亡くなった人がいない家はあるかと、隣近所の方に聞いてみなさい」と教えます。そのため「隣近所に聞き、皆亡くなっている人がいる事」を知ります。つまり「死」は誰もが避ける事ができない「真理」です。老婆はこの「真理」を理解し、そして釈迦は人間は悲しみを乗り越えて生きて行かなければならない、そのためには悲しみを慈しむ「慈悲」が必要と教え、老婆は「慈悲」を理解します。
お分かり頂ける通り、老婆は釈迦に導かれて、2つの事を理解します。1つは「死」という「真理」です。もう1つは「死」という悲しみを慈しむ「慈悲」です。これを釈迦は既に説明したように事実から教えています。
ここで「死」という「真理」を理解するのが「死を悲しい」と感じる「普通の愛」です。次にこの「真理」を理解する事から生まれるのが「真実の愛」です。そして「真実の愛」が理解するのが「慈悲」です。
では「慈悲」とは何でしょう。これは「死」のように自然現象ではなく「教え」です。では「慈悲という教え」は何でしょう。これは「原理」です。「原理」は「3.3 普遍的思考力」で説明するように「状態を遷移させる道筋」です。
そのため「原理=状態を遷移させる道筋」から言えば、「慈悲」とは「悲しい状態」から「悲しみが癒された状態」に「遷移させる道筋」です。そのため「慈悲=原理」となります。
お分かり頂ける通り、老婆は「普通の愛」により「死」という「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれ、その結果「慈悲」という「原理」を理解できるようになりました。
では実際「慈悲」とはどのように行なうものでしょう。つまり悲しみを癒すために行なう「慈悲」とはどのようなものでしょう。これを私のある体験から説明します。それはアメリカ人の葬式の体験です。
率直に言って、流石に私もアメリカ人の葬式には参列した事がなかったので、大変困った事があります。それは式が終わり教会の外に出る時に、出口に喪主のアメリカ人の奥様が立っている事です。そのため奥様に何か話し掛けないといけませんが、何を話して良いのか全く分からなかった事です。
しかし、前の方が話してる状況から何を話せば良いか自然に分かりました。それは奥様が「笑っている事」です。「えー、主人にはそういう事があったの」と笑顔で応じている事です。これから「慈悲とは何か」を理解できました。
それは「亡くなった方の在りし日の元気な姿」を奥様、つまり遺族に話してあげる事です。それが何よりも遺族には嬉しい事です。つまり亡くなった事は悲しい事ですが「在りし日の元気な姿」を話し、その方を忘れない事です。これが「慈悲」と理解できました。
そのため私も故人のある思い出を話すと、奥様は大変喜び笑顔になってくれ、十分「慈悲」を実践できたと思います。これが私の「慈悲」を理解できた体験です。つまり「慈悲」とは「在りし日の元気な姿」を話し、その方を忘れない事です。これが「慈悲」です。そしてこれを実践するのが「施し」です。この事を理解しました。
次に「7.1 方法論の技術力」で説明するように、私も前記の老婆と同じ体験をした事があります。つまり「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれ「液晶の原理」を理解できた事であり、ChatGPTの原理も理解できた事です。これはスティーブ・ジョブズも同じです。これも「真理」を理解して「真実の愛」が生まれ「スマホの原理」を発明しています。
お分かり頂ける通り、「真実の愛」が生まれる事により「原理」を発明または容易に理解できるようになります。これが「2 解決策の概要」で説明したように1番目の解決策が他の4つの解決策を回すという事に繋がります。
つまり「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」の通り、「愛す」れば「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれ「勇気」を持って「節制」も忘れずに人を助ける「正義」を実践するために問題を解決する「原理」を理解または発明する様になり、その結果、他の4つの解決策を実践できるという事です。
この根拠が前述の老婆の逸話であり、私の液晶開発であり、スティーブ・ジョブズのスマホの開発です。この事も十分ご理解頂ければと思います。
さて「真実の愛」は非常に気がつき難いものです。では釈迦はどのようにして悟ったのでしょう。これは私の推測ですが、「母親の愛」から悟ったのではないかと思います。但し、それは「普通の愛」ではなく正に「母親の真実の愛」と考えています。
では「母親の真実の愛」は「何を理解した」のでしょう。これを示唆するのが「釈迦の一番弟子は母親」である事です。つまり「母親」は「釈迦」即ち「子供の教えは大変優れたものである事」を理解したため「母親」であるにも関わらず「一番弟子」になった事です。
この「母親の振る舞い」から「理解する事から真実の愛」つまり「母親の真実の愛」を釈迦は悟ったのではないかと思います。そのため「この親にしてこの子あり」の通り、「母親」も「大変優れた偉人」だったと思います。
お分かり頂ける通り、釈迦の真実の愛の教え、つまり「真実の愛は理解する事から生まれる」の「理解」とは「死」という「真理」や「慈悲」という「原理」つまり「真理や原理」を理解する事です。この事を十分ご理解頂けばと思います。
では次に➁「書く事の重要性」を説明します。さて「書く事の重要性」を教えるのが「吉田兼好」の「徒然草」です。徒然なるままに心の有様を書く事は非常に重要です。これにより「心」を振り返る事ができます。
つまり先に説明した「Introspection、内省」をできるようになります。即ち「吉田兼好」の「徒然草」は「書くという行為」による「Introspection、内省」です。そのため非常に重要なものです。これは3つの意味があります。
1つは人間は書く以上「真剣な人間」になります。つまり「真人間」に一歩近づく事です。最初は「他愛もない事」を書き綴ります。しかし、次第に「なぜそうなのか」と「自愛の心」がIntrospection、内省し始めます。これが非常に重要です。
2点目は「書くという行為」による「Introspection、内省」が正に「4.2 大谷選手のマンダラチャートによる成功」で説明するように「マンダラチャート」です。そのため「マンダラチャート」も「吉田兼好」の「徒然草」と同じく「書くという行為」による「Introspection、内省」とご理解頂ければと思います。
3点目は「徒然草」も「マンダラチャート」も「抽象化能力」や「論理能力」を自然に向上させる事です。例えば、自分の言いたい事を簡潔に表現する「抽象化能力」や、それらを体系的にまとめる「論理能力」を自然に向上させます。
但し、当初はそうではありません。「他愛もない事」を書き連ねていますが、自然に「自愛の心」つまり「心の声」即ち「真人間」が澄んだ心で言いたい事を抽象化し、適語で簡潔に語り始め、論理的にまとめるようになります。これが「書くという行為」による「Introspection、内省」の非常に有用な点です。
お分かり頂ける通り、「書くという行為」は正に「Introspection、内省」であり「徒然草」や「マンダラチャート」と同じであり、自分の言いたい事を簡潔に表現する「抽象化能力」や、それらを体系的にまとめる「論理能力」を自然に向上させます。これは「思考力」に繋がる非常に重要なポイントとです。そのため十分ご理解頂ければと思います。
まとめれば、釈迦の真実の愛の教え、つまり「真実の愛は理解する事から生まれる」の「理解」とは「死」という「真理」や「慈悲」という「原理」つまり「真理や原理」を理解する事です。また「慈悲」とは「亡くなった方の在りし日の元気な姿」を遺族に話し、その方を忘れない事です。
そして、2500年前の老婆が「普通の愛」により「死」という「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれ、その結果「慈悲」という「原理」を理解できるようになったと同じく、私やスティーブ・ジョブズもそのようにして液晶やスマホをを開発できたという事です。これから改めて釈迦の真実の愛の教えの重要性をご理解頂けると思います。
次に徒然なるままに心の有様を書く「吉田兼好」の「徒然草」は非常に重要です。これにより「心」を振り返る事ができます。つまり「吉田兼好」の「徒然草」は「書くという行為」による「Introspection、内省」です。
これは3つの意味があります。1つは人間は書く以上「真剣な人間」になり「真人間」に一歩近づく事です。2点目は「書くという行為」による「Introspection、内省」が正に「マンダラチャート」です。
3点目は「徒然草」も「マンダラチャート」も自分の言いたい事を簡潔に表現する「抽象化能力」や、それらを体系的にまとめる「論理能力」を自然に向上させる事です。これから「吉田兼好」の「徒然草」の重要性をご理解頂けると思います。
お分かり頂ける通り、釈迦の真実の愛の「理解」とは「真理や原理を理解する事」であり「吉田兼好」の「徒然草」は「書くという行為」による「Introspection、内省」であり「抽象化能力」や「論理能力」を自然に向上させます。つまり「普遍的思考力」の基本となっている事です。この事を十分ご理解頂ければと思います。
では次に「個人の尊重」を説明します。
3.2 個人の尊重
では「2 人生の営み」の解決策の➁「個人の尊重」を説明します。さて1番目の解決策の「真人間」に必要なのが人生を主体的に切り開いていく「個人の尊重」です。但し、「個人の尊重」はアメリカの概念であり言葉です。そのためこの点を含めて説明します。
では最初に「2 人生の営み」の解決策の➁「個人の尊重」を次に再掲します。
❷人生の営み ➁ 個人の尊重
■生き方の真理
◆真理→原理→手順
ご覧頂ける通り、2番目の解決策の「個人の尊重」は「真理→原理→手順」という「生き方の真理」から導かれています。つまり「人生」を「真理→原理→手順」と営むのが「生き方の真理」であり、これに基いて人生を営むのが「個人の尊重」です。
ここで「骨格となる実践知識」が「生き方の真理」の「真理→原理→手順」です。また「真理→原理→手順」の要となる「原理により行動」が「支えとなる実践知識」となります。
但し、突然このように説明されても良く分からないと思います。そのため最初に「個人の尊重とは何か」を説明し、次に「真理→原理→手順」を3つの実例から説明し、最後に「生き方の真理」の特徴を説明します。
またこの中で「人生の営み」の2つの日本の問題も説明します。あらかじめ紹介すれば、「個人の尊重という意識がない事」と「原理により行動という意識もない事」です。つまり「人生の営み」の「骨格となる実践知識」と「支えとなる実践知識」が日本には欠落している事です。この事も説明します。
では最初に「個人の尊重とは何か」を説明します。これを私の勤務した「IBMの企業理念」から説明します。これは3つありますが、最初が「個人の尊重」です。お分かり頂ける通り、「IBMの企業理念」が「個人の尊重」です。
但し、率直に言って、「個人の尊重」は大変理解し難いものです。私がこの意味を理解したのは30代で管理職になり、管理職研修を終えて最後に「読んでおきなさい」と渡されたIBM創業者の著書を読んだ時です。この時にやっと理解できました。次にこの意味を示します。
◆個人の尊重とはその人が持ってる力を思う存分発揮し成功し成長進歩する事です。そうすれば「幸せな人生を送れるだろう」というものです
ご覧頂ける通り、これはおおむねご理解頂けると思います。言うまでもなく、その方を尊重するというのはチヤホヤする事ではなく、その方が思う存分力を発揮し成功し成長進歩するように支援する事です。これがIBMの創業者が説明する「個人の尊重」です。
では思う存分力を発揮するにはどうすれば良いのでしょう。それが「真理→原理→手順」と実践する事です。何故かと言えば、「手順」だけでなく、それを生み出す「原理」そして原理を生み出してる「真理」も理解しているからです。これにより先に説明したようにブレる事無く確実にやり遂げる事ができるからです。
但し、殆どの方はそこまでは理解しません。そうではなく単純に「やり方」つまり「手順」のみを学びます。そのためブレたり失敗してしまいます。この根本原因は「真理→原理→手順」という「生き方の真理」を理解していないためです。そのため十分ご理解頂ければと思います。
次に「個人の尊重」という人生の営みの解決策は、前記のようにIBMの企業理念でもありますが、実は「日本国憲法第13条」として定められている事です。次にこれを示します。
■日本国憲法第13条
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
ご覧頂ける通り、「個人の尊重」は「幸福追求に対する国民の権利については、国政の上で、最大の尊重を必要とする」と日本国憲法で明確に定められています。そのため人生の営みの基本は「個人の尊重」である事を改めてご理解頂けると思います。
さて「個人の尊重」は日本国憲法第13条で定められていますが、実は明治時代に福沢諭吉も『学問のすすめ』で全く同じ事を教えています。これが「一身独立して一国独立す」であり「独立自尊」です。
つまり国民一人一人が「学問」を学び独立する事により一国も独立できるという事です。この事を十分ご理解頂くと共に、故に冒頭で説明したように、政府の政策により低迷の30年を解決し、日本を再生するというものではなく、国民一人一人が自主独立し実現する事を改めてご理解頂ければと思います。
お分かり頂ける通り、「個人の尊重」が人生の営みの解決策です。この事は「IBMの企業理念」や「日本国憲法第13条」また「福沢諭吉」の「一身独立して一国独立す」から十分ご理解頂けると思います。
但し、日本の問題は先に紹介したように「個人の尊重という意識がない事」です。この事は「日本国憲法第13条の個人の尊重」が全く普及していない事からご理解頂けると思います。そのため日本再生の2番目の解決策として「個人の尊重」を十分ご理解頂ければと思います。
では「個人の尊重」として思う存分力を発揮するにはどうすれば良いのでしょう。それが先に説明したように「真理→原理→手順」と実践する事です。そのため次に「真理→原理→手順」を3つの実例から説明します。
では1番目の例を説明します。これは先に説明した「ギリシャ哲学の人間の定義のヒューマン」と「英語の人間のHuman Being」と私が勤務したIBMの創業者の言葉の「IBM means Service」です。これらの3つの言葉は「真理→原理→手順」の関係にあります。次にこれを示します。
◆真理 Human
◆原理 Human Being
◆手順 Service
ご覧頂ける通り、「真理」が「Human」であり、それから導かれる「原理」が「Human Being」であり、その原理を実行する「手順」が「Service」です。
つまり生きていく上で重要なのは「Human」という「真理」から導かれる「Human Being」という「原理」を常に堅持し、それを具体化する「Service」という「手順」を実行する事です。これが「生き方の真理」です。
このような説明は「初めて聞く」と感じると思いますが、そのように説明されれば容易にご理解頂けると思います。但し、これはアメリカ人の場合です。しかし、実は「真理→原理→手順」は日本にも昔からあります。
そのため次にこの実例を2つ説明します。1つは「富士山の登り方」です。次にこれを示します。
◆真理 一日で登れる量
◆原理 1合目→10合目
◆手順 様々な登り方
ご覧頂ける通り、「真理」が「一日で登れる量」であり「原理」が「1合目→10合目」であり「手順」が「様々な登り方」です。これが「富士山の登り方」の「真理→原理→手順」です。これもそのように説明されれば容易にご理解頂けると思います。
もう1つは「数の数え方」です。次にこれを示します。
◆真理 左右の指の本数は10本
◆原理 10個まで数える10進数
◆手順 1つずつ/偶数で数える
ご覧頂ける通り、「真理」が「左右の指の本数は10本」であり「原理」が「10個まで数える10進数」であり「手順」が「1つずつ/偶数で数える」です。これが「数の数え方」の「真理→原理→手順」です。これもそのように説明されれば容易にご理解頂けると思います。
但し、正確に言えば、「原理」については疑問を抱かれてる方もおられると思います。つまり何故「1合目→10合目」が原理なのか、また何故「Human Being」が原理なのか、更に何故「10進数」が原理なのかと疑問を持たれてる方もおられると思います。
これは「3.3 普遍的思考力」で説明するように「原理=状態を遷移させる道筋」とご理解頂ければと思います。
つまり「1合目→10合目」は「状態を遷移させる道筋」です。同様に「Human Being」も「Humanではない状態からHumanという状態に遷移させる道筋」です。また「10進数」も「10個数えたら数の状態、つまり位が遷移する道筋」です。
このような説明は「初めて聞く」と感じると思いますが、そのように説明されれば容易にご理解頂けると思います。
次に「真理→原理→手順」の問題は先に紹介したように「原理により行動という意識がない事」です。この例を挙げれば、「日本国憲法の原理」であり「富士山登山の原理」です。例えば、次に示すように「日本国憲法」には明確に「原理」が存在します。
■日本国憲法の原理
そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。
ご覧頂ける通り、日本国憲法には「・・その福利は国民がこれを享受する」と明確に「原理」が存在します。但し、大変残念な事は、多くの日本人はこの事を知りません。同様に「1合目→10合目」を「富士山登山の原理」と理解している方もほとんどいないと思います。これが「日本の問題」です。
そのため「真理→原理→手順」という「骨格となる実践知識」と「原理により行動」という「支えとなる実践知識」を十分ご理解頂ければと思います。
では次に「生き方の真理」の特徴を説明します。これは2つあります。
1つは「真理→原理→手順」は3番目の解決策の「普遍的思考力」の「思考の真理」に.基づいている事です。具体的に言えば、「真理→原理→手順」は「解決の思考力」に基づきます。そのため無意識の内に「普遍的思考力」の「思考の真理」を活用している事です。
これは前記の富士山の登り方の「真理→原理→手順」も同じです。富士山を登る時は「1合目→10合目」として登る事はどなたも理解できると思います。そのため人生の営みでは無意識の内に「普遍的思考力」を実践している事をご理解頂けると思います。
2つ目は冒頭で説明したように40年間で「1→10→100→千 →万」と「万」まで「進歩」します。次にこれを再掲します。
■今までの改良の日本人は「成長」
◆40年間で「1→2・・39→40」と「40」まで「成長」
■今後の創造の真人間は「進歩」
◆40年間で「1→10→100→千 →万」と「万」まで「進歩」
ご覧頂ける通り、今までの改良の日本人は40年間で「1→2・・39→40」と40までしか成長しませんが、今後の創造の真人間は40年間で10の4乗の「1→10→100→千
→万」と万まで成長進歩します。つまり今までの「40」から「万」まで飛躍的に成長進歩します。これが「真理→原理→手順」という「生き方の真理」の効果です。
但し、40年間で「1→10→100→千 →万」と「万」まで成長進歩するなんて有り得るのかと疑問を持たれる方もおられると思います。これは有り得ます。この一例がビル・ゲイツなどの途方もない大金持ちが存在する事です。この方々は明らかに普通の人とは異なる成長進歩をしています。
ではそれはどのようなものでしょう。ここでは「松下幸之助」から説明します。これを「松下幸之助」が亡くなられた日にNHKが特別番組を放送した時の「元部下の方の発言」から説明します。次にこれを示します。
◆松下幸之助は普通の人よりも1万倍の能力をもった方です
ご覧頂ける通り、「経営の神様」と呼ばれた「松下幸之助」は「普通の人」よりも「1万倍の能力」を有しています。これが「万」の「進歩」の根拠です。またこの事は「松下幸之助の名言」も如実に示しています。
◆朝令暮改、大いに結構。人間は進歩しまっせ
ご覧頂ける通り、「人間は進歩しまっせ」と明確に教えています。正に松下幸之助は「朝令暮改」の通り「普通の人よりも1万倍の能力をもった経営の神様」に進歩しました。人間は「万」まで進歩します。この事を実感して頂けると思います。
では「1万倍の能力」とはどのようなものでしょう。次にこの事を元部下の方の引用された「松下幸之助のエピソード」から説明します。これは松下電器がアメリカに最初の工場を作った時に社員の前でスピーチをした時のアメリカ社員の質問に対する解答です。次に質問と解答を示します。
◆アメリカ社員の質問:子供の頃にどのような本を読みましたか
◆松下幸之助の解答 :エジソンの伝記を胸を躍らせて読みました
ご覧頂ける通り、これは本当に優れた解答です。これは4つの意味があります。1つはアメリカ社員にとって、松下電器は日本企業ですが、その社長が自国のエジソンを尊敬している事はなによりも嬉しいものです。これにより「世界一のアメリカ国民」が外国企業に勤務するという「劣等感」に悩まされる事もありません。
2つ目は、言うまでもなく、「松下幸之助は高学歴」ではありません。そのため科学技術や学問に関する見識には不安を感じます。しかし、それは杞憂である事を教えてくれる事です。
ご存知の通り、エジソンも小学時代は「秀才」ではなく、どちらかと言うと、色々に事に興味を持つが「落ちこぼれ」のような方です。つまり重要な事は「学歴」ではなく「エジソンの電球」のように人々に貢献する「文明の利器」を発明する事です。
これが「電話のベル」や「ライト兄弟の飛行機」のように「アメリカ発展の礎」であり、「アメリカ国民なら誰でも知っている事」です。正にこの事を理解し、的確に解答した事です。
3つ目は「生まれながらにして経営の神様である松下幸之助」も「子供の頃」から良く本を読んでいたという事です。率直に言って、松下幸之助が子供の頃から良く本を読んでいたのは、私にも意外でした。
「経営の神様」は「読まなくても知っている」と錯覚していました。しかし、そうではない事を知り、改めて「エジソンの名言」の「1%のひらめきと99%の努力」の「努力の大切さ」を実感します。
4つ目は「逃げないでアメリカ社員全員と対話した事」です。説明するまでもなく、アメリカ人の前で話をするというのは日本人にとって、気の進む話しではありません。やはり、何を考えているか分からないという不安があります。
しかし、全くそうではなかった松下幸之助に改めて感心します。臆することなく工場のアメリカ人全社員の前に立った事は大変立派な態度であり「松下幸之助の真人間としての健全な精神」を見事に示すものです。そして「如何なる質問も受けて立つという心構え」は正に「経営の神様」です。この事を改めて実感します。
お分かり頂けるように、「1万倍の能力」とは「計算」が「1万倍倍速い事」でもなく「記憶量」が「1万倍多い事」でもありません。そうではなく「1万人」の前でスピーチし「1万人」すべての質問に答え、賛同してもらえる能力です。
ではこれをどのように実現するのでしょう。これを20才から60才の40年間で次のように考えています。
■20才から30才
◆1→2・・9→10
■30才から40才
◆10→20・・90→100
■40才から50才
◆100→200・・900→1000
■50才から60才
◆1000→2000・・9000→10000
ご覧頂ける通り、40年間で「1→10→100→千 →万」と「万」まで「進歩」すると考えています。その結果、正に松下幸之助は1万倍の能力になったと考えています。ではこの鍵は何でしょう。これを「数の数え方」から説明します。次にこれを再掲します。
◆真理 左右の指の本数は10本
◆原理 10個まで数える10進数
◆手順 1つずつ/偶数で数える
ご覧頂ける通り、「10個まで数える10進数」という「原理」を理解し、これに基づいて物事を愛する事です。例えば、8と9は一桁の数で同じですが、9と10は片や一桁、片や二桁と異なる事を理解する事です。
つまり「原理=状態を遷移させる道筋」を理解し「原理」に基づいて物事を理解する事です。それに対して「1つずつ/偶数で数える」という「手順」しか知らない人は10は9より1つ大きいだけで基本的には9も10も同じものと思っている事です。
しかし、そうではありません。数には「桁、位という状態」があります。これを定めるのが正に「10進数」という「原理」です。これにより9は「一桁の数」、それに対して10は「二桁の数」となり、両者は異なる事を理解する事が鍵です。
では実際に何を理解するのでしょう。言うまでもなく、人生は数字で表現できるものではなく、また人生で「10進数」という「原理」も不要です。では実際問題、何を理解するのでしょう。
ここで気が付かれたと思います。正に日本再生の5つの解決策です。これを理解すると考えています。次にこれを示します。
■20才から30才
◆真人間と個人の尊重
■30才から40才
◆普遍的思考力
■40才から50才
◆正義化の経営力
■50才から60才
◆方法論の技術力
ご覧頂ける通り、「20才から30才」で「真人間と個人の尊重」を理解し「30才から40才」で「普遍的思考力」を理解し「40才から50才」で「経営力」を理解し「50才から60才」で「技術力」を理解すると考えています。
これは私の人生を振り返っても同様に感じます。実社会に出て初めて社会人として成長そして進歩したように感じています。確かに学生時代までの人生にも5つの解決策の要素はありますが、それはやはり「大人と少年の差」があります。
つまり生活をかけて、そして自己実現、即ち幸福を実現するために、本気になって取り組むのが社会人であり大人です。全て一から築き上げていきます。そのため20才から60才までに5つの解決策を理解、実践する事は十分納得できるものです。
そして、当然「松下幸之助」もそのようにして1万倍に成長進歩したと考えています。この事は容易に推察できると思います。またこのような説明は「初めて聞く」と感じると思いますが、そのように説明されれば、容易にご納得頂けると思います。
最後に「40対万」について事実から説明します。40の例は、名前は控えますが、東大を卒業し大手一流企業の社長・会長を歴任された後「経団連の会長」に就任され、いわゆる「功成り名を遂げた方」です。
ご遺族が相続税を脱税したため「遺産」が新聞に公表されていました。これが「40億円弱」です。つまり東大を卒業し出世された方の遺産が「40億円」の40です。それに対して松下幸之助の遺産は優に1兆円は超えていると考えています。1兆円は1億円の
1万倍です。そのため「40億円対1兆円」は「40対万」となります。
これは偶然の一致かも知れませんが、おおむね真実、実態を示しているのではないかと考えています。参考にして頂ければ幸いです。
まとめれば、澄んだ心で物事の本質を理解する「真人間」が人生をブレずに自立的に切り開いていくために必要なのが「真理→原理→手順」という「生き方の真理」に基づいて人生を営む「個人の尊重」です。
これにより「手順」のみを覚えるのではなく「原理」を理解する事によりブレずにその人が持ってる力を思う存分発揮し成功し成長そして進歩する事ができ幸せな人生を送れます。とりわけ重要なのが松下幸之助のように「万」まで進歩できる事です。
そしてこれは「IBMの企業理念」であると共に「日本国憲法第13条」としても定められ、更に福沢諭吉も「一身独立して一国独立し」として教える様に非常に重要なものです。このポイントは「原理」を理解する事によりどなたにも「万」まで進歩できる可能性がある事です。この事を十分ご理解頂ければと思います。
では「個人の解決策」の最後として「普遍的思考力」を説明します。
3.3 普遍的思考力
では「3 知的活動」の解決策の➂「普遍的思考力」を説明します。さて1番目の解決策の「真人間」が2番目の解決策の「個人の尊重」を実践する上で不可欠なのが3番目の解決策が➂「普遍的思考力」です。つまり現実の問題を解決する「普遍的思考力」を習得する事です。
但し、率直に言って、現実の問題を解決する➂「普遍的思考力」と説明されても実感が湧かないと思います。この理由は「普遍的思考力」というものが明確に認識されていないためです。更に「皆様の勉強法とは何が異なるのか」が理解されていないためです。
そのため最初に➂「普遍的思考力」を根拠を含めて正確に説明し、次に「普遍的思考力」の特徴を説明し、この中で「皆様の勉強法とは何が異なるのか」を説明し、最後に「思考力に関する問題」を2つ説明します。これから普遍的思考力とは何か、そして如何に大事であるかを十分ご理解頂けます。
既に冒頭で説明したように「賢民賢国」の「賢民」つまり「改良から創造の人間」を実現するのが「普遍的思考力」です。そのため十分ご理解頂ければと思います。
では最初に➂「普遍的思考力」を説明します。これを次に再掲します。
❸知的活動 ➂ 普遍的思考力
■思考の真理
◆創造 真理→原理→価値
◆実現 価値→原理→手順
◆解決 真理→原理→手順
ご覧頂ける通り、3番目の解決策の「普遍的思考力」は「思考の真理」から導かれています。これは前記の通り、3つあります。「創造の思考力」が「真理→原理→価値」、「実現の思考力」が「価値→原理→手順」、「解決の思考力」が「真理→原理→手順」です。
ここで「骨格となる実践知識」が前記の3つの「思考の真理」です。また「支えとなる実践知識」が「抽象化と論理と原理の意味を理解する事」です。
次に「創造の思考力」または「発明の思考力」は科学の解き明かした「真理」から問題を解決する「原理」を発明し、人々や社会の問題を解決する「価値」を実現する事です。これが「1 自己紹介と皆様へのお願い」で説明したように「科学技術者」の重要な役割りです。
但し、これは「理論物理学」と同じく「理論的に発明する」という事です。つまり「かくかくしかじか」だから問題を解決できると「理論的に発明する事」です。そのためこの時点では具体的な材料や部品技術や関連する生産技術などは特定されていません。
そのためこれらを特定し具体的な「テクノロジ」として実現するのが「価値→原理→手順」の「実現の思考力」です。これは「実験論物理学」と同じく「実験的」つまり「QCD」即ち「品質/コスト/納期」から「具体的な材料や部品技術」などの「手順」や関連する生産技術なども様々に検討し開発し実際に実現するものです。
最後に「真理→原理→価値」の「創造の思考力」と「価値→原理→手順」の「実現の思考力」を統合させたのが「真理→原理→手順」の「解決の思考力」です。これは既に説明した富士山の登り方やテストや試験の問題を解く場合の思考力です。
つまり富士山を登るという既に解かれた問題を他の人が同じように登る事であり、既に勉強した事と同種の問題を解くテストや試験の場合の思考力です。これには「真理→原理→価値」の「創造の思考力」と「価値→原理→手順」の「実現の思考力」の両方が必要です。そのため両者を統合させた「真理→原理→手順」の「解決の思考力」が必要となります。
但し、このように説明されても良く分からないと思います。また「自分の勉強法とは何が違うのか」と素朴な疑問も浮かぶと思います。そのため最初に「思考の真理」の根拠を説明します。これから前記の3つの思考力を容易にご理解頂けます。次に根拠を示します。
■偉人の教え
➀釈迦の教え
➁親鸞の教え
➂孔子の教え
➃ギリシャ哲学の人間の定義
■テクノロジの開発方法
➄私の液晶の開発方法
⑥スティーブ・ジョブズのスマホの開発方法
■一般的な知見
⑦富士山の登り方
ご覧頂ける通り、7つの例から説明します。これから「思考の真理」を十分ご理解頂けます。尚、➄「私の液晶の開発方法」や⑥「スティーブ・ジョブズのスマホの開発方法」は専門的で量も多くなっていますが、十分ご理解頂けます。
また「思考の真理」の中で「真理→原理→価値」の「創造の思考力」と「価値→原理→手順」の「実現の思考力」を説明し、両者を統合した「真理→原理→手順」の「解決の思考力」からの説明は省略します。
このように「思考の真理」即ち「骨格となる実践知識」に焦点を当てて説明します。「支えとなる実践知識」は「思考力に関する問題」で説明します。
では➀「釈迦の教え」から説明します。最初に釈迦の発見した「人間の真理」を説明します。 これは「老いと病と死」です。これは容易にご理解頂けると思います。「老いと病と死」は誰もが避ける事のできない「人間の真理」です。
そして「老いと病と死」は「悲しいもの」です。そのため「心の営み」として重要なのが「悲しみ」を「慈しむ」、「慈悲」そして「慈悲」を実行する「施し」です。つまり「慈悲」を人に「施す事」です。
お分かり頂ける通り、「慈悲」と「施し」が「釈迦」の導いた「教え」です。ここで重要なのが「釈迦の教え」は「思考の真理」の「創造と実現の思考力」に基づいている事です。最初に両者を次に再掲します。
◆創造 真理→原理→価値
◆実現 価値→原理→手順
次に両者に基いて「釈迦の教え」を示します。
◆創造 人間の真理→慈悲→幸福
◆実現 幸福→慈悲→施し
ご覧頂ける通り、「釈迦の教え」は明確に「創造と実現の思考力」に基づいています。つまり「人間の真理→慈悲→幸福」と「創造の思考力」に基づきます。また「幸福→慈悲→施し」と「実現の思考力」に基づいています。このような説明は「初めて聞く」と感じると思いますが、そのように説明されれば、容易にご理解頂けると思います。
次に「慈悲」は➀「理解とは何か」で説明したように「悲しい状態から悲しみが癒されて状態に遷移させる道筋」つまり「状態を遷移させる道筋」という「原理」です。同様に「施し」は「慈悲」という「原理」を実行する「手順」です。
最後に「老いと病と死」という「人間の真理」は「心」が理解するものです。つまり釈迦の教えは「人間の真理→慈悲→幸福」という「創造の思考力」から始まりますが、最初の「人間の真理」は「心が理解した真理」です。この事もご理解頂ければと思います。
では次に➁「親鸞の教え」を説明します。既に説明したように「親鸞の教え」は「心の真理」を教えてくれます。これが「心には善人と悪人が存在」です。但し、「悪人」は悲しいものです。
そのため「心の営み」として重要なのが「悪人」を「慈しむ」、「愛する事」です。これを教えるのが既に説明した「善人なおもて往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」です。そして「悪人」を解決するのが「悪人正機」です。つまり「内なる悪人」に気がつき、それを正に「善人になるための機会」と捉え「善人」になる事です。
ここで重要なのがこれらの「親鸞の教え」は「思考の真理」に基づいている事です。最初に「創造と実現の思考力」を次に示します。
◆創造 真理→原理→価値
◆実現 価値→原理→手順
次に両者に基いて「親鸞の教え」を示します。
◆創造 心には善人と悪人が存在→善人なおもて往生を遂ぐ、いわんや悪人をや→幸福
◆実現 幸福→善人なおもて往生を遂ぐ、いわんや悪人をや→悪人正機
ご覧頂ける通り、「釈迦の教え」は明確に「思考の真理」に基づいています。この事をご理解頂けると思います。
では次に➂「孔子の教え」を説明します。最初に「孔子」の発見した「人間の間の真理」を説明します。これが「仁」です。次に「仁」は「人」が「二」と書きます。つまり「人が二人存在すれば、そこには仁が存在する」というのが「孔子」の発見した「人間の間の真理」です。
次に「仁」を一般的に言えば、「愛」です。そのため「人が二人存在すれば、そこには愛が存在する」というのが「孔子」の発見した「真理」です。そして「仁」という「真理」から生まれた「思いやりを持って接する」という「教え」が「礼」という「原理」です。そして、これを実行するのが「忠義」の「忠」や「親孝行」の「孝」です。つまり「忠/孝」です。これが「手順」です。
お分かり頂ける通り、「孔子の教え」は「思考の真理」に基づいています。最初に「創造と実現の思考力」を次に示します。
◆創造 真理→原理→価値
◆実現 価値→原理→手順
次に両者に基いて「孔子の教え」を次に示します。
◆創造 仁→礼→幸福
◆実現 幸福→礼→忠/孝
ご覧頂ける通り、「孔子の教え」は明確に「思考の真理」に基づいています。この事をご理解頂けると思います。
では次に➃「ギリシャ哲学の人間の定義」を説明します。この根拠は既に説明したように「高橋美知太郎元京都大学教授の1972年の日本医学総会の講演」です。これは「ギリシャ哲学の人間の定義」として「ヒューマン」には2つの意味があると説明しています。
1つは「ヒューマニスト」であること、つまり「人を愛する優しさ」を持つことです。もう1つは当時のあるギリシャ神殿の大理石像を見てその「美」を美しいと感じる事ができ、またその「美」を作った「技術」を理解できる能力を持っている事と説明しています。
そのため『だから、英語で人間のことを、「Human Being」と言うんだ』と理解できました。つまり英語の「Human Being」は、「2000年前のギリシャ哲学の結論そのもの」と理解できました。
具体的に言えば、「Human」を「Being」すなわち「ヒューマン」を「継続している」から「人間」であり、これを実行するのが「Service」、「奉仕」です。ここで重要な事は、これらは「思考の真理」に基づいている事です。最初に「創造と実現の思考力」を次に示します。
◆創造 真理→原理→価値
◆解決 価値→原理→手順
次に両者に基いて「ギリシャ哲学の人間の定義」を示します。
◆創造 Human→Human Being→幸福
◆実現 幸福→Human Being→Service
ご覧頂ける通り、「ギリシャ哲学の人間の定義」は明確に「思考の真理」に基づいています。この事をご理解頂けると思います。
以上、4つの偉人の英知から、これらは全て「思考の真理」に基づいている事を説明しました。これから「思考の真理」に基づく「普遍的思考力」十分ご理解頂けたと思います。つまりインド人や日本人また西洋人という人種を問わず「普遍的な思考力」である事をご理解頂けたと思います。
これは人種だけではなく対象も普遍的です。つまり「宗教や哲学」などの文系の学問だけでなく理系の学問、つまりテクノロジの開発も同じです。そのため次にテクノロジの開発方法は「思考の真理」に基づいている事を説明します。
では➄「私の液晶の開発方法」から説明します。最初に背景を説明します。1980年代当時、薄型表示技術としてプラズマと液晶の2つがありました。ではなぜ私は液晶を選択したのかと言えば、明確な理由があります。但し、それは次に説明します。最初に私の素朴な疑問から説明します。
それは液晶を通ってきた光は人間の目には危害を加えないかという疑問です。そして、この疑問に答えるに事ができなければ液晶を開発する資格がないと思っていました。そのため光即ち波長380nmから780nmの電磁波が液晶分子の中を通過する理論式を導き、目に危害を加えない事を確認しました。
そしてこの時に液晶というものをトコトン理解できた事です。つまり完全に理解でき、その結果、プラズマではなく液晶を選択する事ができました。では私はどのように結論を導いたのかと言えば、次の通りです。最初に「創造と実現の思考力」を次に示します。
◆創造 真理→原理→価値
◆解決 価値→原理→手順
次に両者に基いて「液晶の開発方法」を示します
◆創造 電圧駆動→液晶分子が光の通過を制御→低消費電力
◆実現 低消費電力→液晶分子が光の通過を制御→TFT/LCD
ご覧頂ける通り、「液晶の開発方法」は明確に「思考の真理」つまり「普遍的思考力」に基づいています。具体的に言えば、液晶は電圧を印加する事により液晶分子が物理的に動作し、その結果液晶分子が光の通過を制御する事により表示装置として機能します。利点は電圧駆動のため電流が流れず、低消費電力を実現できスマホなどの表示装置として活用できる事です。
それに対して、プラズマは蛍光体を電流により光らせるため高消費電力となりスマホなどには活用できません。また価格も安くする事はできません。確かに蛍光体を光らすため表示特性は優れていますが、低消費電力とコストで劣るのはビジネスの視点からは致命的な欠陥です。そのため液晶を選択しました。
次に具体的な液晶技術としては、画素毎に電圧を印加する薄型トランジスター(TFT)を用いた液晶(LCD)つまりTFT/LCDを開発しました。お分かり頂ける通り、正に私は「普遍的思考力」により液晶を選択、開発しました。この事をご理解頂けると思います。
これはスティーブ・ジョブの創造したスマホも同じです。そのため次に⑥「スティーブ・ジョブズのスマホの開発方法」を説明します。最初にスティーブ・ジョブの名言を説明します。これを次に示します。
◆我々の心を高鳴らせるのはリベラルアーツに結びついたテクノロジであり、人間愛と結びついたテクノロジである
ご覧頂ける通り、このポイントは「リベラルアーツに結びついたテクノロジ」と「人間愛と結びついたテクノロジ」です。結論から言えば、これは「私の液晶開発」と全く同じです。次に両者の対応を示します。
◆リベラルアーツに結びついたテクノロジ⇔普遍的思考力
◆人間愛と結びついたテクノロジ⇔目に危害を加えないのか
お分かり頂ける通り、「リベラルアーツに結びついたテクノロジ」が「普遍的思考力」に対応し「人間愛と結びついたテクノロジ」が「目に危害を加えないのか」に対応します。
ここで後者は直感的にご理解頂けると思います。私の「目に危害を加えないのか」は正に「人間愛と結びついた疑問」です。但し、前者の「リベラルアーツに結びついたテクノロジ」は理解し難いと思います。「リベラルアーツ」は「教養」と訳されます。
しかし、「教養」でスマホは開発できません。では改めて「リベラルアーツとは何か」と言えば、「教養」ではなく「様々な学問を理解する能力」です。ではそれは何かと言えば、正に日本再生の3番目の
解決策の「普遍的思考力」です。「普遍的思考力」により様々な学問を理解できます。
これから「リベラルアーツ」は「普遍的思考力」に相当する事をご理解頂けると思います。ではそれはスマホでは具体的にはどのようなものでしょう。つまりスティーブ・ジョブズはどのように考えてスマホを発明したのでしょう。
ここで参考になるのが2016年のアップルのテレビのコマーシャルです。これは「アップルの特長はハードとソフトのバランス良い設計にある」と紹介しています。
この意味をご理解頂くため技術的なポイントを1つ説明します。それは「ソフトでできる事」は「論理回路」つまり「ハードでもできる事」です。この事は「ソフト」も最後は「CPUという論理回路」つまり「コンピュータ」という「ハード」により実行される事からご理解頂けると思います。
そのため「指で広げたり、頁をめくったり」は「論理回路」でも可能であり「ソフト」でも可能です。しかし、「ソフト」でやると「応答」が遅くなり「ハード」でやると「応答」は早くなりますが「回路」が複雑になります。
そのため「ハードとソフトのバランス良い設計」つまり「処理の特性」に応じて両者を「使い分ける事」が鍵となります。具体的に言えば、「指で広げたり、めくったりする」などの「大局的な判断」は「ソフト」でやり「頁の内容を高速に表示する」のは「ハード」でやる事です。これが前述のコマーシャルのポイントです。
ここで一歩掘り下げて説明すれば、「論理回路の技術者」に「指で広げたり、頁をめくったり」を「開発できないか」と尋ねれば「回路が複雑になり不可能」と答えるでしょう。また「ソフトの技術者」に尋ねれば「応答が遅くなり不可能」と答えるでしょう。
そして、まさにその結果、「ガラケー」の通り「携帯電話」は「折り畳む2枚方式のもの」でした。しかし、「人間愛と結びついたテクノロジ」として、どうしても開発したいと願う「スティーブ・ジョブズ」は「真人間」と「普遍的思考力」により成功したと考えています。次にこれを示します。
■愛→真理
◆人間を愛すれば→誰もがアプリを使えるように指で画面を操作するという事に気がつく
■創造 真理→原理→価値
◆指で画面を操作→ハードとソフトのバランス良い設計→誰もがアプリを使える
■実現 価値→原理→手順
◆誰もがアプリを使える→ハードとソフトのバランス良い設計→大局的な判断はソフト が行ない、頁の高速表示はハードが行なう1枚方式のスマホ
ご覧頂ける通り、「愛→真理」の通り、「人間を愛すれ」ば「指で画面を操作するが最も重要」と気がついた事です。
そして「創造の思考力」の「真理→原理→価値」の通り、その気がついた「真理」から「ハードとソフトのバランス良い設計」という「原理」を発明し、そして「価値→原理→手順」の通り、発明した原理を実行するものとして「大局的な判断はソフトが行ない、頁の高速表示はハードが行なう」という「1枚方式のスマホ」を創造した事です。
お分かり頂ける通り、私の液晶開発とスティーブ・ジョブズのスマホ開発は正に同じであり、それは「真人間」そして「普遍的思考力」に基づいています。この事をご理解頂けると思います。
また新たなテクノロジの創造は技術的で詳細な専門知識ではなく「リベラルアーツ」つまり「普遍的思考力」という「普遍的な能力」により発明、創造される事をご理解頂けると思います。これは非常に重要な知見ですので、十分ご理解頂ければと思います。
では以上を踏まえて最後に一般的な知見から「思考の真理」を説明します。これは⑦「富士山の登り方」です。最初に理解し易い「真理→原理→手順」の「解決の思考力」で説明します。これを次に再掲します。
◆真理 一日で登れる量
◆原理 1合目→10合目
◆手順 様々な登り方
では次に「発明/実現/解決の思考力」から説明します。これを次に示します。
◆創造 一日で登れる量→「1合目→10合目」→登頂
◆実現 登頂→「1合目→10合目」→様々な登り方
◆解決 一日で登れる量→「1合目→10合目」→様々な登り方
お分かり頂ける通り、「富士山の登り方」は明確に「思考の真理」に基づいています。この事は容易にご理解頂けると思います。そのため十分日本人も「思考の真理」を実践できると考えています。これが「私の基本的認識」です。
但し、「思考の真理」を未だかつて世界でどなたも説明した方はいません。そのため疑問を抱かれる方もおられると思いますが、ここまでの7つの例から普遍的真理である事を十分ご理解頂けると思います。ご理解を宜しくお願いします。
では次に「思考の真理」の特徴を説明します。これは3点あります。1点目は既に「2 解決策の概要」で説明したように「心が理解した真理」から「思考」は始まる事です。
つまり「創造の思考力」の「真理→原理→価値」の「真理」は「良心の真理」の「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」の通り「愛→真理」として「心」が理解した「真理」から始まる事です。
例えば、釈迦の導いた「老いと病と死」という「人間の真理」は頭脳で理解するものではなく「心」で感じ、理解するものです。これは私の液晶開発も同じです。「電圧駆動」というのは自明の事であり「頭脳」が論理的に導くのではなく「心」が直感的に導くものです。
即ち「心」と「頭脳」が連携して「思考」は行われるという事です。これを「思考」という言葉から説明すると「心」が「思った事」を「頭脳」が「考える」つまり「明らかにする」のが「思考」です。
この事は「思う」と「考える」の広辞苑の意味から明らかです。次に両者を示します。
◆思う 物事の条理・内容を分別するために心を動かす
◆考える あれこれと思量し、ことを明らかにする
ご覧頂ける通り、「思う」のポイントは「心を動かす」であり「考える」のポイントは「ことを明らかにする」です。そのため「心が思った事や感じた事を頭脳が明らかにする」のが「思考」です。このような説明は「初めて聞く」と感じると思いますが、そのように説明されれば容易にご理解頂けると思います。
2点目の「思考の真理」の特徴は「心が思った事や感じた事」を「頭脳が明らかにする時」に「論理的に行う」という事です。またその前提として「物事の本質」を「抽象化または具象化する事」が必要になるという事です。
そのため「論理や抽象化/具象化をどのように行なうのか」を理解する事が必要です。更には、それらに基づく「真理/原理/手順とは何か」、とりわけ鍵となる「原理とは何か」を正確に理解する事が必要です。即ち「抽象化と論理と原理の意味を理解する」という「普遍的思考力」の「支えとなる実践知識」が必要となります。
但し、結論から言えば、「真人間と個人の尊重(工事中)」で説明するように日本人は「論理」や「抽象化/具象化」が苦手です。そして法律では英語の「Principle」、「原理」を「原則」と翻訳するように「原理とは何か」も正確に理解していません。
但し、既に説明したように、日本人も「富士山の登り方」のように無意識の内に「思考の真理」を実践しています。そのため十分日本人も「思考の真理」を実践できると考えています。
そのため有用なのが解決策の実例の「4.2 大谷選手のマンダラチャートによる成功」です。これには「論理」や「抽象化/具象化」更には「原理」が含まれています。また「思考とは心と頭脳を連携して行なもの」を明確に示す貴重な例です。そのため十分ご理解頂ければと思います。
尚、何故日本人は「抽象化/具象化」や「論理的思考」が苦手で「手順の丸暗記」に陥るのかと言えば、日本人の「手順重視」という「悪しき弊害」のためです。またその前提として「思い重視」という「悪しき弊害」のためです。これは先に補足で示した「日本人と欧米人の精神風土」で説明しますので、十分ご理解頂ければと思います。
ではここで冒頭で説明したように解決策は正に日本人の考え方ややり方と真逆となっている事に説明します。最初に日本人の考え方とやり方を次に示します。
◆日本人の考え方 思い重視
◆日本人のやり方 手順重視
ご覧頂ける通り、「日本人の考え方」が「思い重視」また「日本人のやり方」が「手順重視」と考えています。次に解決策の考え方とやり方を示します。
◆解決策の考え方 思考重視
◆解決策のやり方 真理/原理重視
ご覧頂ける通り、「解決策の考え方」が「思考重視」また「解決策のやり方」が「真理/原理重視」です。
対比させると次の通りです。
日本人 解決策
◆考え方 思い重視 思考重視
◆やり方 手順重視 真理/原理重視
ご覧頂ける通り、「考え方」は日本人は「思い重視」、解決策は「思考重視」、「やり方」は日本人は「手順重視」、解決策は「真理/原理重視」となります。これから解決策は日本人の考え方ややり方と真逆となっている事ご理解頂けると思います。
では「思い重視」と「手順重視」をどのように解決するのかと言えば、次の通りです。
◆思い重視 →Introspection、内省
◆手順重視 →真実の愛
ご覧頂ける通り、「思い重視」の解決策は「Introspection、内省」、「手順重視」の解決策は「真実の愛」となります。
つまり「内なる心」を「Introspection、内省」する事により「真理」を理解する事により「思い重視」つまり「思い込み」を改める事ができます。同様に「真理」を理解する事から生まれた「真実の愛」により「原理」更に遡って「真理」を理解する事により「手順重視」を改める事ができます。この事は容易にご理解頂けると思います。
3点目の「思考の真理」の特徴は全ての人間の知的活動の源である事です。これは2つの意味があります。1つは「勉強法」や「説明法」などは全て「思考の真理」に基づく事です。
例えば、「普遍的思考力(工事中)」で説明するように文系や理系の学問はも全て「実現の思考力」の「価値→原理→手順」に基づいて説明されます。そのためここでは「日本国憲法」と「俳句」更に「ソフトウエアのモデリング言語」を例に「価値→原理→手順」に基づいている事を説明します。
では最初に「日本国憲法」は「価値→原理→手順」に基づいている事を説明します。次にこれを示します。
構成 | 前文 | 条文 | ||
内容 | 価値 | 原理 | 手順 | |
国政 | 国民主権 | その福利は国民がこれを享受する | 憲法第13条の個人の尊重 | |
外交 | 恒久の平和 | 他国を無視してはならない | 憲法第9条の戦争の放棄 |
ご覧頂ける通り、「日本国憲法」は「前文」と「条文」から構成され、前文で「国政」の「価値」を「国民主権」と定め、次にこの価値を実現する「原理」を「その福利は国民がこれを享受する」と定め、次に「条文」でこの原理を具象化する第一義の「手順」として「憲法第13条の個人の尊重」を定めています。
同様に「外交」の「価値」は「恒久の平和」であり、この価値を実現するのが「他国を無視してはならない」という「原理」であり、この原理を具象化するのが「他国を無視する」ような「憲法第9条の戦争の放棄」という「手順」です。
お分かり頂ける通り、「日本国憲法」は明確に「実現の思考力」の「価値→原理→手順」に基づいています。このような理解、認識は全くありませが、十分ご理解頂ければと思います。
では次に「俳句」は「価値→原理→手順」に基づいている事を説明します。これを松尾芭蕉の俳句から説明します。次にこれを示します。
■草臥れて 宿借るころや 藤の花
◆価値 藤の花
◆原理 草臥れて
◆手順 宿借るころや
ご覧頂ける通り、松尾芭蕉の俳句は「藤の花→草臥れて→宿借るころや」と明確に「実現の思考力」の「価値→原理→手順」に基づいています。
但し、「草臥れて=原理」は理解し難いと思います。そのため説明すれば、「藤の花」が咲く陽春は「日が延びる」ため、ついつい元気にいつもよりも遅くまで「奥の細道」を歩いてしまい、冬よりも幾分「草臥れて」しまう「疲労感」を薄明りにぼんやり見える「藤の花」により表現したものです。
つまり「藤の花」も垂れ下がる「長い房」のため「日が延びたので疲れたのではないか」、「それは私も同じ」という「気持ち」を表現したものです。お分かり頂ける通り、「草臥れて」にはこのような「長い説明」があります。この「長い説明」を全体的に表現するのが「草臥れて」という「原理の言葉」です。
このポイントは「草臥れていない」から「草臥れて」という「状態遷移」であると共に「季語」の「藤の花」と合わさって「冬から陽春」や「日が延びる」や「いつもよりも遅くまで」などの「季節や時間の変化」つまり「状態遷移」すなわち「原理」にあります。これから「草臥れて=原理」をご理解頂けると思います。
このような説明は「初めて聞く」と感じると思いますが、そのように説明されれば容易にご理解頂けると思います。
では最後にソフトウエアのモデリング言語は「価値→原理→手順」に基づいている事を説明します。次にこれを示します。
◆価値 要求図
◆原理 状態遷移図
◆手順 動作図(アクティビティ図/シーケンス図)
ご覧頂ける通り、「価値」を表現するのが「要求図」、「原理」を表現するのが「状態遷移図」、「手順」を表現するのが「アクティビティ図」や「シーケンス図」などの「動作図」です。これからソフトウエアのモデリング言語は「実現の思考力」の「価値→原理→手順」に基づいている事をご理解頂けると思います。
お分かり頂ける通り、「日本国憲法」と「俳句」更に「ソフトウエアのモデリング言語」は全て「実現の思考力」の「価値→原理→手順」に基づいています。これは一例ですが、全ての学問は「価値→原理→手順」に基づいて説明されます。この理由は正に人間はそのように理解するからです。
そのため最良の勉強法や説明法もご理解頂けると思います。それは「価値→原理→手順」と勉強する事であり説明する事です。これが最良の方法です。このような説明は「初めて聞く」と感じると思いますが、そのように説明されれば容易にご理解頂けると思います。
ではこれを踏まえて「皆様の勉強法」と「価値→原理→手順」に基づく「最良の勉強法」との差を説明します。まず「皆様の勉強法」は「価値→原理→手順」の「手順」のみをひたすら勉強する方法です。
つまり「手順1→手順2→手順3」とひたすらやり方を覚える勉強法です。そのため簡単に言えば、丸暗記です。この問題は何故そうかを理解せずに、やり方だけを暗記するために忘れてしまう事です。つまり身に付かない事です。
それに対して「価値→原理→手順」に基づく「最良の勉強法」は根本的に異なります。これは「価値」つまり「ゴール」から理解します。ここでゴールは誰でも理解できるものです。次に「原理」も富士山登山の「1合目→10合目」のようにおおむね理解できます。
つまり「ゴール」と「原理」から大筋をざっくり理解します。これが鍵です。これにより以降の技術的で専門的な手順も容易に理解できるようになります。何故なら、その手順が何故必要かを価値と原理、とりわけ「原理」から理解しているためです。
そのため大筋を押さえて詳細な手順を理解する事ができます。これにより難しい手順も容易に理解できるようになります。これが「価値→原理→手順」に基づく「最良の勉強法」の非常に優れた点です。
お分かり頂ける通り、「価値→原理→手順」に基づく「最良の勉強法」はただひたすらやり方を暗記する「皆様の勉強法」とは根本的に異なる非常に優れた勉強法です。そのため十分ご理解頂ければと思います。
次にもう1つのポイントも説明します。それは「経営力」や「技術力」も「思考の真理」に基づく事です。つまり両者共に「思考の真理」に基づきます。言うまでもなく、人間の思考力は普遍であり「経営や技術」により「思考力」が変わるという事はありません。この事は以降の4番目の解決策の「5.1 正義化の経営力」と5番目の解決策の「7.1 方法論の技術力」から十分ご理解頂けます。
では最後に「思考力に関する問題」を2つ説明します。1つは抽象化の問題、もう1つは論理の問題です。
では最初に抽象化の問題から説明します。これを私の日本IBMの体験から説明します。これはソフトウエアのモデリング言語の研究開発をした際に、顧客にコンサルテーションをした時に営業部門からある依頼をされた事がきっかけです。
それは「これは大変重要な案件なので営業のSE(システム エンジニア)にも勉強させたい。そのためSEを1人補助員として使ってくれないか、また4人候補がいるので1人選んで欲しい」と依頼され、4人の候補に質問し、その1つが「リンゴとミカンの合計の質問文」です。次にこれを示します。
質問:リンゴが2個、ミカンが3個あります。合計何個ありますかという質問は誤りです。どこが誤りか分かりますか?
正解:「合計何個ありますか」が誤りです。これを「くだものは合計何個ありますか」と改める事が必要です。
お分かり頂ける通り、「合計何個ありますか」が誤りです。これを「くだものは合計何個ありますか」と改める事が必要です。この理由はご理解頂けると思います。
「リンゴ」と「ミカン」は異なるものです。異なるものを合計できません。合計するには「リンゴ」と「ミカン」の本質を「抽出する概念」が必要です。これが「くだもの」です。これにより合計を求める事ができます。
尚、この質問の目的は「抽象化能力」にあります。理由はモデリング言語は「メカ・エレキ・ソフト」を統一的にモデリングするため「抽象化能力」は必須のためです。
但し、大変残念な事は、解答できたのは「一人」です。他の3人は解答できませんでした。これから改めて「日本人は抽象化が苦手」である事を実感し「何とかしなければ」と「抽象化の方法」を発明しました。
これは「それは何から生まれたのか」と考える事です。例えば、「リンゴは何から生まれたのか」と考えると「リンゴ」という「木に成る実」である事が分かります。また「ミカンは何から生まれたのか」と考えると「ミカン」という「木に成る実」である事が分かります。
つまり「リンゴ」も「ミカン」も共に「木に成る実」すなわち「くだもの」である事が分かります。このように「それは何から生まれたのか」と考えるのが「抽象化の方法」です。
逆に「具象化の方法」は「具体的には何か」と考える事です。例えば、「くだものとは具体的に何か」と考えると「リンゴ」や「ミカン」に気がつきます。このように「具体的には何か」と考えるのが「具象化の方法」です。
お分かり頂ける通り、「それは何から生まれたのか」と考えるのが「抽象化の方法」、「具体的に何か」と考えるのが「具象化の方法」です。これは「抽象化・具象化」を私が考察したものですが、十分ご理解頂けると思います。
では次に「抽象化の重要性」を「ソフトウエア」から説明します。例えば、前記の計算をするソフトウエアは次の通り、記述されます。
(リンゴとミカンを抽象化したくだもの)の合計
=(くだものを具象化した)リンゴの数+(くだものを具象化した)ミカンの数
ご覧頂ける通り、「合計」には「リンゴとミカンを抽象化したくだもの」という「枕詞」が追加されます。また「リンゴ」と「ミカン」にも「くだものを具象化した」という「枕詞」が追加されます。
これにより「式」の左右に「くだもの」という言葉があるため「等しいもの」を「合計するという事」になり、正しく計算できます。
お分かり頂ける、「ソフトウエア」では「抽象化・具象化」は必須です。これから「何故、日本はソフトウエアで後れているか」もご理解頂けると思います。それは日本人は「抽象化」が苦手なためです。「えー」と驚くかも知れませんが、正に「日本がソフトウエアで後れている理由」は「抽象化」が苦手なためです。
これを象徴するのが日本では「抽象化」は全く無視されています。言うまでもなく、前述の質問文は日本の学校では当たり前です。誰もが間違いとは思っていません。この理由は明らかです。数学とは「2+3=5」の「計算」ができれば良いと思っているからです。
これは正に「計算」という「手順重視」とい「悪しき弊害」のためです。つまり日本人が「抽象化が苦手」なのは「手順重視」という「悪しき弊害」のためです。しかし、「ソフトウエア」では「抽象化」は「必須の要件」です。そのため前述の「抽象化や具象化の方法」を十分ご理解頂ければと思います。
では次に論理の問題を説明します。これは日本の予算は「総額が分からない事」です。最初にこれに関連する「特別会計予算」に関する塩川正十郎元財務大臣の発言を次に示します。
■ 母屋でお粥、離れですき焼き
ご覧頂ける通り、この意味は「一般会計予算」が「お粥」つまり赤字を削っているのに「特別会計予算」で「すき焼き」つまり「浪費している事」を表現したものです。これは「特別会計予算」に改革のメスが入りにくいとの質問を受けて、塩川正十郎元財務大臣が答えたものです。
この問題は「特別会計予算に改革のメスが入りにくい事」つまり「すき焼き」即ち「特別会計予算を浪費している事」ですが、更にもう1つ「隠された問題」があります。これを理解する事により、この問題の本質を理解できます。そのため最初に「隠された問題」を説明し、次に原因を説明します。
では「隠された問題」を説明します。これは先に触れたように、日本の予算は「総額が分からない事」です。但し、これに対して、多くの皆様は「一般会計予算」と「特別会計予算」を合計すれば「総額」が分かると感じると思います。しかし、両者を合計しても「総額」にはなりません。
何故なら、両者の間に「お金の出し入れ」があるためです。そのため「相殺」が必要です。しかし、「相殺」は詳細を熟知している「官僚」のみに可能であり、国民には不可能です。そのため「総額」は分からないという事になります。これが「隠された問題」です。
但し、ここで重要な事は、説明するまでもなく「会計」で最も重要なのは「総額」であり「収支」です。つまり「黒字か赤字か」です。そして現在「1000兆円を超える巨額の財政赤字」で最も重要なものは「総額」です。
しかし、「日本の予算」は「総額」が分かりません。これが日本の予算の「隠された問題」であり、これから生まれる問題が「特別会計予算に改革のメスが入りにくい事」つまり「すき焼き」すなわち「特別会計予算を浪費している事」です。
では、なぜ「総額が分からない」のかと言えば、「一般会計予算」と「特別会計予算」に分離しているためです。ではなぜ2つに分離しているのでしょう。財務省はこの理由を次のように説明しています。
◆しかしながら、現在のように、国の行政の活動が広範かつ複雑化してくると、受益と負担の関係が不明確になるなど、単一の会計ではかえって国の各個の事業の成績計算、資金の運営実績について適切な計算、整理ができない結果となり、適正な受益者負担・事業収入の確保が難しくなることにもなりかねません。そこで、このような場合には、特別の会計を設け、保険料等の特定の歳入と特定の歳出を一般会計と区分して経理することにより、特定の事業や資金の運用の状況を明確化しています。
(出典:平成23年度特別会計ガイドブック 平成23年 財務省主計局)
お分かり頂けるように、このポイントは「推測」に基づいて「結論」を導く事です。つまり前半の「難しくなることにもなりかねません」という「推測」にも関わらず、後半では、それを「前提」として「特別の会計を設け」と結論を導く事です。
つまり「何々と思われる」という「推測」から「結論」を導く事です。これは明らかに「論理的」でなく「妥当」でもありません。ここで「論理的」の意味は次の「アリストテレスの三段論法」のように「真理/真実に基づく正しい順番による論述」です。
◆人間は死ぬ(真理)→ソクラテスは人間(真実)→ソクラテスは死ぬ(結論)
お分かり頂ける通り、「ソクラテスは死ぬ」という「結論」を導くには、最初に「人間は死ぬ」という「真理」を宣言し、次に「ソクラテスは人間」という「真実」を論述する事が必要です。これが「真理/真実に基づく正しい順番による論述」という「論理」です。
しかし、前記の説明は「何々と思われる」という「推測」に基づく「論述」です。これは「論理的」ではありません。しかし、多くの皆様はこの説明を「妥当」と感じると思います。この原因は「思い重視」のためです。つまり「思い重視」のため雰囲気として受け入れるためです。
では、このように分離する原因は何でしょう。これは「建前と本音」です。つまり「建前」は「特定の事業や資金の運用の状況を明確化」ですが「本音」は「すき焼を食べたい」です。この事は容易にご理解頂けると思います。
但し、良く考えると、この「建前」も「妥当」ではない事に気がつきます。つまり予算で最も重要なのは「総額」であり「特定の事業や資金の運用の状況」ではない事に気がつきます。
そして「総額」を求めるには「一般会計予算」と「特別会計予算」を「1つの予算に統合する事」が必要である事に気がつきます。そのため両者を「分離する事」は妥当ではない事に気がつきます。
しかし、大変残念な事は「思い重視」の日本人はこの事に気がつきません。ではどうしたら気がつくのでしょう。これは「真人間」です。つまり「愛すれば、事を明らかにし真理を発見し、真理に従う事」です。
即ち予算で最も大事なのは「総額」であり「総額」を求めるには「一般会計予算」と「特別会計予算」を「1つの予算に統合する事」です。これが「予算の真理」であり、この「真理」に気がつく事です。
そのため解決策は「真人間」そして➂「普遍的思考力」に基づいて「論理的」つまり「真理/真実に基づく正しい順番による論述」という「論理の方法」に基いて物事を理解する事です。この事を十分ご理解頂ければと思います。
お分かり頂ける通り、日本人は「手順重視」や「思い重視」という「悪しき弊害」のため抽象化や論理の深刻な問題があります。それが日本がソフトウエアで後れている事であり、特別会計予算を浪費している事です。そのため「抽象化の方法」や「論理の方法」を十分ご理解頂ければと思います。
まとめれば、「思考力とは何か」が良く理解されていないため、7つの例から「普遍的思考力」を説明しました。要約すれば「普遍的思考力とは心が思った事を頭脳が明らかにすること」であり「真理→原理→価値」の「創造の思考力」から始まり「価値→原理→手順」の「実現の思考力」そして「真理→原理→手順」の「解決の思考力」として実践されます。
但し、これらの実践には「論理」や「抽象化/具象化」更には「原理」などの「支えとなる実践知識」が必要です。そのため有用なのが「抽象化の方法」や「論理の方法」であり、そして「4.2 大谷選手のマンダラチャートによる成功」です。これから「支えとなる実践知識」や「思考とは心と頭脳を連携して行なもの」を十分ご理解頂けます。
併せて「思考の真理」は勉強法や説明法また経営力や技術力などの全ての知的活動の源である事です。つまり文系と理系の学問も全て「実現の思考力」の「価値→原理→手順」に基づいて説明されます。そのため最良の勉強法は「価値→原理→手順」と理解する事です。これによりただひたすら手順を覚える皆様の勉強法の問題を解決できます。
また日本人は「手順重視」や「思い重視」という「悪しき弊害」のため抽象化や論理の深刻な問題があります。それが日本がソフトウエアで後れている事であり、特別会計予算を浪費している事です。そのため解決策は「真人間」そして➂「普遍的思考力」に基づく「抽象化の方法」や「論理の方法」を十分ご理解頂ければと思います。
では次に「個人の解決策の実例」を説明します。
4 個人の解決策の実例
では「個人の解決策の実例」を説明します。これらは冒頭で説明したように全て「進歩」の実例です。そのため十分ご理解頂ければと思います。これは次に示す通り4つあります。
❶ 喪主の忍さんの挨拶
❷ 大谷選手のマンダラチャートによる成功
❸ ジャパネット二代目社長の内省による成功
➍ 内省によりITパスポートに満点で合格したガードマン
併せて関連する経営者やノーベル賞受賞者の知見も説明します。これにより理解が深まると思います。次にこれを示します。
❶松下幸之助
◆朝令暮改、大いに結構。人間は進歩しまっせ。
❷アインシュタイン
◆偉大な科学者を生むのは人格だ
❸江崎玲於奈
◆Good Tasteな人間がGood Tasteな分野を研究すればノーベル賞を取れる
ご覧頂ける通り、これらの方々の知見は大変興味深いと思います。全てこれらは前記の実例と密接に関係しています。そのためあらかじめポイントを2点紹介します。
1点目はこれらの実例は解決策が本当である事を明確に示すものです。一例を挙げれば、解決策として説明した釈迦の教える「真実の愛」です。これは本当です。
つまり人生を「愛す」ればIntrospection、内省し「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれます。この実例が❶ 喪主の忍さんの挨拶です。
次に「真実の愛の人間」つまり「真人間」として問題を解決する「原理」を理解し進歩する実例が❷ 大谷選手のマンダラチャートによる成功と❸ ジャパネット二代目社長の内省による成功と➍ 内省によりITパスポートに満点で合格したガードマンです。これが冒頭で説明した「今までの改良の日本人の成長」から「今後の創造の真人間の進歩」です。
もう1つは、それを具体的にどのようにやるのかをこれらの実例は教えてくれる事です。例えば、❶ 喪主の忍さんの挨拶は「愛す」れば「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれる事を教えてくれます。
次に❷ 大谷選手のマンダラチャートによる成功と❸ ジャパネット二代目社長の内省による成功と➍ 内省によりITパスポートに満点で合格したガードマンは「愛す」ればIntrospection、内省し「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれ、その結果「真人間」として問題を解決する「原理」を理解し進歩する事を具体的に教えてくれます。
この中で❷ 大谷選手のマンダラチャートによる成功は「真実の愛の生まれた真人間」は「価値」を実現する「原理」を発明し、更に原理を実行する「手順」も適切に選択、実行できる事を示し、加えてこれらを実践するために必要な「抽象化/論理/原理」という実践知識も十分習得できる事を教えてくれます。
また➍ 内省によりITパスポートに満点で合格したガードマンが冒頭で説明したように「実現の思考力」の「価値→原理→手順」により物事を完全に理解できるようになりテストで満点、100点を取れるようになると説明した実例です。
そして❶松下幸之助と❷アインシュタインと❸江崎玲於奈などの経営者やノーベル賞受賞者の知見も実例と同じ事を教えてくれます。そのため十分ご理解頂ければと思います。
尚、1点補足します。これらは全て個人の解決策の実例です。つまり➀「真人間」と➁「個人の尊重」と➂「普遍的思考力」の実例です。そのためこの3点全てを説明するのが建前ですが、量が多くなります。そのため➀「真人間」に焦点を当てて説明します。
では次に「喪主の忍さんの挨拶」を説明します。
4.1 喪主の忍さんの挨拶
では「喪主の忍さんの挨拶」を説明します。これから個人の解決策の➀「真人間」の「真実の愛」を十分ご理解頂けます。つまり「愛す」れば「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれ、そして「幸福」を実現できる事を十分ご理解頂けます。
最初に背景を説明します。これは中山美穂さんの葬儀の喪主を務めた妹の忍さんの挨拶です。次にこれを示します。
◆子供の頃に戻って枕を並べ姉の横顔を見つめながら眠りについたひとときは私の宝物
ご覧頂ける通り、「このように心が理解する事」により「生まれる」のが「3.1 真人間」で説明したように釈迦の教える「真実の愛」です。次に再掲します。
◆真実の愛は理解する事から生まれる
ご覧頂ける通り、理解する事から生まれるのが「真実の愛」です。つまり「子供の頃に戻って枕を並べ姉の横顔を見つめながら眠りについたひとときは私の宝物」と理解する事により生まれるのが「真実の愛」です。
そしてこれが冒頭で説明したように「2500年間誰も説明できなかった釈迦の教えの実例」です。つまり「真実の愛は理解する事から生まれる」という釈迦の教えに対して、多くの方は「本当か」と疑問を抱かれると思います。
即ち「本当にそのような事が起きるのか」と疑問を抱かれると思います。しかし、喪主の忍さんの挨拶は正に「眠りについたひとときは私の宝物」と「心」が理解している事を明確に示しています。この理解から生まれるのが釈迦の教える「真実の愛」です。
では「真実の愛」を生み出したものは何でしょう。それは正に「子供の頃に戻って枕を並べ姉の横顔を見つめながら眠りにつきたい」と願う「忍さんのお姉さんを愛する心」です。これが「眠りについたひとときは私の宝物」という「真理」の理解に繋がります。
そして「その理解」から「真実の愛」が生まれ「私の宝物」と「挨拶する事」ができます。つまり「個人の尊重」として「思う存分力を発揮」して「成長そして進歩」し「幸福」を実現しています。つまり「真実の愛」により「幸福」を実現しています。この事は容易にご理解頂けると思います。
ここで皆様に是非ご理解頂きたい事は「真実の愛」は皆様にも十分生まれるという事です。皆様も「愛す」れば「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれ「個人の尊重」として「思う存分力を発揮」して「成長そして進歩」し「幸福」を実現できるという事です。これに「忍さんの実例」が貢献する事をなによりも願っています。
最後に1点補足します。それは「悟り」です。つまり「子供の頃に戻って枕を並べ姉の横顔を見つめながら眠りについたひとときは私の宝物」と「心が理解する事」を一般的に言えば、「悟り」です。
即ち釈迦の教える「真実の愛が生まれた人間」は「悟りを開いた人間」でもあります。言うまでもなく、「悟りを開いた方」は古今東西大変な修行をした高僧です。しかし、一般の人も「真実の愛が生まれた真人間」は「悟りを開いた人間」でもあります。
では「悟りを開いた人間」は何が良いのでしょう。それは「成長そして進歩」し「幸福」を実現できる事です。即ち釈迦の教える「真実の愛が生まれた人間」は「悟りを開いた人間」であり「幸福を実現した人間」です。この事は十分ご理解頂けると思います。
まとめれば、「忍さんのお姉さんを愛する心」が「眠りについたひとときは私の宝物」という「真理」の理解に繋がり「その理解」から「真実の愛」が生まれ「私の宝物」と「挨拶する事」ができます。つまり「個人の尊重」として「思う存分力を発揮」して「成長そして進歩」し「幸福」を実現しています。この事を十分ご理解頂ければと思います。
では次に「大谷選手のマンダラチャートによる成功」を説明します。
4.2 大谷選手のマンダラチャートによる成功
では「大谷選手のマンダラチャートによる成功」を説明します。これから先に説明したように「愛す」ればIntrospection、内省し「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれ問題を解決する「原理」を理解する事をご理解頂けます。
更に「原理」を実行する「手順」も適切に選択、実行できる事、加えてこれらを実践するために必要な「抽象化/論理/原理」という実践知識も十分習得でき、成長そして進歩し「幸福」を実現できる事をご理解頂けます。
このポイントは「マンダラチャート」ですが、最初にこの事を知った経緯から説明し、次に大谷選手のマンダラチャートから前記の2点を説明し、最後に次の点を深掘りして説明します。
◆大谷選手は正に松下幸之助と全く同じ
この中でIBMの創業者の知見も含めて説明します。これはまとめとなる非常に重要なものです。そのため十分ご理解頂ければと思います。
では経緯から説明します。きっかけはテレビの大谷選手の紹介です。テレビでは次のように「大谷選手の楽しい事」を紹介していました。
◆大谷選手の楽しい事は出来なかった事が出来る様になる事。そのためにしている事が『考える』です。つまり出来なかった事を出来る様にする為に「何をすれば良いのか」を『考える』のが大谷選手のしている事です。
ご覧頂ける通り、「大谷選手の楽しい事」は「出来なかった事が出来る様になる事」であり、そのためにしている事が「何をすれば良いのか」を『考える事』です。
率直に言って、この話を聞いて「大谷選手は並みの人間ではない、私と同じだ」と直感しました。そのため大谷選手が「出来なかった事を出来る様にする」ために「何をすれば良いのか」を「どのように考えているのか」に非常に興味を持ちました。
そんな折、たまたまネットの記事から、大谷選手が高校1年生の時にマンダラチャートを使用し、これにより「ドラフト1位指名を得たという事」を知りました。次にこれを示します。
ご覧頂ける通り、これが大谷選手が高校1年生の時に「ドラフト1位指名を得る」ために「何をすれば良いか」を「考える」ために作成したマンダラチャートです。
真ん中に「ドラフト1位指名」という「ゴール」を書き、次に「周りの8個の枡目」に「8個の小目標」を書き、最後に「8個の小目標」を実現するために、それぞれに対して「8個の行為」を書き、それを3年間実行して「ドラフト1位指名」を得たというものです。
お分かり頂ける通り、大谷選手が「出来なかった事を出来る様にする」ために「何をすれば良いのか」を「どのように考えているのか」と言えば、前記の通り、「マンダラチャート」により「考える」という事です。この事をご理解頂けると思います。
ではこれを踏まえて最初に1点目として「愛す」ればIntrospection、内省し「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれ問題を解決する「原理」を理解する事を「マンダラチャート」から説明します。
最初に「愛す」ればIntrospection、内省し理解した「真理」から説明します。これは2つあります。1番目の真理は「ドラフト1位指名」というゴールです。これは容易にご理解頂けると思います。
但し、これを単なる願望に終わらせなかったもう1つの真理があります。それが「マンダラチャート」の発見です。つまりIntrospection、内省し、更に思考を具体化するツールとして「マンダラチャート」を探し求めた事です。
これが大谷選手の非常に優れた点です。これにより「ドラフト1位指名」というゴールを現実のものとして具体化する事ができ、そして3年間実施し、その結果、「ドラフト1位指名」というゴールを実現した事です。
お分かり頂ける通り、理解した「真理」は「ドラフト1位指名」という「ゴール」と「ゴール」を実現する思考のツールとしての「マンダラチャート」です。この「マンダラチャート」という思考のツールとしての「真理」を理解した事により「真実の愛」が生まれ、そして「原理」を理解したと考えています。
では理解した「原理」とは何でしょう。次にこれを「マンダラチャート」から説明します。既に説明したように「思考」とは「心」と「頭脳」が連携して行ないます。具体的に言えば「心」は「ゴール/小目標6-8」を決め「頭脳」は「小目標1-5と行為」を決めると考えています。
ここで「ゴール」は「心」が決めている事は容易にご理解頂けると思います。また小目標6-8も「心」が決めている事は容易にご理解頂けると思います。次にこれを示します。
◆小目標6 運
◆小目標7 人間性
◆小目標8 メンタル
ご覧頂ける通り、これらは「心」が決めるものです。この事は容易にご理解頂けると思います。
それに対して、「小目標1-5と行為」は「頭脳」が決めるものです。例えば、「小目標1-5」は「頭脳」が決めるものです。次にこれを示します。
◆小目標1 体づくり
◆小目標2 コントロール
◆小目標3 キレ
◆小目標4 スピード
◆小目標5 変化球
ご覧頂ける通り、これらは「頭脳」が良く考えて決めるものです。これも容易にご理解頂けると思います。
ここでもう1つ気づかれる事があると思います。それは「実現の思考力」の「価値→原理→手順」で言えば、「価値=ゴール」であり、「原理=小目標」であり、「手順=行為」となる事です。つまり「マンダラチャート」は「普遍的思考力」に基づいている事です。この事に気づかれるのではないかと思います。
ここで「マンダラチャート」は、経営コンサルタントの松村寧雄氏によって「人生とビジネスを豊かにする」ことを目的に開発されたそうです。「マンダラチャート」が「普遍的思考力」の「実行の思考力」に一致している事に非常に驚くと共に大変安堵しています。
お分かり頂ける通り、「マンダラチャート」という思考を進めるツールとしての「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれ、その結果理解した「原理」が8つの「小目標」です。この事をご理解頂けると思います。
では次に「原理」を実行する「手順」も適切に選択、実行できる事、加えてこれらを実践するために必要な「抽象化/論理/原理」という実践知識も十分習得でき、成長そして進歩し「幸福」を実現できる事を説明します。
最初にご理解頂きたいのは、「マンダラチャート」の非常に優れているのは「論理」と「抽象化/具象化」また「原理」を直感的に理解できる事です。
例えば、「論理」は「ゴール→小目標→手順」です。または逆の「手順→小目標→ゴール」です。このように「意味のある関係」を導く事が「論理力」です。
次に論理を導き、展開する時に重要なのが、言いたい事を簡潔に表現する「抽象化/具象化」です。つまりゴールを実現するために必要な事、即ち「小目標」を簡潔に表現する「抽象化」であり、抽象化された小目標を具体的な「手順」を導く「具象化」です。
お分かり頂ける通り、「論理」や「抽象化/具象化」は大変難しいものですが、それを「マンダラチャート」は身近な例から、自然に実践できるようになる事です。これが「マンダラチャート」の非常に優れた点です。
同様に「原理」も容易に理解できます。「原理」は既に説明したように「状態を遷移させる道筋」です。例えば、小目標の「体づくり」がなぜ原理なのかと言えば、「体がつくられていない状態」から「体がつくられた状態」に遷移させる道筋が「体づくり」だからです。
お分かり頂ける通り、「体づくり」という「小目標」は「原理」です。以下同様にして全ての小目標も「原理」です。このように「原理」も容易に理解できます。これもマンダラチャートの非常に優れた点です。
つまり「マンダラチャート」により「心が願う事」を「価値→原理→手順」と考え出し、それにより「真人間」が生まれ、勇気を持って「手順」を実行し成功している事です。この事は十分ご理解頂けると思います。
では最後に◆「大谷選手は正に松下幸之助と全く同じ」を説明します。これをご理解頂くために、最初に先に説明した松下幸之助の名言を次に示します。
◆朝令暮改、大いに結構。人間は進歩しまっせ。
ご覧頂ける通り、「経営の神様」と謳われた松下幸之助の真骨頂は「進歩する事」にあります。そして、それは先に紹介したように、大谷選手のしている「楽しい事」つまり「出来なかった事が出来る様になる事」即ち「進歩」と全く同じです。
これから「進歩する事」で両者は全く同じである事をご理解頂けると思います。ではそれは何故でしょう。お分かり頂けると思います。それは「幸福」だからです。「出来なかった事が出来る様になる事」は「楽しい事」であり、それは正に「幸福」だからです。
そしてそれが「個人の尊重」です。つまり「3.2 個人の尊重」で説明するように、IBMの創業者が説明する「個人の尊重」です。次にこれを再掲します。
個人の尊重とはその人が持ってる力を思う存分発揮し成功し成長進歩する事です。そうすれば「幸せな人生を送れるだろう」というものです。
お分かり頂ける通り、大谷選手も松下幸之助もIBMの創業者も皆同じ事を説明しています。それは持てる力を思う存分発揮し成功し成長進歩する事です。それが幸福である事です。
そのためには大谷選手が説明するように、出来なかった事が出来る様にするためには「何をすれば良いのか」を『考える事』であり、松下幸之助の「朝令暮改」であり、IBMの創業者の教える「Think」、「考えよ」です。尚、「Think」はIBMの標語です。皆思考しています。この事を十分ご理解頂ければと思います。
まとめれば、大谷選手も松下幸之助そしてIBMの創業者も皆同じです。持てる力を思う存分発揮し成功し成長進歩し幸福を実現する事です。そのためには考える事です。そのツールとして大谷選手はマンダラチャートを使用しています。この事を十分ご理解頂くと共に、皆様も是非実践して頂ければと思います。
は次に「ジャパネットの二代目社長の内省による成功」を説明します。
4.3 ジャパット二代目社長の内省による成功
では「ジャパネットの二代目社長の内省による成功」を説明します。これから先に説明したように「愛す」ればIntrospection、内省し「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれ問題を解決する「原理」を理解し成功する事をご理解頂けます。
これをテレビで紹介していた「ジャパネットの二代目社長の内省による成功」から説明し、次に1点深掘りして説明します。これは次の通りです。
➀ジャパネットの二代目社長はアインシュタインの名言と同じ
では最初に「ジャパネットの二代目社長の内省による成功」を説明します。テレビでは2つの実例を紹介していました。1つは東大受験、もう1つは父とは異なる事業戦略です。
最初に東大受験から説明します。これを「ジャパネットの二代目社長」は次のように説明していました。
◆東大を受験し不合格となり何が原因かをIntrospection、内省したそうです。その結果、勉強法が問題と気づき、改め合格したとの事です。このポイントは能力は同じでもその使い方を改める事により成功した事です。
ご覧頂ける通り、不合格の原因を解明し成功した事です。つまり東大受験の不合格から、何が原因かをIntrospection、内省し勉強法が問題という原因つまり「真理」を理解し「真実の愛」が生まれ勉強法を改めるという「原理」により合格した事です。
これは父とは異なる事業戦略を導いた時も同じです。これも「ジャパネットの二代目社長」はテレビでは次のように説明していました。
■父とは異なる「自分の良さ」という「真理」に気づく。
◆父 伝えるのが上手い
◆自分 磨くのが上手い
その結果「サービスを磨く事業戦略」とする事により成功
◆外部ではなく正社員の2000人のコールセンターによりトラブル対応
◆コールセンターに実際の商品を置きそれをオペレータが操作しながら顧客に説明
ご覧頂ける通り、Introspection、内省により父とは異なる「自分の良さ」という「真理」に気づきました。つまり「父」は「伝えるのが上手い」が「自分」は「磨くのが上手い」という「真理」に気づき「真実の愛」が生まれ「サービスを磨く事業戦略」という「原理」により成功しています。
つまり外部ではなく正社員の2000人のコールセンターによりトラブル対応し、コールセンターに実際の商品を置き、それをオペレータが操作しながら顧客に説明します。これにより成功できました。
お分かり頂ける通り、共にIntrospection、内省し「失敗の原因」または「成功の要因」という「真理」を理解し「真実の愛」が生まれ「原理」を理解する事により成功しています。この事をご理解頂けると思います。
さて、ここで皆様はIntrospection、内省により東大受験の「失敗の原因」や父とは異なる「自分の良さ」という「真理」に気がつくのは、ジャパネットの二代目社長が能力的に優れているからと感じる方もおられると思います。
そうではありません。Introspection、内省し「失敗の原因」や「自分の良さ」という「真理」に気がつくのは「心」です。「能力」ではありません。「能力」つまり「頭脳」はそのように理解した知識を論理的に分析したりまとめるものです。
重要なのは「愛→真理」の通り、「愛」です。既に説明したように、愛は人間の心を純粋にし純粋な心により人間はそれまで欲望に囚われて見えなかったもの、即ち「真理」を理解できるという事です。
そのため非常に重要となるのが自分を助ける「自助の正義」です。次にこれを示します。
◆God helps those who help themselves
◆神は自ら助くる者を助く
ご覧頂ける通り、「神は自ら助くる者を助く」の通り、東大受験で不合格となった自分を助ける事であり、父は伝えるのが上手いが、そうではない自分を助ける事です。
つまりIntrospection、内省し「失敗の原因」や「自分の良さ」という「真理」を理解する事です。そうすれば「真実の愛」が生まれ「原理」を理解し成功できます。これが「神は自ら助くる者を助く」という意味です。
これは欧米の教えであり、日本では普及していませんが、一度は皆様も聞いた事や見た事はあるのではないかと思います。これと反対の言葉が自暴自棄です。つまり困ってる自分を助けず、自分を見捨てる事です。これでは成功しません。
そうではなく「自助の正義」を実践する事です。そうすれば、ジャパネットの二代目社長のように成功する事ができます。では最後に深掘りして➀「ジャパネットの二代目社長はアインシュタインの名言と同じ」を説明します。
最初に「普遍的思考力(工事中)」で説明するアインシュタインの名言を紹介します。これが先に紹介したものです。次に示します。
◆偉大な科学者を生むのは人格だ
これは次の名言を簡略化したものです。
◆ほとんどの人は偉大な科学者を生むのは知性だと言う。彼等は間違いだ。偉大な科学者を生むのは人格だ
ご覧頂ける通り、偉大な科学者を生むのは「知性」ではなく「人格」です。つまり専門知識や豊富な知識に基づく「知性」ではなく「人格」です。では「人格とは何か」と言えば、純粋な心によりIntrospection、内省し「失敗の原因」や「成功の要因」という「真理」を理解する事です。
つまり「人格」とは知識の量や専門性にあるのではなく、自らの誤りの原因を我が身を振り返って理解する事であり「成功の要因」を先入観なくつぶさに調べ理解する事です。これをしなければ、どんなに知識があっても、どんなに専門知識があっても成功しません。
そのため「人格」とは正にIntrospection、内省する心です。これがアインシュタインの「偉大な科学者を生むのは人格だ」という名言の意味です。これから改めてIntrospection/内省の重要性をご理解頂けると思います。
まとめれば、ジャパネットの二代目社長の成功はIntrospection、内省により「失敗の原因」や「成功の要因」という「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれ「原理」を理解する事により成功しています。
ここで非常に重要なのが失敗した自分や前任の成功者の成功要因を備えていない自分を見捨てない事です。そうではなく助ける事です。つまり「自助の正義」を実践する事です。これにより「神は自ら助くる者を助く」の通り成功できます。
これらを全てまとめたのがアインシュタインの名言の「偉大な科学者を生むのは人格だ」です。ここで「人格」とは正にIntrospection、内省する心です。これから改めて人格としてのIntrospection/内省の重要性をご理解頂ければと思います。
では次に「内省によりITパスポートに満点で合格したガードマン」を説明します。
4.4 内省によりITパスポートに満点で合格したガードマン
では「内省によりITパスポートに満点で合格したガードマン」を説明します。これから先に説明したように「愛す」ればIntrospection、内省し「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれ問題を解決する「原理」を理解し成功する事をご理解頂けます。
最初に「内省によりITパスポートに満点で合格したガードマン」を説明し、次に➀「ガードマンは江崎玲於奈の名言と同じ」を説明します。
では最初に「内省によりITパスポートに満点で合格したガードマン」を説明します。これは経緯から説明します。きっかけはたまたま知り合った30代のガードマンです。この方がどうしても経産省のITパスポートに合格したという事なので私が教えた事がきっかけです。
最初にITの技術的な事を30分、連続して2日教えました。その結果、勘所は十分理解できたという事で試験に臨みましたが、570点で不合格でした。
但し、3か月後にもう一度受験し、どうしても合格したいということなのでITの事は何も教えず「私の勉強法」のみを30分、2日教えました。また教科書に目を通し、図や表などのひっかけの説明に陥るのではなく、その本質をしっかり理解するように教えました。
つまり「3.3 普遍的思考力」で説明したように全ての学問は「実現の思考力」の「価値→原理→手順」に基づいて説明されます。そのため「価値→原理→手順」と理解する事が最も分かり易く効率的である事です。この事を教えました。
併せて最も重要な事として「真人間になり邪心を持たず、教科書を全て読み、理解した事、分からない事を全てまとめ、常に何を理解してるのか、してないのかを明確に認識して勉強する事」を教えました。つまり「私の勉強法」即ち「真人間の勉強法」を教えました。
その結果、700点、満点で合格できたというものです。これには率直に言って、私も大変驚きました。また「この勉強法なら何でも勉強できそうだ」という彼の感想にも非常に驚きました。
確かに「私の勉強法」即ち「真人間の勉強法」が有用である事は「私自身、実践者」として十分理解しています。しかし、他の人間、とりわけ「ITとは無縁のガードマンに有効」とは全く想像していませんでした。
そのため大変驚くと共に私を大いに勇気づけるものです。つまり「真人間の勉強法」を日本再生の勉強法として決定する事ができました。このポイントを改めて説明すると、3点あります。
1点目はIntrospection、内省です。つまり「分からない事」を常に「自問自答」し集中的に理解する事です。これが鍵です。但し、実際に良く陥るのが難しい事を回避する事や分かった振りをする事です。これは「真人間」として絶対してはならない事です
しかし、そうは言っても、実際問題「難しい事」をどのように理解するのでしょう。理解できないから、そうしてしまいます。ここで役に立つのが「実現の思考力」の「価値→原理→手順」です。何故なら、全ての学問は「価値→原理→手順」と説明されるからです。
そのため「価値→原理→手順」と理解すれば良いという事です。具体的に言えば、最初に「価値」を理解する事です。つまりどのような問題を解決するのかを理解する事です。これは誰も理解できます。何故なら「問題」は誰でも理解できるからです。
次に「価値」を理解すると、実は「原理」も理解し易くなります。これは「原理の定義」から明らかです。既に説明したように「原理」は「状態を遷移させる道筋」です。ここで「問題」は「道筋の出発点」です。そして「道筋のゴール」も必然的に分かります。
そのためざっくり「道筋の出発点とゴール」即ち「原理」を大掴みで理解する事ができます。つまり「原理のイメージ」を持つ事ができます。これが非常に重要です。このイメージから「原理」の説明も直感的に理解できるようになります。
最後に手順は「易しい部分」と「難しい部分」に大別され、多くの人は「易しい部分」のみを理解し「難しい部分」は「何故そうか」を理解せず「やり方」だけを丸暗記するようになります。
そのため実態は良く理解していないという事になります。これが殆どのケースです。これを抜本的に変えるのが「原理」から「手順」を理解する事です。この利点は「それはどういう状態からどういう状態に遷移させるか」を理解している事です。
そのため具体的な行為、つまり「手順」として何をしなければならないかをざっくり理解している事です。これが非常に重要です。これにより「難しい部分」も容易に理解できるようになります。これが正にガードマンが満点を取れるようになった最大の要因です。
これが先に、また冒頭で「実現の思考力」の「価値→原理→手順」により物事を完全に理解できるようになるのでテストで満点、100点を取れるようになると説明した実例です。十分ご理解頂ければと思います。
尚、満点、100点を取る事について、1点補足します。「私の勉強法」即ち「真人間の勉強法」の特徴は物事を完全に理解するため満点、100点を取れる事です。この例が私の体験です。これは中学3年生の12月の体験です。
東京の国立の高等学校を受験するための前準備として慶応高校の数学の過去問の3年分を連続で3時間やりました。結果は、全て満点、100点でした。何故なら、中学で学ぶ数学を完全に理解していたからです。
このように完全に理解するのが私の勉強法の特徴です。何故そのような勉強法になったのかといえば、きっかけは1年生で学んだ連立方程式です。この時に「これが本当の学問」と得心し、完全に理解できたためです。以来、完全に理解するのが私の勉強法の特徴となっています。
最後の3点目として現実的に非常に重要なのが「無駄な勉強はしない」という事です。具体的に言えば、日本の教科書は「ひっかけの説明」というのが結構あります。つまり「何となく重要そうに感じますが、実はテストや試験には出てこない重要ではない説明」です。
これを見抜いて飛ばす事が勉強時間の有効活用という点で非常に重要です。これを前項の「価値→原理→手順」と関連させて言えば、「価値→原理→手順」のみをしっかり理解し、それを説明するための例題の分野固有の知識は無視する事です。それは「ひっかけの説明」でありテストや試験には出て来ません。
まとめれば、Introspection、内省つまり「分からない事」を常に「自問自答」し集中的に理解する事、理解の仕方は「価値→原理→手順」と理解する事、そして「無駄な勉強はしない」という事です。十分ご理解頂ければと思います。
では最後に深掘りして➀「ガードマンは江崎玲於奈の名言と同じ」を説明します。最初に「普遍的思考力(工事中)」で説明する江崎玲於奈の名言を紹介します。これが先に紹介したものです。次に示します。
◆Good Tasteな人間がGood Tasteな分野を研究すればノーベル賞を取れる
ご覧頂ける通り、「Good Tasteな人間」や「Good Tasteな分野」の通り、この名言は「Good Tasteの意味」を理解しなければ良く分かりません。但し、この名言は公開されたものではありません。そのため経緯から説明します。
「江崎氏」もアメリカIBMの基礎研究所に勤務していた事があり、私の新入社員時代に日本IBMの研究所に来所され、若手研究員と対話する機会があり、私も出席しました。この時に先輩社員から「ノーベル賞を受賞すれにはどうすればよいか」と質問され「江崎玲於奈」は次の通り、解答されました。
◆Good Tasteな人間がGood Tasteな分野を研究すれば取れる
ご覧頂ける通り、これが前記の江崎氏の名言です。このポイントは先に説明したように「Good Taste」です。「Good Taste」の意味は「良い味、趣味」です。しかし、理解し難いと思います。そのため「意訳」すれば、「本質を観る人間」が「本質の観えてきた分野」を研究すれば「ノーベル賞を取れる」という意味です。
具体的に言えば、「江崎氏」は「トンネル効果を個体の中で発見した業績」により「ノーベル賞」を受賞しましたが、当時の最新物理学により「トンネル効果」という「新たな物理現象」は確認されつつありました。つまり「トンネル効果」という「本質」が観えてきました。
但し、これを「個体」の中で「確認した人間」はいませんでした。そのため「トンネル効果」という「本質」が観えてきた分野で「その本質を理解している江崎玲於奈氏」は「個体」の中で確認する事により「ノーベル賞を受賞できた」という事です。そのため「江崎玲於奈」の前述の解答は「自らの体験」から導かれた「名解答」であると言えます。
お分かり頂ける通り、「本質を観る人間」が「本質を理解する事」が「Good Tasteな人間」が「Good Tasteな勉強」をするという意味です。そして、これが前記のガードマンの「この勉強法なら何でも勉強できそうだ」という感想につながっています。
つまり「価値→原理→手順」と必要な事だけを的確に理解する事です。これが「筋の良い勉強」即ち「Good Tasteな人間」が「Good Tasteな勉強」をするという意味です。その基本は真人間として分からない事に真正面から挑戦し理解する事です。そして「無駄な勉強はしない」という事です。
これが「この勉強法なら何でも勉強できそうだ」というガードマンの感想につながり、そして「Good Tasteな人間がGood Tasteな分野を研究すればノーベル賞を取れる」という江崎氏の解答につながります。この事を十分ご理解頂ければと思います。
まとめれば、ノーベル賞受賞者の江崎氏の説明するノーベル賞を取る方法は「本質を観る人間」が「本質が観えてきた分野を研究する事」です。これはガードマンの実践した「価値→原理→手順」と必要な事だけを的確に理解する「筋の良い勉強」と全く同じです。この事を十分ご理解頂ければと思います。
では最後に「まとめ」を説明します。
4.5 まとめ
では「まとめ」を説明します。「個人の解決策の実例」として4つの例を説明しました。これから解決策は本当である事を十分ご理解頂けたと思います。
例えば、釈迦の教える「真実の愛」です。つまり人生を「愛す」ればIntrospection、内省し「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれます。この実例が❶ 喪主の忍さんの挨拶です。
次に「真実の愛の人間」つまり「真人間」として問題を解決する「原理」を理解し進歩する実例が❷ 大谷選手のマンダラチャートによる成功と❸ ジャパネット二代目社長の内省による成功と➍ 内省によりITパスポートに満点で合格したガードマンです。
もう1つは、それを具体的にどのようにやるのかをこれらの実例は教えてくれる事です。例えば、❶ 喪主の忍さんの挨拶は「愛す」れば「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれる事を具体的に教えてくれます。
次に❷ 大谷選手のマンダラチャートによる成功と❸ ジャパネット二代目社長の内省による成功と➍ 内tあ省によりITパスポートに満点で合格したガードマンは「愛す」ればIntrospection、内省し「真理」を理解する事により「真実の愛」が生まれ、その結果「真人間」として問題を解決する「原理」を理解し進歩する事を具体的に教えてくれます。十分ご理解頂けたと思います。
では次に「企業の経営の解決策」を説明します。
5 企業の経営の解決策
では「企業の経営の解決策」を説明します。さてここまで「個人の解決策」として「真人間」と「個人の尊重」そして「普遍的思考力」を説明しました。これらを個々人が習得する事により企業や行政つまり国家として成功する事ができます。即ち「賢国」を実現できます。
これは2つの意味があります。1つは「経営」、もう1つは「技術」です。つまり「経営」と「技術」の両輪で成功する事が「賢国」には必須です。しかし、正に低迷の30年に陥ったのは「経営」と「技術」で失敗したためです。
具体的に言えば、「経営」では「傲慢」に陥った事です。つまり1980年代に「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と呼ばれ、日本企業は「傲慢」になってしまった事です。これを示すのが世界を無視して日本独自に進化する「ガラケー」です。「ガラケー」は正に傲慢を明確に示すものです。
次に「技術」でも「ガラケー」は「スマホ」に敗れた事です。つまり「携帯電話」からインターネットにアクセスする「パソコン機能を内臓したスマホ」に進化できなかった事です。この事は容易にご理解頂けると思います。
お分かり頂ける通り、「ガラケー」は「傲慢の象徴」であり「技術の失敗の象徴」でもあります。このような失敗を繰り返してはなりません。そのため以降の「経営力」と「技術力」ではこれらの失敗を踏まえて解決策を説明します。
では最初に4番目の解決策の「正義化の経営力」を説明します。
5.1 正義化の経営力
では4番目の解決策の「正義化の経営力」を説明します。これを次に再掲します。
■企業の解決策
➍経営活動 ➃ 正義化の経営力
■経営の真理
◆正義の検証 真理→原理→価値
◆黒字の検証 価値→原理→手順
◆経営の実践 真理→原理→手順
ご覧頂ける通り、4番目の解決策の「正義化の経営力」は「経営の真理」から導かれています。これは3つあり、顧客を助ける「正義の検証」の「真理→原理→価値」は「普遍的思考力」の「創造の思考力」に基づきます。
同様に「黒字の検証」の「価値→原理→手順」も「普遍的思考力」の「実現の思考力」に基づきます。そして日々の「経営の実践」の「真理→原理→手順」も「普遍的思考力」の「解決の思考力」に基づきます。
ここで「骨格となる実践知識」が前記の3つの「経営の真理」です。また「正義と節制と真人間」が「支えとなる実践知識」です。
但し、突然このように説明されても良く分からないと思います。そのため最初に「正義化」の根拠を説明し、次に「正義化の経営力」の特徴を説明します。この中で「骨格となる実践知識」と「支えとなる実践知識」を説明します。
また従来「経営」とは「個人の才覚」と思われていましたが、そうではない事を説明します。つまり「経営とは何か」を理解すれば、どなたも実践できる事を説明します。これから経営は基本的にどなたも実践できる事をご理解頂けます。
では「正義化」の根拠を説明します。次にこれを示します。
➀私の知見
➁イギリス政府のPRINCE2
➂イギリス政府の稟議書
➃経営の語源
➄三方良し
⑥二宮金次郎の教え
ご覧頂ける通り、6つの根拠から「正義化」を説明します。これにより「正義化」を十分ご理解頂けると思います。
では➀私の知見から説明します。⑥50代にプロジェクトマネジメントの原理の正義化をイギリス政府よりも2年早く導くで説明するように、「正義化」は私が50代にIBMが全社で行なったアメリカのPMI(プロジェクトマネジメント協会)のPMの教育を受けた際に「PMの原理」として導いたものです。これをPMIのアメリカ人講師に確認すると「Yes」と答えてくれたため「PMの原理」として定義したものです。
尚、導いた言葉は日本語の「正義化」ではなく「Justification」です。「Justification」を「PMの原理」としてアメリカ人講師に伝え、確認しています。「Justification」は「Justice」、「正義」の派生語です。日本では「正当化」と訳されますが、原義は「正義である事を証明する」と「正義ならば黒字」という意味があります。これは➂イギリス政府の稟議書で説明します。そのため「Justification」を「正義化」と訳しています。
また何故プロジェクトマネジメントの原理として「Justification、正義化」を導く事ができたのかと言えば、それまでの液晶や光磁気ディスクまた経路最適化ソフトの開発事業責任者の体験から自然にマネジメントの要諦は「Justification、正義化」と理解していたためです。
では次に➁イギリス政府のPRINCE2を説明します。拙著『日本の問題を解く』の執筆時にイギリス政府の開発したPRINCE2というプロジェクトマネジメントの原理も「Justification、正義化」である事を知りました。次にPRINCE2を示します。
ご覧頂ける通り、PRINCE2はイギリス政府開発したプロジェクトマネジメントです。使用国数は150ヶ国、マニュアルの外国語対応は8ヶ国と世界的に普及している事をご理解頂けると思います。
この原理が「Justification」、「正義化」です。そのため十分信頼して頂けると思います。尚、イギリス政府は2005年に導いたそうですが、私は2003年に導いています。そのため十分精通しているとご理解頂ければと思います。
では「Justification」、「正義化」を実際どのように行うのかですが、これをPRINCE2のマニュアルから説明するよりも1枚で簡潔に表現しているものがあります。それが➂イギリス政府の稟議書です。そのためこれから説明します。次に➂イギリス政府の稟議書を示します。
ご覧頂ける通り、イギリス政府の稟議書は「Justification」に基づきます。具体的に言えば、➀「問題定義」、②「政策の目標と効果」、③「政策決定の正義化」、④「実際のコストとベネフィットと効果の確認」、⑤「コストがベネフィットを正義化する」の中で➂と➄にJustifyが使用されています。
③「政策決定の正義化」は国民が理解できるように「客観的に説明する事」です。⑤「コストがベネフィットを正義化する」は「黒字の検証」です。これから「Justification」、「正義化」は「客観的に説明する事」と「黒字の検証」の2つの意味がある事をご理解頂けると思います。
尚、私がアメリアのプロジェクトマネジメント協会(PMI)の講師から説明を受けて「Justification」という言葉が浮かんだのは③の「客観的に説明する事」です。
さてここまで「正義化」をアメリカのPMIやイギリス政府のPRINCE2や稟議書から説明してきましたが、次は日本の言葉や教えから説明します。これにより身近にご理解頂けると思います。
では➃経営の語源から説明します。次に「経営の語源」を示します。
◆ 経営は山水画の技法
◆ 墨で黒く描く部分と背景の白い部分と全体の調和を保つ事
ご覧頂ける通り、「経営」は山水画の技法です。意味は「墨で黒く描く部分と背景の白い部分と全体の調和を保つ事」です。つまり「黒と白と全体の調和を保つ事」です。これが「経営」という山水画の技法の鍵です。では何故これが企業経営の意味になるのかと言えば、「三方良し」の意味からご理解頂けます。
そのため次に➄三方良しの意味を説明します。これは近江商人の極意を表現したものです。意味は「売り手、買い手、世間の三方に良い」という意味です。これは山水画の技法の「経営」の「黒、白、全体の調和を取る事」と全く同じです。これから山水画の技法の「経営」が「現在の企業経営」に転じた事をご理解頂けると思います。
では何故「売り手、買い手、世間の三方に良い」が「正義化なのか」と言えば、「良し」は「正義と利益」を三方にもたらすからです。これが「正義化」だからです。この事は容易にご理解頂けると思います。
では最後にこれらをまとめる形で⑥二宮金次郎の教えを説明します。これを次に示します。
◆世間には自分だけ儲ける小金持ちが多く、自分と相手が社会全体として儲かる大金持ちが少ない
ご覧頂ける通り、2つの事を教えています。1つは字義通り、「日本には自分だけ儲ける小金持ちが多く、自分と相手が社会全体として儲かる大金持ちが少ない事」です。これは江戸時代に多くの貧困の村々を救済した二宮金次郎の率直な感想と思います。
もう1つは「自分と相手が社会全体として儲かる大金持ち」が前記の「経営の語源」の「黒と白と全体の調和を保つ事」であり、近江商人の「三方良し」の「売り手、買い手、世間の三方良し」である事です。つまり「自分と相手が社会全体として儲かる大金持ち」が「正義化」です。この事も容易にご理解頂けると思います。
以上の6つの根拠から「正義化」を十分ご理解頂けたと思います。また従来「経営」とは「個人の才覚」と思われていましたが、「経営とは何か」を理解すれば、どなたも実践できる事をご理解頂けたと思います。
では次に「正義化の経営力」の特徴を3点説明します。1点目は「正義と黒字」という一見矛盾するものを統一的に扱う事です。これは「正義と金は別物」と捉える日本では理解し難いと思われます。日本では正義を実践する時に「どの位儲かるか」と考えるには不謹慎と思われます。
しかし、それは本当の正義ではありません。本当の正義とは「人を助ける正義を実践する」ならば「確実にその方は健全に働く事」ができ、その結果、「新たな富」が生まれ、それは助けたコストを上回り「黒字になるという事」です。
逆に言えば、「新たな富」が生まれない、または生まれても黒字にならなければ「人を助ける正義ではないという事」です。そのため「正義と黒字のどちらが大事か」と言えば、明らかに「正義」です。人を助ける正義があって、黒字は生まれます。即ち黒字よりも正義が大事です。この事は容易にご理解頂ければと思います。
そのため2点目は「正義化の経営力」で重要なのは「真人間」の「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」の通り、「正義」つまり経営のゴールは「正義」である事です。そのため非常に重要なのが「正義」の前の「節制」です。
しかし、先に説明した「ガラケーの傲慢さ」は正に「節制」とは真逆の「傲慢」です。つまり「真人間」の「節制」を忘れ「傲慢」になり「顧客を助ける正義」を実践しなかった事が「ガラケーの敗れた最大の原因」です。
そのため「顧客を助ける正義」と「傲慢にならない節制」を十分ご理解頂ければと思います。併せて両者は「顧客」だけではなく「同僚」や「支援者」にも十分為されなければなりません。
言うまでもなく、経営とは「人/物/金」をゴール実現のために適切に運用する事です。中でも重要なのが「人」です。2番目の解決策の「個人の尊重」の通り、「同僚」や「支援者」の方々を尊重し、助け、傲慢にならない事です。
この事を明確に教えるのがドラッガーの経営理論です。次にこれを示します。
1.その組織の目的を達成して成果を出すこと→組織の成功
2.働く人たちがうまく仕事をできるようにすること→個人の尊重
3.組織が社会に与える影響を考えながら、社会の役に立つこと→社会への貢献
ご覧頂ける通り、ドラッガーの経営理論の鍵は「組織の成功」と「個人の尊重」と「社会への貢献」の3つです。ここで忘れがちなのが「個人の尊重」です。「組織の成功」と「社会への貢献」を支えるのが個々人の努力です。そのため個々人の努力を尊重し、助け、傲慢にならない「個人の尊重」は必須です。
これを「正義化の経営力」で言えば、「黒字の検証」で行います。次にこれを示します。
◆問題定義→第三者が客観的に理解できるように説明→正義と利益の同時の実現
ご覧頂ける通り、「第三者が客観的に理解できるように説明する事」が「働く人たちがうまく仕事をできるようにすること」に対応します。つまり「第三者が客観的に理解できるように説明する事」により全員が理解できるようになり、その結果、各自が創意工夫できるようになり「働く人たちがうまく仕事をできるよう」になります。
最後に人のマネジメントの基本要件として重要なのが「真人間」を堅持する事であり、英語で言えば、「HumanをBeing」つまり「ヒューマン」を堅持する事です。
即ち経営の基本は1番目の解決策の「真人間」であり、そして前記の2番目の解決策の「個人の尊重」です。この上に「普遍的思考力」が「経営」に適用される事により成功します。この事を十分ご理解頂ければと思います。
最後に3点目は「正義化の経営力」は経営者だけではなく一般の人々にも必須の要件である事です。何故なら「企業の経営」も、「家族の経営」も、「スポーツクラブ」の経営も全く同じだからです。
そのためどなたも「経営者」になったつもりで「正義化の経営力」を十分ご理解頂ければと思います。ここで重要なのが「なったつもり」です。良く「環境は人を創る」と言いますが、これは正に「経営」も同じです。
組織のトップ、リーダーに「なったつもり」で組織を経営する事を考えてみる事です。そうすると、物事をこのようにやらなければならないという段取り、道筋を考えるようになり、マネジメント能力、つまり「正義化の経営力」を自然と習得できるようになります。
これが2番目の解決策の「個人の尊重」に基づく「自主独立」です。これは「改良から創造の人間」を実現する上で非常に重要です。そのため「経営者」になったつもりで「正義化の経営力」を十分ご理解頂ければと思います。
先に説明したように、「経営」と「技術」は両輪です。しかし、日本では一般的に「技術」を勉強しても「経営」を勉強しません。率直に言って、これが低迷の30年の大きな原因と考えています。
現在の日本の低迷は1980年代に「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と呼ばれ「節制」とは真逆の「傲慢」になった事が大きな原因と考えています。言うまでもなく、「ガラケー」は「日本独自に進化していく」という「傲慢」そのものであり、これが低迷の象徴と言っても過言ではないと考えています。
そのため「技術」と並んで「正義化の経営」そして基本となる「真人間」の「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」の「正義」そして、その前の「節制」の重要性を十分ご理解頂ければと思います。
まとめれば、経営は「賢国」を実現する技術と並ぶ両輪です。しかし、日本では技術を重視しても経営を軽視します。そしてガラケーの通り、傲慢となります。「正義化の経営力」は顧客/人々を助ける正義を実践すると共に黒字を実現する事ですが、それと同様に節制と正義は重要です。この事を改めてご理解頂ければと思います。
では次に「企業の解決策の実例」を説明します。
6 企業の経営の解決策の実例
では「解決策の企業の実例による説明」を説明します。これは次に示す通り、3つあります。
❶ 嗜好の真理の発見による銀だこの成功
❷ 知能化機械による鰻の成瀬の成功
❸ ユニクロの仕組み化による成功
ご覧頂ける通り、❶と❷は創業者の努力による成功、❸は人を育てた事による成功です。そのため2つの異なる視点からの企業の解決策の実例を説明します。但し、共通するのは「正義化の経営力」です。この視点から説明します。
また併せて関連する経営者やノーベル賞受賞者の知見も説明します。これにより理解が更に深まると思います。これを次に示します。
❶豊田英二
◆21世紀の自動車会社はこのままで良いのだろうか
❷本田宗一郎
◆真実にはどんな権力も勝てないぞ
❸ドラッガー
◆働く人たちがうまく仕事をできるようにすること
➍江崎玲於奈
◆Good Tasteな人間がGood Tasteな分野を研究すればノーベル賞を取れる
尚、1点補足します。これらは全て個人の解決策の延長上の実例です。つまり➀「真人間」と➁「個人の尊重」と➂「普遍的思考力」の延長上の実例です。このポイントは➀「真人間」ですが、そこに焦点を当てるのではなく、これらの3点に等しく焦点を当てて説明します。これによりバランス良くご理解頂けると思います。
では次に「嗜好の真理の発見による銀だこの成功」を説明します。
6.1 嗜好の真理の発見による銀だこの成功
では「嗜好の真理の発見による銀だこの成功」を説明します。最初に「嗜好の真理の発見による銀だこの成功」を説明し、次に「銀だこの社長の成功は豊田英二の素朴な疑問と同じ」を説明します。
では「嗜好の真理の発見による銀だこの成功」を説明します。「銀だこ」は皆様もご存知と思います。「たこ焼き」と言えば、「大阪のたこ焼き」が有名であり、これは「柔らかい」のが特徴ですが、「銀だこ」の「たこ焼き」は油で焼き「表面はカチカチ」です。
つまり従来のたこ焼きとは大きく異なります。しかし、成功しています。では「銀だこの社長」はどのように発明したのでしょう。テレビのインタビューで次のように「成功要因」を話していました。
以前は「焼きそば」や「お好み焼き」なども販売していましたが、売りげに波があり、コンスタントに売り上げを増やすためにはどうすれば良いかと考え、ある事に気がついたそうです。それは「アメリカのハンバーガー」と「中国の中華まん」には「共通点」がある事です。つまり「たんぱく質・炭水化物・油」です。すなわち「たんぱく質の肉」を「小麦粉などの炭水化物」で包み「油で焼かれている事」です。もう1つは「ハンバーガーも中華まん」も「間食」ではなく「主食」である事です。そのため「たんぱく質」を「炭水化物」で包み「油」で焼いたものは「焼きそばやお好み焼き」などの「間食」ではなく「主食」として毎日コンスタントに売れる商品であると判断し「たこ焼き一本」に集中し、成功したとの事です。
お分かり頂ける通り、このポイントは2つです。1つは「たんぱく質・炭水化物・油の食品」は「世界共通に主食として売れる商品」という「嗜好の真理」を発見した事です。
もう1つはその「真理」に基づいて従来の「表面の柔らかいタコ焼き」から「油で焼くという原理」により「表面はカチカチ、中は柔らかいタコ焼き」という「新たな価値」を発明した事です。
お分かり頂ける通り、これは「3.3 普遍的思考力」で説明するように新たな価値を発明する「真理→原理→価値」の「創造の思考力」と全く同じです。次にこれを示します。
◆嗜好の真理→油で焼くという原理→新たな価値
ご覧頂ける通り、「銀だこの社長」は正に「真理→原理→価値」の「創造の思考力」により「嗜好の真理→油で焼くという原理→新たな価値」として成功しています。また「真理」は「何故か」と自問自答し「真人間の心が理解したもの」です。
つまり「真人間の心が理解した嗜好の真理」から自主独立して「普遍的思考力」により「油で焼くという原理」により「新たな価値」を発明し「間食」ではなく「主食」として成功しています。
まとめれば、「銀だこの社長」は「個人の解決策」の「真人間」と「個人の尊重」と「普遍的思考力」の3つにより成功しています。つまり「真人間の心が理解した嗜好の真理」から自主独立して「普遍的思考力」により「油で焼くという原理」により「新たな価値」を発明し成功しています。この事をご理解頂けると思います。
では次に「銀だこの社長の成功は豊田英二の素朴な疑問と同じ」を説明します。先に示したように「豊田英二の素朴な疑問」は次の通りです。
◆21世紀の自動車会社はこのままで良いのだろうか
ご覧頂ける通り、「21世紀の自動車会社はこのままで良いのだろうか」が豊田英二の抱いた素朴な疑問です。この疑問に答えるために、社内にプロジェクトが設立され、その結果、生まれたのが「プリウス」です。
但し、当社は爆発的に売れるとは全く予想せず、少量生産で販売を開始しました。しかし、燃費の良さから爆発的に売れ、そのため生産が間に合わず「プリウス」つまり「ハイブリッド車」という「新たな価値」は正にトヨタを支える土台となりました。
お分かり頂ける通り、「豊田英二の素朴な疑問」が「プリウス」つまり「ハイブリッド車」という「新たな価値」を生み出したように、銀だこの社長のコンスタントに売り上げを増やすためにはどうすれば良いかという素朴な疑問が「銀だこ」という「新たな価値」を生み出しました。共に素朴な疑問から新たな価値を生み出しています。これから「真人間」の素朴な疑問の重要性が如何に大切であるかを十分ご理解頂けると思います。
まとめれば、豊田英二も銀だこの社長も共に「真人間」としての素朴な疑問に答える事により成功しています。つまり「真人間」としての自問自答は企業の規模を問わず、非常に重要です。この事を改めてご理解頂ければと思います。
では次に「知能化機械による鰻の成瀬の成功」を説明します。
6.2 知能化機械による鰻の成瀬の成功
では次に「知能化機械による鰻の成瀬の成功」を説明します。最初に「知能化機械による鰻の成瀬の成功」を説明し、次に「鰻の成瀬の成功は多くの偉人の知見と同じ」を説明します。次にこれを示します。
❷本田宗一郎
◆真実にはどんな権力も勝てないぞ
❸ドラッガー
◆働く人たちがうまく仕事をできるようにすること
➍江崎玲於奈
◆Good Tasteな人間がGood Tasteな分野を研究すればノーベル賞を取れる
ご覧頂ける通り、鰻の成瀬の成功は多くの偉人の知見と同じです。これは後半で説明します。
では最初に「知能化機械による鰻の成瀬の成功」を説明します。「鰻の成瀬」はご存知の方も多いと思います。本格的な鰻を半値で提供し急成長しているフランチャイズチェーンです。では創業者の方はどのように成功したのでしょう。次にこれを示します。
鰻の成瀬の創業者はフランチャイズチェーンのコンサルをしている方です。ある顧客が発明した鰻職人の知識をプログラムにより実装した機械で焼いた鰻を食べ「これは美味しい」と感じ、鰻の市場を調べると「2500円という中間ゾーンがほっかり空いてる」という「真実」に気がつき、ここに照準を定めチェーン展開し成功したとの事です。尚、鰻が高い理由は鰻職人の賃金が高いためです。そのため鰻を焼く機械により本格的な鰻を半値で食べられるという新たな市場を開拓し成功しました。
お分かり頂ける通り、このポイントは2つです。1つは鰻職人の知識をプログラムにより実装した機械で焼いた鰻を食べ「これは美味しい」と感じ、鰻の市場を調べ「2500円という中間ゾーンがほっかり空いてる」という「真実」を理解した事です。
もう1つはその「真理」に基づいて2500円に照準を定めるという「原理」により本格的な鰻を半値で食べられるという「新たな価値/市場」を創造し成功した事です。
これは「3.3 普遍的思考力」で説明するように新たな価値を発明する「真理→原理→価値」の「創造の思考力」と全く同じです。次にこれを示します。
◆中間ゾーンがほっかり空いてる→2500円に照準を定めるという原理→新たな価値
ご覧頂ける通り、「創業者」は正に「真理→原理→価値」の「創造の思考力」により成功しています。そしてこの発明を実現するための具体的な「手順」が鰻職人の知識をプログラムにより実装した鰻を焼く知能化機械です。
これは「3.3 普遍的思考力」で説明するように新たな価値を実現する「価値→原理→手順」の「実現の思考力」と全く同じです。次にこれを示します。
◆新たな価値→2500円に照準を定めるという原理→鰻を焼く知能化機械
ご覧頂ける通り、鰻職人の知識をプログラムにより実装した知能化機械を活用する事により本格的な鰻を半値で食べられるという新たな価値/市場を開拓しました。このように知能化機械という新たな技術を積極的に活用したのが鰻の成瀬の成功の鍵です。
更に2つの成功要因があります。1つはパートの方が働き易い営業時間である事です。これを「創造の思考力」と「実現の思考力」に基づいて次に示します。
■創造の思考力 真理→原理→価値
◆子育て世代の方が働きやすい環境→ランチの営業時間を11時から14時→お子さんを送り迎えることが出来る
■実現の思考力 価値→原理→手順
◆お子さんを送り迎えることが出来る→ランチの営業時間を11時から14時→拘束時間は10時から15時
ご覧頂ける通り、「子育て世代の方が働きやすい環境」から「ランチの営業時間を11時から14時」と定め、これによりパートの方が「お子さんを送り迎えることが出来る」ようになっています。具体的には拘束時間を10時から15時に定めている事です。
更にもう1つの成功要因は「素直に非を認め顧客にお願いをしている事」です。次にこれも「創造の思考力」と「実現の思考力」に基づいて示します。
■創造の思考力 真理→原理→価値
◆至らない点も多々あります→ご理解、ご協力の程よろしくお願い申し上げます→リーズナブルな価格でのご提供を実現する
■実現の思考力 価値→原理→手順
◆リーズナブルな価格でのご提供を実現する→ご理解、ご協力の程よろしくお願い申し上げます→メニューの絞り込みや営業時間の短縮、現金のみでのお会計
ご覧頂ける通り、「至らない点も多々あります」と非を認め「ご理解、ご協力の程よろしくお願い申し上げます」と顧客にお願いし「リーズナブルな価格でのご提供を実現する」という価値を実現します。具体的には「メニューの絞り込みや営業時間の短縮、現金のみでのお会計」という「手順」により価値を実現します。
お分かり頂ける通り、これらは全て「心が理解した事」から「思考」が展開され成功しています。具体的に言えば、「心が理解したもの」は「中間ゾーンがほっかり空いてる」であり「子育て世代の方が働きやすい環境」であり「至らない点も多々あります」です。
これから「普遍的思考力」により導かれた「原理」が「2500円に照準を定める」であり「ランチの営業時間を11時から14時」であり「ご理解、ご協力の程よろしくお願い申し上げます」です。
以下、同様にして「新たな価値」と「手順」も適切に導かれています。つまり根幹となる「事業戦略」も「営業時間」も「顧客へのお願い」も、全て「真人間」としての「心が理解した事」から「自主独立」で「普遍的思考力」により導いています。この事をご理解頂けると思います。
まとめれば「鰻の成瀬の創業者」は「個人の解決策」の「真人間」と「個人の尊重」と「普遍的思考力」の3つにより成功しています。つまり「事業戦略」も「営業時間」も「顧客へのお願い」も全て「真人間」としての「心が理解した事」から「自主独立」で「普遍的思考力」により導いています。この事を十分ご理解頂ければと思います。
では最後に「鰻の成瀬の成功は多くの偉人の知見と同じ」を説明します。最初に「事業戦略」から説明します。これは江崎玲於奈の知見と同じです。次にこれを示します。
◆Good Tasteな人間がGood Tasteな分野を研究すればノーベル賞を取れる
ご覧頂ける通り、「鰻の成瀬の創業者」は「本質を見抜くGood Tasteな人間」として「3つの本質」を理解した事です。
1つは鰻職人の知識をプログラムにより実装した知能化機械は十分美味しい鰻を提供する事、2つ目はそれは鰻職人の賃金が高いため本格的な鰻を半値で提供するという価値を提供する事、そして正に半値の2500円という市場は誰も進出していないぽっかり空いている市場である事です。
この3点が正に心が理解した事であり、これから普遍的思考力により「事業戦略」を導いています。これが正に成功要因です。
次は「営業時間」です。これはドラッガーの知見と同じです。次にこれを示します。
◆働く人たちがうまく仕事をできるようにすること
ご覧頂ける通り、「鰻の成瀬の創業者」は「本質を見抜くGood Tasteな人間」として「子育て世代の方が働きやすい環境」を理解し、それから「ランチの営業時間を11時から14時」と定め、パートの方が「お子さんを送り迎えることが出来る」ようにしました。
具体的には「拘束時間を10時から15時」と設定した事です。これは正に「働く人たちがうまく仕事をできるようにすること」というドラッガーの知見と同じです。これが正しく「正義化」の人を助ける「正義」です。
最後は「顧客へのお願い」です。これは本田宗一郎の知見と同じです。次にこれを示します。
◆真実にはどんな権力も勝てないぞ
ご覧頂ける通り、この知見は民間企業では有り得ない事と皆様は感じるのではないかと思います。そのため経緯から説明します。
これは本田宗一郎氏が亡くなられた日に、NHKが深夜遅くに特別番組を放送した中で、元部下の取締役の方が紹介した「本田宗一郎の言葉」です。この方はエンジンの設計技術者であり、率直に言って、本田宗一郎のお気に入りの方です。しかし、この方の設計したエンジンにひびが入るという致命的な問題が発生しました。
この時、本田宗一郎から「エンジンは誰が設計した」と呼び出され「なぜひびが入る事を予測できなかったのか」と質問され「予測はできたが(当時のホンダは急成長で)それいけどんどんだったので、そのまま行ってしまった」と答えた時に、本田氏から「真実にはどんな権力も勝てないぞ」と諭されたそうです。
意味は「お前はお気に入りだが、社長という権力を持ってしても、お前をかばい切れない」という「本田宗一郎の温情」であり「真理、真実の重要性」を諭すものです。この事は十分ご理解頂けると思います。
率直に言って、「真理、真実」と「権力」を対比させる「本田宗一郎の教え」には非常に驚きました。今まで私にはこのような発想はありませんでした。そのため私自身非常に教えられた言葉です。これは「自転車」に「エンジン」を搭載し「オートバイ」を開発していく中で、数多くの事を学んだ「本田宗一郎ならではの教え」と思います。
言うまでもなく、「現実」には「様々な問題」が起こります。これを「社内の権力」で解決できるものではありません。これは「原因を見抜く」つまり「真実、真理という本質を見抜く事」により解決できます。
正に「本田宗一郎の教え」はこの事を明確に示すものです。そして、正しく「鰻の成瀬」も「至らない点も多々あります」と非を認め「ご理解、ご協力の程よろしくお願い申し上げます」と顧客にお願いし「リーズナブルな価格でのご提供を実現する」という価値を提供します。
この「手順」が「メニューの絞り込みや営業時間の短縮、現金のみでのお会計」です。この事を隠さず表に出して「至らない点も多々あります」と非を認め顧客にお願いし、それは「リーズナブルな価格でのご提供を実現する」という価値を提供するためと表明しています。
このように真実を認め、それに基づいて適切に行動するならば、如何なる事があっても上手く対応できます。当然顧客との関係も上手く行なう事ができます。言うまでもなく、これは昨今カスハラが強まる中非常に重要です。この事は容易にご理解頂けると思います。
まとめれば、「鰻の成瀬」の「事業戦略」は江崎玲於奈の知見と同じであり「営業時間」はドラッガーの知見と同じであり「顧客へのお願い」は本田宗一郎の知見と同じです。正にその結果急成長を遂げていると言えます。そのため是非「鰻の成瀬」の知見をご理解頂き、活用して頂ければと思います。
では次に「ユニクロの仕組み化による成功」を説明します。
6.3 ユニクロの仕組み化による成功
では次に「ユニクロの仕組み化による成功」を説明します。これは冒頭でも説明したように非常に重要な成功例です。そのため十分ご理解頂ければと思います。
これは「店舗スタッフ」を「経営者」に転換するように教育し成功したものです。この鍵が「教育の仕組み化」です。尚、もう1つ「雇用の仕組み化」がありますが、これは省略します。
次にこの「目的」と「転換するための鍵」と「教育の鍵」と「実践の鍵」を宇佐美潤祐氏の著作の『ユニクロの仕組み化』を引用して説明します。最後にこれらの意味を説明します。では最初に「目的」から説明します。次にこれを示します。
■目的 「究極の個店経営」
◆新しい仕組みが2014年3月に打ち出された「究極の個店経営」です。
◆全世界共通のチェーンストアオペレーションの土台の強みを生かしつつも、各店舗が地域に根ざして地域のお客さまに愛される一番店を目指します。ほかのどこにもない「個店」をつくる
◆少子高齢化の成熟市場日本で店舗数を拡大するのが現実的でない中、売り上げを伸ばすには一店舗当たりの売り上げを伸ばすしかありません。そのためには、地域ごとのニーズを深掘りした店に変えていかないと、お客さまの本当の意味での支持を得られない危機感がありました。
ご覧頂ける通り、目的は「究極の個店経営」です。つまり各店舗が地域に根ざして地域のお客さまに愛される一番店を目指すほかのどこにもない「個店」をつくる事です。これには地域ごとのニーズを深掘りした店に変えていかないと、お客さまの本当の意味での支持を得られない危機感がありました。
では「個店経営」に転換するための鍵は何でしょう。次にこれを示します。
■転換するための鍵 経営者のマインド
◆自分の頭で「より地域に合った売り場とは何か」、「お客さまの期待に応える、あるいはそれを超えるためにはどんなことをするべきか」を経営者のマインドを持って考えなければいけません。
◆自分の働いている地域に合わせて、考える。究極の個店経営とは単なるお店の売り場の方針転換ではなく、働いている人たちに変革を促す、マインドを変化させる仕組みなのです。
◆重要なのは考えられるか、想像力を発揮できるかどうかです。どんなお客さまにこの店舗に来ていただけているのか、なぜこの店に来ていただけるのか、シーズンごとにどんなニーズを持っているのかを、自分で考えてみる、想像してみるのがファーストステップになります。お客さまのニーズを自分なりに考えてみます。
ご覧頂ける通り、「個店経営」に転換するための鍵は「経営者のマインド」です。つまり自分の頭で「より地域に合った売り場とは何か」、「お客さまの期待に応える、あるいはそれを超えるためにはどんなことをするべきか」を考える事です。つまり働いている人たちに変革を促す、マインドを変化させる仕組みです。
ではそれをどのような教育により実現したのでしょう。つまり「教育の鍵」は何でしょう。次にこれを示します。
■教育の鍵 「ユニクロの理念」を理解してもらう
◆まず、私たちが何をしたかというと「ユニクロの理念」を理解してもらうように努めました。「企業として何をやろうとしているか、その背景にはどうした考えがあるのか」を理解してもらえないと、スタッフの人たちの行動を変えられないからです。人は「What」だけでは動きません。重要なのは「Why」です。
◆地域ごとに店舗スタッフを集めて、企業の方針を理解してもらうためのダイレクトミーティングを開催しました。ユニクロが「店舗スタッフを主役にした地域に根ざした個店経営」をなぜ目指しているかや、企業としての理念を伝えました。そのうえでユニクロの店舗で働く意味を考えてもらい、ユニクロの理念を「自分事化」してもらうことで、ひとりひとりに経営者マインドを根づかせるように試みました。
ご覧頂ける通り、「教育の鍵」は「ユニクロの理念」を理解してもらう事です。つまり「企業として何をやろうとしているか、その背景にはどうした考えがあるのか」を理解してもらう事です。
即ちユニクロが「店舗スタッフを主役にした地域に根ざした個店経営」をなぜ目指しているかや、企業としての理念を伝えました。そのうえでユニクロの店舗で働く意味を考えてもらい、ユニクロの理念を「自分事化」してもらうことで、ひとりひとりに経営者マインドを根づかせるように試みました。
お分かり頂ける通り、このポイントはユニクロの理念を「自分事化」してもらい、ひとりひとりに経営者マインドを根づかせる事です。そのため重要なのは「自分事化」です。つまり自分の事として物事を理解、捉える事です。
さて、ここで皆様は自分の事として物事を理解、捉える「自分事化」なんて「本当に起きるのか」と疑問を抱かれる方も多いと思います。これは良く分かります。何故なら「自分事化」は「知識」を学んで何かをできるというものではなく「心の変化」だからです。そのためそのような「心の変化」が起きるのかと疑問を抱かれると思います。
しかし、これは起きます。それが「3.1 真人間」で説明した釈迦の教えの「真実の愛」です。次にこれを再掲します。
◆真実の愛は理解する事から生まれる
ご覧頂ける通り、「真実の愛」は理解する事から生まれます。そのため「ユニクロの理念」という「大義」を理解してもらう事により十分生まれます。これによりユニクロの店舗で働く意味を考える、つまり自分の事として物事を理解、捉える「自分事化」を自然にするようになります。これを一般的に言えば、「着眼大局(ユニクロの理念)、着手小局(自分事化)」です。この事は容易にご理解頂けると思います。
尚、「自分事化」を直感的に分かり易く言えば、「5.1 正義化の経営力」で説明した「なったつもり」です。つまり経営者に「なったつもり」で経営する事を考えてみる事です。そうすると、物事をこのようにやらなければならないという段取り、道筋を考えるようになり「自分事化」を自然にするようになります。
更に「良心の真理」の「愛→真理→真実の愛」から言えば、「愛す」れば「ユニクロの理念」という「真理」を理解することにより釈迦の教えるように「真実の愛」が生まれ、その結果「自分事化」という「原理」を理解して「店舗スタッフ」から「経営者」に進歩し成功するという事です。この事もご理解頂けると思います。
では「自分事化」を実践する鍵は何でしょう。次にこれを示します。
■実践の鍵 「部門担当制」
◆地域のことを一番よく知っている店舗スタッフにある特定部門(たとえばウィメンズのアウター)を担当してもらい、商品構成、売り場づくりを含めその商品群の経営を任せることでした。店舗の特定部門とはいえ、そこに関してはスタッフがひとりの経営者として行動することを求めたのです。
◆ひとりひとりのスタッフの役割は、自分の担当分野でそうした機会損失を最小限にしながら、売り上げや利益を最大化することになります。カバーする範囲は小さいにしても、やっている仕事はまさに経営者の仕事そのものです。
ご覧頂ける通り、「実践の鍵」は「部門担当制」です。つまり店舗スタッフが特定部門を担当し、そこに関してはひとりの経営者として行動することを求めたのです。
そのため自分の担当分野でそうした機会損失を最小限にしながら、売り上げや利益を最大化することになり、やっている仕事はまさに経営者の仕事そのものとなります。
お分かり頂ける通り、最終的には店舗スタッフが担当分野で経営者として活動する事が「ユニクロの仕組み化による成功」の具体的な内容です。これを教育により成し遂げた事が鍵です。
このポイントが正に「自分事化」であり、それを「ユニクロの理念」を「理解してもらう事」により成し遂げた事です。これは正にお釈迦様の教える「真実の愛は理解する事から生まれる」の「真実の愛の教え」と同じです。この事を十分ご理解頂ければと思います。
まとめれば、「ユニクロの仕組み化による成功」は「店舗スタッフ」を「経営者」に転換するように教育し成功したものです。この鍵が「教育の仕組み化」であり、核となるのが「自分事化」です。そのために教育したのが「ユニクロの理念」を「理解してもらう事」です。
これは正にお釈迦様の教える「真実の愛は理解する事から生まれる」の「真実の愛の教え」と同じです。これにより「経営者マインド」に転換でき成功する事ができました。この事を十分ご理解頂ければと思います。
では最後にこれらの意味を説明します。これは正に「5.1 正義化の経営力」で説明した用に「経営とは何か」を理解すれば、どなたも経営できるという事です。但し、「経営とはテストの問題と解くの」とは異なります。
顧客の心理や思いそして願望を理解する事が必要です。そしてそれらを助けようとする「正義の心」が必要です。つまり「正義化の経営力」です。これが必要です。同時に黒字にする冷静な判断も必要です。そしてこれらの問題を一人で解決する気概も必要です。
つまり「真人間」と「個人の尊重」と「普遍的思考力」が必要です。これにより「正義化の経営力」を実践できます。この事を改めてご理解頂ければと思います。
では最後に「まとめ」を説明します。
6.4 まとめ
では「まとめ」を説明します。企業の経営の解決策の実例として「銀だこ/鰻の成瀬/ユニクロ」の3つを説明しました。前2者は創業者の努力による成功、後者は人を育てた事による成功です。これらは日本再生の解決策の実践である事を十分ご理解頂けたと思います。
つまり「銀だこ」と「鰻の成瀬」の成功は正に理解した「真理」から「真人間」となり「創造の思考力」により「真理→原理→価値」と成功したものであり「ユニクロ」の成功は「店舗スタッフ」を「ユニクロの理念」を教育する事により「真人間」となり「自分事化」する「経営者」に転換した事です。
つまり「個人の解決策」の「真人間」と「個人の尊重」と「普遍的思考力」が基本となり顧客を助ける「正義化の経営力」により成功した事です。これは「ガラケー」のように傲慢な経営とは全く異なり、日本再生のための非常に重要な知見です。そのため十分ご理解頂ければと思います。
では最後に「技術の解決策」を説明します。
7 企業の技術の解決策
では最後に「企業の技術の解決策」を説明します。さてここまで理解を容易にするためできるだけ日本の例から解決策を説明してきました。例えば、「釈迦の真実の愛の教え」や「富士山の登り方」や「思うや考えるの意味」や「ガラケー」などです。これにより直感的にご理解頂けたのではないかと思います。
しかし、5番目の解決策は大きく異なります。明治以来、欧米のテクノロジを改良してきた日本には独自に発明、創造したテクノロジというものがありません。そのため5番目の解決策を日本の例から説明する事はできません。
そのためこれらについてはすでに説明した2つの例からご理解頂ければと思います。
➄私の液晶の開発方法
⑥スティーブ・ジョブズのスマホの開発の方法
では次にこの事を踏まえて5番目の解決策の「方法論の技術力」を説明します。
7.1 方法論の技術力
では5番目の解決策の「方法論の技術力」を説明します。これは「技術の真理」から導かれています。次に「技術の真理」を再掲します。尚、これは「創造の思考力」に基づいて示しています
◆過去 真理→原理→ハードウエア
◆今後 真理→原理→方法論
ご覧頂ける通り、これは先に説明した私の液晶開発とスティーブ・ジョブズのスマホの開発からご理解頂けると思います。
但し「過去」と「今後」はテクノロジが異なります。「過去」は「ハードウエア」それに対して「今後」は「方法論」です。「方法論」を分かり易く言えば、「ソフトウエア」です。
そのため「過去」は「ハードウエア」、それに対して「今後」は「ソフトウエア」と言えば、分かり易いと思います。では何故「ソフトウエア」と呼ばずに「方法論」つまり「Methodology」と呼ぶのかと言うと、明確な理由があります。
それは私とIBMがそれぞれ独自に2005年に導いた「サービス科学」です。つまり日本再生の5番目の解決策の「方法論の技術力」は私とIBMが2005年に導いたサービス科学に基づいています。
ではサービス科学とは何かと言えば、従来の自然科学が「自然の営み」に「真理」を見出すのに対して、サービス科学は「人間の営み」に「真理」を見出します。そのため自然科学の成果物はハードウエアですが、サービス科学の成果物は人間の知識を体系的にまとめた「方法論」となります。
次に方法論には人間の解く3種類の問題に対して「ソフトウエアの実行する方法論」と「人間の実行する方法論」と2種類あります。次にこれを示します。
問題 特徴
◆ソフトウエア
1 決定性の問題 解く手順を一義的に決定
2 非決定性の問題 解く手順を一義的に決定不可
◆人間
3 非可解の問題 人間の創造力により解ける
ご覧頂ける通り、人間の解く問題は決定性/非決定性/非可解と3種類あり、ソフトウエアの実行する方法論は決定性と非決定性の問題を解き、人間は非可解の問題を解きます。尚、決定性の問題を解くのが従来のソフト、非決定性の問題を解くのが昨今一大ブームとなってるAIであり、私がIBMの研究所で開発した最適化ソフトです。
お分かり頂ける通り、「方法論」には「ソフトウエアの実行する方法論」と「人間の実行する方法論」と2種類あります。但し、両者は先に説明したように、共に「真理→原理→手順」の「解決の思考力」つまり「普遍的思考力」により導く事ができます。
では何故私は今後の新たな科学として「サービス科学」を導いたのかと言えば、これには明確な理由があります。それは「方法論の技術力(工事中)」で説明するように自然科学のハードウエアのテクノロジは性能限界に達したためです。
この事は昨今の複数のCPUを使用するパソコンや数万個のCPUを使用するスーパーコンピュータからご理解頂けると思います。これらは単独CPUが正しく性能限界に達した事を示しています。
ではハードウエア、つまり機械が性能限界に達したならば、どうすれば良いのでしょう。それは人間が進歩する事です。機械が進歩つまり知能化する事です。そして、これを支えるのが「方法論」となります。これが「方法論」が必要な理由です。
では次に方法論の特徴を説明します。これは3点あります。1点目はハードウエアが「人間の体力的な補完」をしてきたのに対して、方法論は「人間の能力的な補完」をします。そして現在高度化してきています。
この代表がChatGPTなどのAIです。同様に人間の知識をプログラムにより機械に実装した「鰻の成瀬」の知能化機械です。そして「人間を進歩させる方法論」が日本再生の5つの解決策です。これは「偉人の英知」などを考察し「真理」を見出し導いたものです。
お分かり頂ける通り、今後の技術の焦点は人間の進歩を支援する事であり、機械の進歩つまり機械を知能化する事です。これはハードウエアが性能限界に達した現在必須の要件です。そのためにITやAIそして人間の実行する方法論が必要になるという事です。
2点目は既に「2 解決策の概要」で触れたように「A→B→C」という「方法論」は「人間の能力」を表現する事です。この事は代表的な3番目の解決策の➂「普遍的思考力」や4番目の解決策の➃「正義化の経営力」そして5番目の解決策の➄「方法論の技術力」からご理解頂けると思います。次にこれらを示します。
❸知的活動 ➂ 普遍的思考力
■思考の真理
◆創造 真理→原理→価値
◆実行 価値→原理→手順
◆統合 真理→原理→手順
➍経営活動 ➃ 正義化の経営力
■経営の真理
◆正義の検証 真理→原理→価値
◆黒字の検証 価値→原理→手順
◆経営の実践 真理→原理→手順
❺経済活動 ➄ 方法論の技術力
■技術の真理
◆過去 真理→原理→ハードウエア
◆今後 真理→原理→方法論
ご覧頂ける通り、「方法論」は「思考力」と「経営力」また「技術力」という「人間の能力」を表現する事ができます。そのため先に説明したように新たなテクノロジをどのように開発するかという「創造の思考力」を「真理→原理→価値」という「方法論」により表現する事ができます。
これにより改良のみを行なってきた日本人にも十分「創造力」を習得できると考えています。その結果、新たなテクノロジを創造でき、スティーブ・ジョブズのような「科学技術者」に十分進歩できると考えています。
即ち先に説明したように誰もが「経営とは何か」を理解すれば、どなたも経営を実践できるのと同じように「技術の創造力とは何か」を理解すれば、どなたも「新たなテクノロジ」を創造できるという事です。これが「方法論」の有用性です。
但し、このように「人間の能力」を「概念1→概念2→概念3」のように「概念の状態遷移」として表現し、それを「方法論」として定義するというのは、未だかつてどなたも導いていません。
そのため私は人類史上初めて「人間の能力とはどのようなものか」を明らかにし、それを「概念の状態遷移」の「方法論」として定義した事になります。但し、その妥当性は十分ご理解頂けると思います。
例えば、「長さ」という概念から「長さX長さ」として「面積」という概念を導く事であり、または「長さ」と「時間」という概念から「長さ/時間」として「速度」という概念を導く事です。これが「概念1→概念2→概念3」という意味です。そのため十分ご理解頂けると思います。
では最後に3番目の「方法論の特徴」を説明します。これは「方法論」は「原理の方法論」と「手順の方法」の2つから構成される事です。つまり「原理=方法論」であり「手順=方法」です。
英語で言えば、「原理の方法論」が「Methodology」、「メソドロジ」そして「手順の方法」が「Method」、「メソッド」です。つまり「メソドロジ」が「方法論」であり「原理」に相当します。「メソッド」が「方法」であり「手順」に相当します。
これを「富士山の登り方」で言えば、次の通りです。
◆方法論(メソドロジ=原理) 1合目→10合目
◆方法(メソッド=手順) 様々な登り方
お分かり頂ける通り、「方法論(メソドロジ=原理)」は「1合目→10合目」の通り、「全体的な道筋」を表現し「方法(メソッド=手順)」は「道筋」を進めるための「様々なやり方」に相当します。
そのため要約すれば「方法論」は「人間の能力」を表現し「全体的な道筋」を表現する「原理の方法論=メソドロジ」と「道筋」を進める「手順の方法=メソッド」から構成されるという事になります。
これは皆様の「能力というものに対するイメージ」とおおむね一致するのではないかと思います。そのため「能力=概念を状態遷移させる力」として捉え、それを「概念1→概念2→概念3」と表現する「方法論」を理解し易くなると思います。
ではこれを踏まえて最後に「サービス科学」と「方法論」から「AI」を説明します。サービス科学は人間の営みに真理、法則性を見出しますが、そしてそのようにして私は日本再生の解決策を導いていますが、AIはそうではない事です。
AIは膨大な学習をしますが、それは全て「経験則の学習」です。つまり文章として記述された言葉の意味を「経験則」として学習するだけです。それらを生み出してる「思考の真理」を理解していません。
そのため嘘をつく、つまりハルシネーションを起こします。この原因は根本的に人間の「思考の真理」というものを理解していないためです。つまり文章の中に埋め込まれた「思考の真理」は人間なら自然に理解できますが、AIは理解しないためです。
何故なら、AIには人間のように「思考の真理」というものが本来的に存在しないためです。これを「原理の方法論」と「手順の方法」で言えば、次の通りです。
■人間 「原理の方法論」+「手順の方法」
■AI 「手順の方法」
ご覧頂ける通り、人間には「原理の方法論」と「手順の方法」の2つがありますが、AIには学習により習得した「手順の方法」しかないという事です。つまり人間には「概念を状態遷移させる能力」がありますが、AIにはそれがないという事です。
これを例えて言えば、暗算や意味を汲み取る事です。暗算の特徴は頭の中で計算するだけで外には何も出さない事です。つまり数字として外には何も出ない事です。これではAIは学習する事はできません。意味を汲み取るのも頭の中でするだけです。そのためAIには学習する事はできません。
同様に「概念を状態遷移させる能力」も頭の中で行なうだけです。外に出る時は面積や速度という文言になります。つまり「長さ」という概念から「長さX長さ」として「面積」という概念を導くという「概念の状態遷移」は省略され「面積」という定義された概念だけが外に出ます。
そのため定義された概念のやり方を学習し、それを実行するという事です。例えば、「もしこうならこう、ちがうならこう」という「文章」を「If then
else」というプログラム言語に変換するやり方を学習するという事です。
つまりマイクロソフトのGitHub Copilotのように「要求仕様書」から「プログラム」に自動変換したり、 365 Copilotのようにメールの自動返信、スケジュールの管理などのオフィス業務の自動支援などの「自動化のやり方」を「手順の方法」として学習するだけです。それらを生み出してる「原理の方法論」つまり「概念の状態遷移」を理解していない事です。
ではこの短所は何かと言えば、いわゆる解答を導いた「原理の方法論」を説明できない事です。そうではなく「手順の方法」としての「自動化のやり方」により解答を出力するだけです。
しかし、人間の成長と進歩のために必要なのは自ら解答を導ける能力であり解答そのものではありません。そのため必要なのは解答の「全体的な道筋」を表現する「原理の方法論」であり、これを提供するのは「人間の実行する方法論」であり、AIではありません。
具体的に言えば、「思考の真理」です。つまり「創造の思考力」の「真理→原理→価値」や「実行の思考力」の「価値→原理→手順」を活用する事です。例えば、「ソフトウエアのモデリング言語」は次に示すように「実行の思考力」の「価値→原理→手順」に基づきます。
■モデリング言語
◆価値 要求図
◆原理 状態遷移図
◆手順 動作図(アクティビティ図/シーケンス図)
また「ChatGPTの予測の原理」は次に示すように「創造の思考力」の「真理→原理→価値」に基づきます。
■ChatGPTの予測の原理
◆真理 行列式の乗算の真理
◆原理 入力語を予測語に近づける
◆手順 パラメータの調整
お分かり頂ける通り、これが「思考の真理」の有用性であり「方法論の技術力」の有用性す。これによりプログラムも書けるようになり「ChatGPTの予測の原理」を理解できるようになります。
そしてこれが「賢民賢国」を実現する鍵です。つまり「人間の実行する方法論」が「賢民賢国」を実現する鍵であり、そのようにして導かれたものが日本再生の解決策です。これにより皆様が成長進歩し日本を再生できると考えています。
まとめれば、現在は自然の営みに真理を見出す自然科学から人間の営みに真理を見出すサービス科学に移行する大きな変革期にあり、テクノロジもハードウエアからソフトや人間の実行する方法論に移行しています。この原因はハードウエアが性能限界に達したためです。
次にハードウエアが人間の体力的な補完をするのに対して、方法論は「人間の能力的な補完」をし、現在はAIにより高度化しています。但し、AIは人間の経験則を学習するものであり、真理や原理を学習するものでありません。そのためハルシネーションを起こします。
そのためサービス科学時代の「賢民賢国」を実現するものとして非常に重要なのが人間の実行する方法論です。この一例が「思考の真理」です。これによりプログラムが書けるようになり「ChatGPTの予測の原理」を理解できるようになります。
言うまでもなく、今後のIT/AI時代ではプログラムを書き、AIの原理を理解する事は非常に重要です。但し、それはAIにより支援されるするのではなく、皆様自身が「人間の実行する方法論」により進歩し実現する事です。
そして、これを支えるのが日本再生の5つの解決策です。これにより皆様が進歩され「賢民賢国」を実現する事をなによりも願っています。
では最後に「技術の解決策の実例」を説明します。
8 企業の技術の解決策の実例
では最後に「技術の解決策の実例」を説明します。さて、現在は自然科学からサービス科学に移行する大きな変革期にあり、テクノロジもハードウエアからソフトや人間の実行する方法論に移行し、更にAIの様に高度化しています。
しかし、先に説明したように、重要なのは人間の実行する方法論であり、これによりITやAIそして人間の実行する方法論を理解する事が重要です。そのため次にこの事を3つの例から説明します。これは私の考えですが、実現される事をなによりも願っています。
では最初に「モデリング言語による既存製品の知能化」を説明します。
8.1 モデリング言語による既存製品の知能化
では「モデリング言語による既存製品の知能化」を説明します。既に「6.2 知能化機械による鰻の成瀬の成功」で説明したように、鰻職人の知識をプログラムにより機械に実装し鰻職人と同じように鰻を焼く「知能化機械」は「機械知能」と呼ばれ、今後AIと並んで大きく成長する事が期待されています。
ここで重要なのが人間の知識をどのようにプログラムにより機械に実装するかです。これはいわゆる知識を1つ1つプログラムによりハードコーディングするという既存の方法もありますが、これにはプログラマが必要です。
そうではなく、職人の方が直接できる方法があれば、プログラマに依頼する事もなく非常に効率的です。これを可能とするのがモデリング言語です。モデリング言語により人間の知識を表現する事ができます。この例を次に示します。
■俳句
◆価値 藤の花
◆原理 草臥れて
◆手順 宿借るころや
■歌詞
◆価値 涙がこぼれないように
◆原理 上を向いて
◆手順 歩こう
ご覧頂ける通り、俳句も歌詞も「実現の思考力」の「価値→原理→手順」と表現されます。そのため既に説明したモデリング言語により表現する事ができます。次にこれを再掲します。
■モデリング言語
◆価値 要求図
◆原理 状態遷移図
◆手順 動作図(アクティビティ図/シーケンス図)
お分かり頂ける通り、モデリング言語は「実現の思考力」の「価値→原理→手順」を表現し、これにより表現される俳句や歌詞、つまり人間の知識を表現できます。そのため今後の知能化機械に実装される人間の知識をモデリング言語により表現できます。この事は容易にご理解頂けると思います。
さてモデリング言語の核となるのは「原理」を表現する「状態遷移図」です。つまり「状態遷移」が「原理の核」として最も重要なものです。そのため状態遷移の重要性を更に深掘りして説明します。
1つはコンピュータの理論モデル、もう1つは私はモデリング言語の状態遷移図の重要性を光磁気ディスクというハードウエアから学んだという事です。これから「状態遷移」の重要性を十分ご理解頂ければと思います。
ではコンピュータの理論モデルを説明します。さてコンピュータは数の計算をするものです。では「数の計算」には「状態遷移」があるのでしょうか。もちろんあります。そのため全ての計算はモデリング言語により表現できるという事になります。これは「数の真理」と「計算の原理」つまりコンピュータの理論モデルから明らかです。次にこれらを示します。
■数の真理
◆3とは2に1足した状態
■計算の原理
◆数学には沢山の計算方法、つまり関数やアルゴリズムがありますが、全ては「簡単な操作」、例えば、「数の位置合わせ/比較/数を表現するものをつなげたり引いたり/数の複写」などを繰り返す事により数の状態を遷移させる事により計算できる。
そのため「数の位置合わせ/比較/数を表現するものをつなげたり引いたり/数の複写」などの「簡単な操作」を実装した「万能チューリングマシン」と「万能チューリングマシン」の「簡単な操作」を記述した「チューリングマシン」により数の状態を遷移させる事により計算できる。
ご覧頂ける通り、「数の真理」から「計算の原理」は導かれています。尚、これらは全て「方法論の技術力(工事中)」で説明します。ここでは結論を根拠を含めて分かり易く説明します。
では最初に「数の真理」から説明します。これは「3とは2に1足した状態」です。これは直感的にご理解頂けると思います。「3=2+1」の通り、「3とは2に1足した状態」です。これは当たり前です。但し、この当たり前の事に人間が気づいたのは19世紀の事です。
これを定義したのが「ペアノの公理」です。意味は「数には後継する数が1つ存在するという意味」です。これも容易にご理解頂けると思います。またこれから「数は大きさという値」つまり「大きさの状態が変わる事」もご理解頂けると思います。
ではどうやったら大きさという状態が変わるのでしょう。これを定義するのが1936年にコンピュータの理論モデルを発表した「チューリングの論文」です。これは「計算の原理」を定義しました。
このポイントは全ては「簡単な操作」例えば「数の位置合わせ/比較/数を表現するものをつなげたり引いたり/数の複写」などを繰り返す事により「数の状態」を遷移させる事により計算できるというものです。実際にチューリングはこの定義に基づいて理論的なコンピュータを定義し、計算を行なっています。
このポイントが「数の位置合わせ/比較/数を表現するものをつなげたり引いたり/数の複写」などの「簡単な操作」を実装した「万能チューリングマシン」と「万能チューリングマシン」の「簡単な操作」を記述した「チューリングマシン」により全ての数学の計算をできるというものです。
お分かり頂ける通り、「万能チューリングマシン」が「コンピュータ」であり「チューリングマシン」が「ソフトウエア」です。これからソフトウエアは数またはデータの状態を遷移させるという事をご理解頂ける思います。
その結果、ソフトウエアは状態遷移図のモデリング言語により表現できるという事になります。これからプログラム、つまりソフトウエアはモデリング言語により容易に表現できる事をご理解頂けると思います。このような説明は「初めて聞く」と感じと思いますが、そのように説明されれば容易にご理解頂けると思います。
では次に私はモデリング言語の状態遷移図の重要性を光磁気ディスクというハードウエアから学んだ事を説明します。これを私の光磁気ディスクの不具合の体験から説明します。
経緯を説明すると、私は「液晶開発」の後は「書き換えできる光ディスク」つまり「光磁気ディスク」の応用製品の開発責任者となりました。しかし、大変残念な事ですが、出荷直後に顧客で不具合が発生しました。但し、「原因」はまったく分かりませんでした。しかし、迅速に解決しなければなりません。
そのため「メカの技術者」から「歯車」を「プラスティック」から「メタル」に変更する提案があり、採用し実地しましたが、解決できませんでした。次に「エレキの技術者」と「ソフトの技術者」から「モーターの回転制御プログラム」を変更する提案があり、採用しましたが、やはり解決できませんでした。
そのため私が自らこの問題に取り組みました。つまり「メカ・エレキ・ソフトのすべてを理解する科学技術者」として「動作の状態」を、順を追って、1つずつ明らかにしていきました。そして「ある状態」の時に「不具合」の発生する可能性に気づきました。
そのため「動作の状態遷移」を「簡単なポンチ絵」に描き「チーフエンジニア」に見せ、彼も即座に「原因」を理解し、これにより対策を実施し、解決できたというものです。
このポイントは私は自然に状態遷移図を描いていたという事です。つまり不具合の発生するメカニズムを状態遷移図により自然に描いていたという事です。そのため「状態遷移図の重要性」を「光磁気ディスク」というハードウエアから学んだという事です。
お分かり頂ける通り、重要な事は「歯車の材質」や「モーターの回転制御プログラム」という「手順の専門知識」ではなく、動作の状態を1つ1つ明らかにしていく事です。つまり状態遷移を明らかにする事です。これが数の計算であれ、光磁気ディスクの動作であれ、最も重要だという事です。これは知能化機械でも同じです。そのため十分ご理解頂ければと思います。
では次に「思考の真理に基づくChatGPTの予測の原理の理解」を説明します。
8.2 思考の真理に基づくChatGPTの予測の原理の理解
では「思考の真理に基づくChatGPTの予測の原理の理解」を説明します。これから「ChatGPTの予測の原理」を「思考の真理」から容易に理解できる事を説明します。これにより「思考の真理」の有用性、つまり「人間の実行する方法論」の有用性を実感して頂けると思います。
先に説明したように「ChatGPTの予測の原理」は「思考の真理」つまり「真理→原理→手順」に基づきます。次にこれを再掲します。
◆真理 行列式の乗算の真理
◆原理 入力語を予測語に近づける
◆手順 アテンションのパラメータの調整
ご覧頂ける通り、鍵となる真理が「行列式の乗算の真理」です。これを次の図から説明します。
ご覧頂ける通り、これはChatGPT、具体的にはGPT-3の内部の処理の流れの大筋を示しています。このポイントは内部では全て「数値の集まり」としての「行列」または「
ベクトル」として扱われている事です。
例えば、「トークン化」では入力語を「トークン」に変換します。具体的には、GPT-3の理解できる単語数は50,257なので50.257のセル(次元)を持つ一行ベクトルを用意し、入力単語の該当セルを1にし、残り50,256は0にします。例えば、「暖かい」という単語が「3番目の単語」ならば、3番目を1にして、残り全てを0にします。
次に「エンベッディング」では「トークン」と「埋め込み行列」を乗算し「埋め込みベクトル」に変換します。以降はこの「埋め込みベクトル」に対して処理が為されます。「埋め込みベクトル」は12,288個の次元を持ちます。つまり12,288個の属性を有し、それによりその単語の意味や他との単語との関係などの属性を保持します。
ここで鍵となるのが「埋め込み行列」です。これには膨大な学習により獲得した各単語の属性を持っています。これを当該単語に付与するのが「トークン」と「埋め込み行列」との乗算です。これは難しいものではなく、例えば、トークンの3番目の位置が1ならば、50,257個の埋め込みベクトルの3番目が付与されるという事になります。そして、これは行列の真理として確定されている事です。
次は「アテンション」です。ここでは文章の単語間の関係(アテンション)をパラメータを調整する事により学習します。そして予測する時は入力語の埋め込みベクトルを学習したパラメータにより予測語に近づけていきます。これらも全て行列の乗算などの計算により行ないます。そのため行列の乗算の真理が鍵である事をご理解頂けると思います。
尚、アテンションとはどのようなものかをご理解頂くために次に一例を示します。これはChatGPTの前のグーグルのBERTの場合です。
ご覧頂ける通り、これは各アテンションヘッドがどのような関係を学習しているかを示しています。尚、ヘッド 1-1の意味は1層目の1番目のヘッドです。
最初は全体的にアテンションし、徐々に層が深くなる事により複雑な関係にアテンションします。例えば、「her→she」、「目的語→動詞」、「前置詞→目的語」などです。
尚、アテンション機構は人間が設計しますが、アテンションの意味は誤差逆伝搬法が自動的に抽出するため、人間にはアテンションの意味を決定できないという弱点があります。これがAIは良く分からないと言われる所以です。
このように学習時はアテンション機構により単語間の関係を学習しパラメータを調整し、次に予測する時はパラメータにより入力語を予測語に近づけていきます。そして予測語をを確定するのが「予測」です。
これは埋め込みベクトルと転置した埋め込み行列を乗算し予測語を出力します。つまりこれも行列の乗算の真理に基づいて行なわれます。そのため行列の乗算の真理が鍵である事をご理解頂けると思います。
お分かり頂ける通り、「行列の乗算の真理」から「入力語を予測語に近づける」という「原理」が発明され、最後にそれを実行するものとして「アテンション機構」という「手順」により学習パラメータを調整するという流れになっている事をご理解頂けると思います。
つまり「真理→原理→手順」の「解決の思考力」という「思考の真理」に基づいてChatGPTは設計されています。この事をご理解頂くと共に「思考の真理」つまり「人間の実行する方法論」の有用性をご理解頂けると思います。
最後にここまで説明した事を直感的に説明します。これを次に示します。
◆入口 単語→埋め込みベクトル
◆出口 埋め込みベクトル→単語
ご覧頂ける通り、ChatGPTは「入口」では「単語→埋め込みベクトル」つまり「入力語」から「埋め込みベクトル」に変換し「出口」では「埋め込みベクトル」から「単語」つまり「予測語」に変換します。これを「埋め込み行列」を用いて行います。
ではこの意味は何かと言えば、「内部」では「入力語から予測語に近づけるという事」です。これが為される事により「入口と出口」で「行列の乗算の真理」という極めて機械的な操作にも関わらず「極めて自然な文章」を出力できるという事です。この事をご理解頂ければと思います。
これは新たな推論モデルも同じです。これも「極めて自然な推論」が出力できるという事です。但し、ここで強調したいのは「極めて自然な推論」ができるようになったらと言って、AIが創造力を習得したという事にはならない事です。
既に説明したようにAIは人間の経験則を学習するものであり、真理や原理を学習するものでありません。そのためハルシネーションを起こします。そして創造力も習得できません。例えば、既に説明した「数の数え方」の「10進数」という「言葉」です。これを創造する事はできません。次に「数の数え方」を再掲します。
◆真理 左右の指の本数は10本
◆原理 10個まで数える10進数
◆手順 1つずつ/偶数で数える
ご覧頂ける通り、「10進数」は「新たに創造された言葉」です。ではAIは新たな言葉を創造できるのでしょうか。それはできません。何故なら、AIは埋め込み行列に登録された言葉しか話せないためです。
ではこれは何を意味するのかと言えば、AIには創造力はないという事です。つまり新たな物を創造するという事は、その物に適切な新たな名前を命名するという事です。
しかし、既存のGPTモデルも新たな推論モデルもLLM、つまり言語モデルのため埋め込み行列に登録された言葉しか話せません。そのため新たな言葉を創造できないという事です。これからAIには創造力がない事を直感的にご理解頂けると思います。このような説明は「初めて聞く」と感じと思いますが、そのように説明されれば容易にご理解頂けると思います。
尚、最後に1点補足します。それは甘利俊一 東京大学名誉教授です。この方は昨年ディープラーニングの生みの親のヒントン トロント大学名誉教授がノーベル賞を受賞した時に話題になった方です。話題になった理由はディープラーニングは誤差逆伝搬法を使用していますが、それを発明してるためです。
そのため甘利氏にもノーベル賞を授与すべきという主張する方もおられましたが、それは誤りです。何故なら「誤差逆伝搬法」はディープラーニングの「アルゴリズム」即ち「手順」であり「真理」や「原理」ではないからです。「解決の思考力」の「真理→原理→手順」で言えば、次の通りです。
◆真理 物には様々な内部表現が存在
◆原理 そのため認識するには層を深くするディープラーニングが必要
◆手順 誤差逆伝搬法/層が深くなっても機能させる様々なテクニック
ご覧頂ける通り、ディープラーニングの真理や原理また層が深くなっても機能させる様々なテクニックを発明したのはヒントンであり、甘利氏ではありません。そのため甘利氏にノーベル賞を授与するのは妥当ではないことをご理解頂けると思います。
この事は➁「30代に直感で東大のコンピュータサイエンスの教授を論破し誤りを認めさせる」で説明するように、40年程前に甘利氏が「真理」を適切に表現しない事を指摘した私には十分納得できるものです。
では最後に「人間の実行する方法論による人間の進歩」を説明します。
8.3 人間の実行する方法論による人間の進歩
では「人間の実行する方法論による人間の進歩」を説明します。これは先に説明したように「思考の真理」によりモデリング言語を理解する事であり、ChatGPTの予測の原理を理解する事です。これは正しく人間を進歩させるものです。
更にはジャパット二代目社長の内省による成功、つまり東大受験で失敗し、勉強法が問題と気づき、改め合格した事であり、「ガードマン」もIntrospection、内省により「分からない事」を常に自問自答し合格した事であり、そして、ユニクロも店舗スタッフがユニクロの理念を自分事化し経営者として成功している事です。
これが正に人間の営みに真理を見出し、方法論として活用する事により一人一人が能力を進歩させるサービス科学の方法論の役割です。この事を十分ご理解頂き、日本がサービス科学の方法論の実践者として世界に先駆けて成功し日本を再生する事をなによりも願っています。
では次に「まとめ」を説明します。
8.4 まとめ
では最後に「結語」を説明します。
9 結語
さて、ここまでお読み頂き心よりお礼申し上げます。率直に言って、大変だったと思います。つまり個人から企業と広範囲な分野を説明してきたので理解するのに大変だったと思います。そのためここまでお読み下さり本当にありがとうございます。
では結語を説明します。冒頭で説明したように、人間とは何かと言えば、ヒューマンであり真人間であり、幸福とは何かと言えば、日々成長進歩する事です。つまり真人間として日々成長進歩する事です。
逆に言えば、低迷の30年とは GDPの伸び悩みであり、一人当たり名目GDPの減少であり、そして皆様が成長進歩してないという事です。但し、正確に言えば、従来と同様に改良をしてるならば、コスト競争力に勝る中国/韓国/台湾/インドに負けるという事です。
そのため「改良の人間」から「創造の人間」に進歩する事が不可欠です。但し、それは一見大転換のように思われるかも知れませんが、そうではありません。「真人間」に再生する事です。
つまり「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」と「心を営む真人間」に成る事です。即ち物事の本質、つまり「真理を理解する人間」に成る事です。これにより「真実の愛」が生まれ「勇気」を持って「節制」も忘れずに人々を助ける「正義」を実践するようになります。
そして必然的に問題を解決するために「真理→原理→価値」という「創造の思考力」また「価値→原理→手順」という「実現の思考力」そして両者を統合した「真理→原理→手順」という「解決の思考力」を習得できるようになります。そしてその延長上に「正義化の経営力」や「方法論の技術力」を習得できます。
これが正に人間の営みに真理を見出し、方法論として活用するサービス科学の役割です。これにより皆様お一人お一人が進歩する事ができます。日本がサービス科学の方法論の実践者として世界に先駆けて実践し、日本を再生し、皆様が幸福を実現する事をなによりも願っています。それに貢献できるならばこれ程嬉しい事はありません。
以上を持ってトップページの説明は終りです。ここまでお読み頂き誠にありがとううございました。尚、本ホームページについての「感想、質問、問い合わせ、依頼」については、以下にメールして頂ければと思います。
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また、本ホームページで公開されている文章や画像(以下、コンテンツといいます)は全て、関三郎の著作権およびその他知的所有権の対象となります。そのため本ホームページのコンテンツのご利用は個人使用(非商用)のみに限ります。また、目的の如何を問わず、関三郎の書面による承諾を得ずにコンテンツの全部または一部を複製、転用、改変、販売など二次利用することはできません。
さて、今回はトップページのみ作成してあります。今後順次他ページも完成します。その時はお知らせします。宜しくお願いします。
補足
◆日本人と欧米人の精神風土
冒頭で説明したように、私は子供の頃の「何故日本は第二次世界大戦でアメリカに敗れたのか」という素朴な疑問から、日本と欧米の歴史と宗教と哲学また文化や伝統や科学技術などを考察し、20才で日本人と欧米人の精神風土を導き、更に両者の思考パターンや悪しき弊害も導き、IBMというアメリカで37年間検証してあります。
これは日本再生には非常に重要な知識です。そのためエッセンスを説明ます。更に詳しくは「真人間と個人の尊重(工事中)」で説明します。
では「日本と欧米の精神風土」を説明します。これを「石高-消費=蓄積」という視点から説明します。次に日本と欧米の精神風土を示します。
■ 石高-消費=蓄積
◆ 日本 石高主義
◆ 欧米 蓄積主義
ご覧頂ける通り、日本人は「石高主義」、欧米人は「蓄積主義」と考えています。これは自然環境が醸成したと考えています。
そのため最初に日本とヨーロッパの自然環境を説明し、次に「石高主義」と「蓄積主義」を説明し、これを踏まえて両者の思考パターン/行動パターン/社会の営みを説明し、最後に「思い重視」と「手順重視」という「日本の悪しき弊害」を説明します。
では最初に両者の自然環境を説明します。これを次に示します
■ 日本 豊かな自然
◆実るほど頭を垂れる稲穂かな
■ ヨーロッパ 厳しい自然
◆麦穂は実っても真っすぐ立ってる
ご覧頂ける通り、日本は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の通り、「豊かな自然」です。それに対して「ヨーロッパ」は「麦穂は実っても真っすぐ立ってる」の通り、「厳しい自然」です。
尚、私の生家は農家でしたので「子供心」に「稲の束」は重いが「麦の束」は非常に軽いと感じました。また「ヨーロッパの厳しい自然」は「緯度」からもご理解頂けると思います。「ヨーロッパの主要な国々」は北海道と同じ緯度にあります。
この差はその後の数千年戦の営みの中で「日本人」と「欧米人」に大きな影響を与えてきたと考えています。この基本が「精神風土」です。「日本の豊かな自然」が「石高主義」という「精神風土」を醸成し、また「ヨーロッパの厳しい自然」が「欧米人」に「蓄積主義」という「精神風土」を醸成したと考えています。
ここで「石高主義」は「新米は古米よりも旨いため古米の蓄積よりも新米の石高に努力する」という意味です。それに対して「蓄積主義」は「麦の新旧に依らず焼き立てのパンは旨いため麦の蓄積に努力する」という意味です。
この事は一般的に「日本企業」は「売上高に努力する事」それに対して「欧米企業」は「利益に努力する事」からご理解頂けると思います。また「日本の石高主義」に関して言えば、江戸時代まで「大名の規模」を「加賀百万石」の通り、「石高」で表現していた事からご理解頂けると思います。
さて両者は些細な差のように感じると思いますが、大きな影響を与えてきたと考えています。そのため次に「精神風土の特徴」を説明します。これを次に示します。
■石高主義の特徴
◆手順重視 :小豆に面倒を見て丹精を込めて稲を育てる
◆抽象化が苦手:石高∝地味/天候/人力
◆郷の道理 :組織の論理に従う
◆自然に依存 :他力本願
◆どんぐりの背比べ/50歩100歩
◆難しい事は分からなくて良い
■蓄積主義の特徴
◆「石高-消費=蓄積」という「真理/原理重視」
◆抽象化が得意
◆真理/原理に従う
◆自然から独立(自力本願)
◆才能を評価し天才を育む
◆難しい事も解明する
ご覧頂ける通り、両者は対照的である事をご理解頂けるといます。そのため交互に説明します。
では最初に「石高主義」の特徴の「手順重視」から説明します。言うまでもなく、稲作では小豆に面倒を見て丹精を込めて稲を育てる事により「石高」を増やす事ができます。これが「日本人」に「小豆に面倒を見る」や「丹精を込めて稲を育てる」という「手順重視」の「精神風土」を醸成したと考えています。
それに対して「蓄積主義」では「石高-消費=蓄積」という「真理・原理」がなによりも重要です。これが「欧米人」に「真理・原理を重視する精神風土」を醸成したと考えています。このような説明は「初めて聞く」と感じると思いますが、そのように説明されれば、容易にご理解頂けると思います。
次に「石高主義」の「抽象化が苦手」と「蓄積主義」の「抽象化が得意」は理解し易い「後者」から説明します。
これは「石高-消費=蓄積」という「真理・原理」からご理解頂けると思います。つまり「蓄積主義」では「石高-消費=蓄積」という「真理・原理」即ち「本質」を抽出して生活を営む事が基本です。これが欧米人に「物事の本質を見抜く」つまり「抽出する、即ち抽象化する能力」を醸成し「抽象化」が得意になったと考えています。
それに対して「石高主義」では「抽象化」は「無用の長物」であり「能書き」です。そうではなく「石高」を増やすには「具体的な行動、手順」が重要です。言うまでもなく、「田植え」は雨が降り、田に水がある時に速やかに行わなければなりません。また「水」に浸かった「新米」は旨くありません。
そのため「刈り取り」は台風で雨が降る前に迅速に行う事が必要です。また前述の通り、「石高」は「田の草」を取ったり、水が漏れないように「畦道の穴」を塞いだりと小豆に面倒を見る「具体的な動作」つまり「手順」が必須です。これが「石高主義」では物事の本質を見抜く「抽象化」よりも、すぐ役に立つ「手順」を重視してきたと考えています。
更にもう1つの根本的な要因は「石高∝地味・天候・人力」の通り、「石高を増やす要因」が正確には分からない事です。
つまり「石高」は「地味」や「天候」や「人力」に「∝」つまり「比例する事」は分かりますが、正確には、どのように影響を与えるかは分からない事です。これが「難しい事は分からなくて良い」その結果「物事の本質を抽出する抽象化能力」を日本人に醸成しなかった最大の要因と考えています。
それに対して「蓄積」は「石高-消費=蓄積」の通り、明確に分かります。これが「物事の本質を抽出する」つまり「難しい事も解明する抽象化能力」を欧米人に醸成したと考えています。
次に「石高主義」の「郷の道理(組織の論理)に従う」と「自然に依存(他力本願)」また「蓄積主義」の「真理/原理に従う」と「自然から独立(自力本願)」は一緒に説明します。
「石高主義」のポイントは「石高」は「郷」により「微妙に変わる事」です。これが「郷に入っては郷に従え」の「郷の道理(組織の論理)」に従う事であり、また「石高は自然の力」のため「他力本願」更に「大きな力」つまり「権力」に依存する「精神風土」を醸成したと考えています。
これを示すのが「正しい」の広辞苑の意味です。次にこれを示します。
➀まがっていない。よこしまでない。
➁よいとするものや決まりに合っている。
ご覧頂ける通り、「決まり」に「合っている事」を日本人は「正しい」と言います。これを分かり易く言えば、「先生」や「教科書」や「解答」に「合っている事」を「正しい」と言います。
即ち「先生や教授、更には権威そして権力者の決めた決まり」に「合っている事」を日本では「正しい」と言います。これから「日本人の大きな力」つまり「権力」に依存する「精神風土」をご理解頂けると思います。
それに対してアメリカ人と大きく異なります。アメリカ人は「1+2=3」を「正しい」とは言いません。「True」、「真実」と言います。言うまでもなく、「1+2=3」は「真実」であり、その結果「正しい」という事になります。
つまり「蓄積」は「積み重ねという真理・原理に基づく」ため「真理・原理に従う事」また「蓄積は自己責任」のため「自力本願」更に「自律精神」を「欧米人」に醸成したと考えています。その結果、前述の通り、アメリカ人は「1+2=3」を「正しい」とは言わずに一人一人が自ら判断して「True」、「真実」と言う精神風土を醸成したと考えています。
これらも「初めて聞く」と感じると思いますが、そのように説明されれば、容易にご理解頂けると思います。
次に「石高主義」の「どんぐりの背比べ/50歩100歩」また「蓄積主義」の「才能を評価し天才を育む」は「ビル・ゲイツのような世界的な大金持ち」に直接関係します。
最初にご理解頂きたい事は「日本人」は「人間の能力は大体同じ」と考えている事です。これを示すのが前述の「どんぐりの背比べ」であり「50歩100歩」です。これは「稲作」から生まれたと考えています。
つまり「稲作」では面積当たりの収穫量はほぼ同一である事です。すなわち「石高は天の力」であり「人の力」ではありません。そのため人によって大きな差が出るのではありません。せいぜい1-2割です。これが「どんぐりの背比べ/50歩100歩」という「精神風土」を「日本人」に醸成したと考えています。
それに対して「蓄積主義」は大きく異なります。毎年、2割を節約すれば、5年で「2倍」となり10年では「3倍」となります。これが「才能を評価し天才を育む」という「精神風土」を「欧米人」に醸成し、そして「ビル・ゲイツのような世界的な大金持ち」を生み出すと考えています。これも、そのように説明されれば、容易にご理解頂けると思います。
以上、精神風土の特長を説明しました。「初めて聞く」という説明もあったと思いますが、日本と欧米の比較から十分ご理解頂けたと思います。またこれらから「悪しき弊害」も想定されるのではないかと思います。これは最後に説明します。
では次に「日本人と欧米人の思考パターン」を説明します。最初に両者の一般的な思考パターンを説明し、次にどのように醸成されたのかを説明し、最後に「知的活動の思考パターン」を説明します。
では両者の「一般的な思考パターン」から説明します。これは「日本人」は「思う」、それに対して「欧米人」は「考える」と考えています。次に「思う」と「考える」の「広辞苑の意味」を示します。
■ 思う 物事の条理・内容を分別するために心を動かす
■ 考える あれこれと思量し、ことを明らかにする
ご覧頂ける通り、「思う」のポイントは「心を動かす」であり「考える」のポイントは「ことを明らかにする」です。これから両者は似ているようで「大きく異なる事」をご理解頂けると思います。
では「日本人の思う」という「思考パターン」はどのように醸成されたのかと言えば、「石高主義」から生まれたと考えています。
つまり「石高を増やすために、感性鋭く自然の動きを察知し、次に過去の経験則に基いて心を動かす事」が「物事の条理/内容を分別するために心を動かす」という「日本人の思うという思考パターン」を醸成したと考えています。
それに対して「蓄積主義」では「石高-消費=蓄積」の通り、「蓄積」を増やすために「石高や消費を明らかにする事」が「あれこれと思量し、ことを明らかにする」という「欧米人の考えるという思考パターン」を醸成したと考えています。
では次に「知的活動の思考パターン」を説明します。これは「日本人」は「規則と手順の思考パターン」それに対して「欧米人」は「真理と原理の思考パターン」と考えています。
「日本人」の「規則と手順の思考パターン」は前述の「石高を増やすために、感性鋭く自然の動きを察知し、次に過去の経験則に基いて心を動かす事」の「経験則」と「手順重視」からご理解頂けると思います。それに対して「欧米人」の「真理と原理の思考パターン」は「石高-消費=蓄積」という「真理または原理」からご理解頂けると思います。
さて「日本人の思うという思考パターン」の「悪しき弊害」は「重い重視」という「悪しき弊害」を醸成しています。これについては最後に説明します。
では次に「日本人と欧米人の行動パターン」を説明します。最初に両者を比較する形で言えば、日本人の行動パターンは「思いで行動」、それに対して欧米人は「考えて行動」と考えています。
日本人の「思いで行動」は自然の動きを鋭い感性により察知し、経験則に基づいて素早く行動する事から醸成されたと考えています。つまり「日本人の思うという思考パターン」から醸成されたと考えています。
それに対して欧米人は、毎日の穀物の消費、つまり考えて行動する事が重要です。これを考えなしで消費すればたちまち蓄積は枯渇してしまいます。これが欧米人に「考えて行動」という行動パターンを醸成させたと考えています。つまり「考える」という思考パターンから醸成されたと考えています。この事は容易にご理解頂けると思います。
では最後に「日本と欧米の社会の営み」を説明します。これはここまでの説明から直感的にご理解頂けると思います。日本は「思いに共感する社会」それに対して欧米は「考えを共有する社会」と考えています。この事は皆様も容易にご理解頂けると思います。
日本の「思いに共感する社会」の例を挙げれば、世界一のホームラン王の「記録に残る王貞治」よりも、天覧試合でホームランを打った感動により「記憶に残る長嶋茂雄」が好まれる事です。この事は容易にご理解頂けると思います。
では最後に「思い重視」と「手順重視」という「日本の悪しき弊害」を説明します。これは既に十分ご理解頂けると思います。「日本人の思うという思考パターン」が「思い重視」そして小豆に面倒を見て丹精を込めて稲を育てる事が「手順重視」という「日本の悪しき弊害」を醸成したと考えています。この事は容易にご理解頂けると思います。
但し、ここで留意する事は2点です。1つは両者は戦後復興の時はプラスに作用した事です。つまり「戦後復興」という「思い重視」で「改良」という「手順重視」により経済復興を成し遂げた事です。そのため一概に悪いというものではありません。
更に根源的には、「日本人の思うという思考パターン」が「花鳥風月を愛でる和歌や短歌や俳句」を生み出し、更には「おもてなし」や「思い遣り」という伝統を生み出し、また手順つまり作法を重んじる伝統が茶道や華道や香道などを生み出しています。
では何が問題なのかと言えば、手順重視の「改良」は中国/韓国/台湾などの台頭により「日本の強み」ではなくなったという事です。そのため「改良から創造の人間」への進歩は必須であり、そのためには「手順重視から真理/原理重視」への転換は必須である事です。
但し、それは難しい事ではないという事です。この理由が2点目です。つまり日本人は生まれながらにして「思い重視」や「手順重視」ではないという事です。それは「悪しき弊害」である事です。そのため十分洗い流せる事です。
正に日本再生の解決策はその事を意図しています。つまり日本再生の5つの解決策を実践する事により自然に「思い重視」や「手順重視」という「日本の悪しき弊害」を洗い流す事ができます。この根幹となるのが「愛と賢さのヒューマン」を実現する「真人間」です。そのため「真人間」により「日本の悪しき弊害」が洗い流される事を何よりも願っています。
尚、最後に1点補足します。それは、これらの考察は全て人間の営みに真理、法則性を見出すサービス科学の実践である事です。つまり私が2005年に導いたサービス科学の萌芽が34年前の1971年の20才に時に導いた日本人と欧米人の精神風土である事です。即ち20才の時に導いた事を34年後に普遍的学問として導いています。この巡り合わせに私自身非常に驚いています。この事を付記します。
◆真理と正義と愛を理解した小学生の体験
➀真理を理解した小学1年生の体験
では「真理の重要性」を理解した私の幼い体験を説明します。このきっかけは小学校の教室にあった鉛筆削り器です。小学1年生当時の私の得意なモノは2つありました。1つは手先が大変器用であった事、もう1つは計算がずば抜けて早かった事です。
計算の早い事は意識しませんでしたが、手先が器用である事は大変意識しました。この理由は、教室にある鉛筆削り器の削りカスが容器にいっぱいになりゴミ箱に捨て、もう一度入れ直す時に役に立つからです。他の生徒がやると上手く入れられないのですが、私がやると上手く入れる事ができました。これは小学1年生の私としては大変自慢できるものでした。そのため先生に頼まれ喜んでやりました。
さて夏休みも終わり2学期となり、たまたま教室に朝一番早く行った時に、鉛筆削り器の削りカスがいっぱいになっている事に気がつきました。人がいない時に良い事をするのが一番良い事だと思い、いつものように削りカスをゴミ箱に捨て、空の容器を入れようとしましたが、上手く入りません。いつものテクニックが通用しないのです。
これはおかしい、何かあると思い鉛筆削り器を良く見ると外観は同じでしたが、新しい鉛筆削り器に替わっていました。そのため今までのテクニックが通用しない事を知り、色々やってみて何とか入れる事ができました。この時に「あー、こういうテクニックを覚えてもダメだ」と心底思いました。同時に今までのテクニックが通用しない事を知った時の何とも言えない無力感、絶望感を味わいました。
これは小学1年生にとって本当に大きなショックでした。正に全人格を否定されたようで、それこそ死ぬほどの思いでした。そのため、このようなテクニックを覚えてもダメだ、永久に変わらない事、つまり「真理」を覚えなくてはと心底思いました。これが「真理」を大事にしなければと思った体験です。
➁正義を理解した小学1年生の体験
では次に「正義の重要性」を理解した私の幼い体験を説明します。これも小学1年生の時の体験です。これは国語の授業で先生から源平合戦の話を聞いた時です。源義経が一の谷で鹿が下りられるなら、馬も下りられるだろうと下って平家を負かした話を聞いた時です。この時に瞬間的に金儲けの方法を覚えたと思いました。つまりタブーを破る、盲点を突くという事です。これをすれば大儲けできると思いました。
しかし、同時にそれをやってはいけないと思いました。それは「正義」ではないからです。源義経は後ろから攻めました。これは色々理由があるにせよ「正義」ではありません。やはり正面から正々堂々と攻めて勝つべきです。それが「正義」と思いました。
そのためタブーを破り、盲点を突いて大儲けするような「不正義」は絶対してはいけないと思いました。これが「正義」を理解した小学1年生の「原体験」です。そして現在までこの考えは変わっていません。
しかし、大変残念な事は、このようにタブーを破り、盲点を突き金儲けしたり、成功する例が後を絶ちません。しかも本当に情けないのはこのようなやり方を「賢いやり方」と思っている事です。しかし、フーテンの寅さんの「それを言っちゃうおしめえよ」ではありませんが「それをやっちゃーおしめえよ」です。この事を小学1年生の時に理解しました。
➂愛を理解した小学5年生の体験
では次に「愛とは何か」を理解した私の幼い体験を説明します。これは小学5年生の時のある体験に基づいています。最初に経緯を説明すると、私は小学校に入る前に人生のほぼすべての苦労を味わったと思っています。「毎日、なぜあの時あのように人を傷つける言葉を言ってしまったのか、なぜあのような悪い事をしてしまったのか」と幼心に毎日が地獄でした。「それは大袈裟だろう」と思うかも知れませんが、本当の話です。
そのため小学5年生になるとピークに達しました。毎晩同じ夢を見ます。夢は私が背中に石を背負い山の上り坂を重いよ、重いよーと泣きながら登っています。そのため寝るのが本当にイヤになりました。
これがピークに達した時、夢に長姉が現れました。そして「三郎、お前はネコ背だから、石がお前の背中にくるんだ。ちゃんと胸を張れ、そうすれば石は来ない」と言いました。そのため胸を張りました。すると石は背中からポロリと落ち、上り坂はみるみる平らな道になり、太陽が差し、道の周りは綺麗な花が咲き、空にはひばりが飛んでいました。
これを夢で見ました。以来、人間は胸を張る事、つまり「健全な精神」を持つ事がなによりも大事と思うようになりました。その後、高専1年生で親鸞聖人の「善人なおもて往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」を知り、私の苦しみは救われました。なによりも救われたのは「悪人も善人も等しく愛する心」です。
悪人を忌み嫌うのではなく真正面から立ち向かい「善人」に改める事です。つまり自分を愛する「愛」が自分の苦しみを救ってくれます。「愛」に基づく健全な精神が人間を救います。これに気づいたのが小学5年生の体験です。
では最後にこれらのまとめとなる「良心の呵責の実践」を説明します。これは小学から中学に進級する春休みの体験です。友達と釣りに行った帰り道にポケットからナイフが落ちた事に気づきましたが、夕方で足早にみんなが歩いていたため、落としても「まー、いいや」という気持ちで歩いていました。
しかし、1-2分した時に、「もし、ナイフを取り返しに行かなければ、自分は一生何もできない人間になってしまう」と猛烈に思うようになりました。この思いはどうしても抑える事はできませんでした。そのため勇気を出して友達に「ナイフを落としたようなので取り返しに行く」と伝え、足早に夕方の薄暗い道を引き返し、落とした場所に着くとナイフがありました。そのため急いで拾い引き返し友達に追いつき一緒に帰りました。
これが私の「良心の呵責の実践」です。以来、私は自分の意志でどんなに辛くてもやり遂げられるようになりました。また、これが非常に重要なのですが、私がいわゆる成績の良い生徒になったのはこの「良心の呵責の実践」があったからです。
中学生からじっくり落ち着いて考える事ができるようになったのはこの「良心の呵責の実践」があったためです。そのため私の人生で大きなターニングポイントとなったのがナイフを取り返しに行った「良心の呵責の実践」です。これは「真理の重要性」と「正義の重要性」と「愛とは何か」を理解したまとめとして「良心の呵責の実践」があったと考えています。
➃これらを確認した40歳の体験
ではこれらを踏まえて最後に➀「私が40歳の時に導いた愛と真理と正義」を説明します。最初に私の37年間のIBM人生を振り返って特筆したい「友人」がいます。彼が「私が40歳の時に導いた愛と真理と正義」の「生みの親」と言っても過言ではありません。
この方が「後田龍之さん」です。私が「愛と真理と正義」を導いたのは40才の時ですが、これには「後田龍之さん」が大きく貢献しています。どういう事かと言うと、私は研究所に出勤すると毎朝外で煙草を吸いますが、この時に「話し相手」がいました。
この方が「後田龍之さん」です。そのため、或る日の事ですが「後田さん、人生で重要なのは、真理と正義と愛だ」と話すと、一瞬考えて「その通りだけど、関さん、愛と真理と正義と説明した方が良いと思う」とアドバイスしてくれました。
この意味は「愛が最も重要」という意味であり、私も「その意味」で「愛を一番最後にしていました」が「なるほど、その方が良いな」と思い、以降「愛と真理と正義」とする事にしました。「たったこれだけの事」ですが、これには非常に重要な意味があります。
結論から言えば、日本再生の1番目の解決策の「真人間」の「元になる真理」の「愛→真理→真実の愛→勇気→節制→正義」の「良心の真理」の定義、更に言えば、「私の膨大な思考を支えてくれた」のが「後田さんの毎日のアドバイス」です。
ここで2つの事を紹介すると、1つは前記の通り、「私の37年間のIBM人生」は「科学技術者」としての「研究開発」ですが、もう1つは「膨大な思考」があります。これを支えてくれたのが「後田さん」です。「後田さん」は毎日、私の話を良く聞いてくれました。
但し、率直に言って、それは本当に大変だったと思います。この理由が2番目です。私の父が「三郎、人間の頭は泉だ。新しい考えがコンコンと湧いてくる」と教えてくれたように、私は毎朝、目が覚めると「新しいアイデア」が生まれます。
そのためその事を朝からテンション高く人に説明しようとします。しかし、これは聞く方にとっては「朝からガンガン一方的に言われる」ので「嫌なものだった」と思います。しかし、「後田さん」は本当に毎日良く聞いてくれました。そしてアドバイスしてくれました。
前記のアドバイスには「後田さんの聡明さ」があります。つまり「真理」と話し出すと「硬いイメージ」を与え、人は引いてしまいます。そうではなく「愛」と話し出せば、「和らいだ印象」となり、その後の「真理と正義」を自然に受け入れてくれます。
今振り返ると「私」と「後田龍之さん」には「同志愛」があったと思います。つまり「人生を真摯に生きるためにはどうすれば良いか」という問題に共に取り組んできた「同志」です。この時のアドバイスが私を支えてきたと言っても過言ではありません。
「後田さん」は私と同じ年であり、東大の物理を卒業した方ですが、大変心根の良い人でした。50代で亡くなりましたが、心から感謝しています。落ち着いたら、墓前に出向き墓石を抱きしめ思いの丈お礼を言うつもりです。
お分かり頂ける通り、私の小学の時の体験から導いた「愛と真理と正義の重要性」を40歳までに経験した様々な体験から導いたのが➀「私が40歳の時に導いた愛と真理と正義」であり、これをアドバイスしてくれたのが「後田龍之さん」です。
人は人から教えられて気づきます。この例が「後田龍之さん」です。アドバイスしてくれた友人がいた事をなによりも嬉しく思います。
◆個人としての実績
➀20才の時に東大生の創価学会会員を全員論破し考えを改めさせる
既に説明したように37年間の日本IBMの研究所での私の実績は「液晶・地デジ・大手自動車会社の新車の全国輸送の最適化」です。これらの生みの親が私です。しかし、これらは「当時、コンピュータ業界の巨人」と言われたIBMの総合的な開発力と資金力に支えられたものであり、私が徒手空拳」として1人で成し遂げたものではありません。
それに対して、もう1つは日本IBMに入社する前に、私が徒手空拳で1人で成し遂げたものです。どういう事かと言うと、私は国立東京工業高等専門学校に入学しましたが、これは東大に入るには「東京の国立の高校」に入学しなければと思っていたからです。
但し、東京高専から東大には編入できないため、日本IBMの研究所に入社しましたが、「東大への思い」は断ち難いものがありました。
これを一言で言えば、「自分は東大に入学でき、且つ一番になれた」という「思い」です。そのためこれを証明する必要があり、「卒業年次の5年生の20才」の時に実行し、証明しました。
つまり私と同じ「20/19才の東大2/1年生の駒場キャンパスの五月祭」に行き「東大で最も理屈っぽい人間」を全員論破しました。
具体的に言えば、「創価学会研究会」に行き全員を論破しました。私の主張した事は現在の公明党の理念と同じです。率直に言って、これには大変驚いています。これは「小さな声を聴く力」です。
つまり「創価学会の教え」は確かに「優れたもの」かも知れないが「一寸の虫にも5分の魂」があり、それを無理やり「折伏」して「人間革命」を強いるのは「人間としてやってはならない事」と主張しました。
この主張は穏当のものですが「創価学会は間違ってる」また「池田大作は間違ってる」と話始めたものですから、研究会の創価学会会員で東大生の6-7人が血相を変えて私を囲み次々と反論してきました。
しかし、午後2時頃から夕方5時頃まで3時間に渡り一人づつ論破し、最後に「リーダー格の方」から「確かにその通りで、我々も改めます」と賛同して頂きました。
そのため「宜しくお願いします」とお礼を述べ、私の若き日の青雲の志時代の一世一代の頭脳プレイは終了し、「これで日本で一番になれた、次は世界の一番が集まってるIBMで頑張ろう」と「東大の思い」に卒業する事ができました。
お分かり頂ける通り、これは私にとって大きな出来事であり、また節目となるものでした。これにより「東大の思い」に卒業する事ができ、その後の「世界の一番が集まってるIBMでの37年間」に集中する事ができたと考えています。
➁30代に直感で東大のコンピュータサイエンスの教授を論破し誤りを認めさせる
これは40年程前の日本IBMの研究所で講演した東大のコンピュータサイエンスの教授と私の会話がきっかけです。講演後、教授を囲んで昼食を共にした時の会話です。出席していたのは、コンピュータサイエンスを学んできた研究員です。尚、私は当時は液晶や光ディスクなどの「ハードウエアの人間」でしたが同席する事になりました。
昼食しながら「質問をして下さい」という事でしたが、誰も質問せず黙々と食事をしていましたので、私から次のような質問をしました。
教授は講演の中で、コンピュータには情報理論があるという事を力説されていましたが、情報処理理論という言葉を使われた方が良いのではないのでしょうか。理由は弊社ではコンピュータの事をデータ処理システムと言います。私はコンピュータサイエンスの専門家ではありませんが、データを処理する仕組みには何等かの真理、法則性がある事は直感で理解できます。
しかし、情報はそこにあるだけであり、情報自身には何の真理、法則性も存在しません。但し、活用、処理しようとすれば、何等かの真理、法則性が存在します。この事は直感的に理解できます。そのため情報理論ではなく情報処理理論という言葉を使ったら如何でしょうか。
これに対する教授の解答は次のものです。
仰る通りで、情報処理理論が正しい言葉です。しかし、日本では処理という言葉は、何か悪い事を適当にごまかすというようなイメージがあり、良い印象を与えません。そのため処理という言葉を使わず、情報理論という言葉を使っています。また情報処理理論よりも情報理論は言葉の響きも、聞こえも良く、格好良いと思います。そのため情報理論という言葉を使っています。
これを聞いて「何を言ってるのか、あなたのような人間を曲学阿世の徒と言うのだ」と心底腹が立ちましたが、講演で招いた方でしたので、それ以上は何も言いませんでした。
言うまでもなく、「悪いイメージがあり、良い印象を与えないから、”処理”という真理を表現しない」というのは人間として絶対やってはならない事です。正に「世に阿るために学問の真理」を曲げる、「曲学阿世の徒」です。
その後、この方は「計算の真理や原理」というものをまったく理解していない事を知りました。これは40代からソフトウエアの研究開発に取り組んだ時です。日本で出版されているコンピュータサイエンスやソフトウエア工学のすべての本を読んだ際に、この方の本も読みましたが、「計算の真理や原理」とはまったく関係ない事(アルゴリズム)を説明している事に大変驚きました。
ではこの方の能力は何かと言えば、問題に特化した解法、アルゴリズムを見つける事が大変得意である事です。これを一般的に言えば、鶴亀算であり、一休さんの頓智であり、手順つまり数学のアルゴリズムです。これを活用して問題を解く事が大変得意です。
しかし、重要なのは「原理」であり、原理を生み出す「真理」であり、原理を実行する「手順」つまり「アルゴリズム」ではありません。これは正に「手順重視」という「日本の悪しき弊害」そのものです。
つまり「真理/原理」を軽視し「手順」を重視する「悪しき弊害」そのものです。併せて言えば、「言葉の響きも、聞こえも良く、格好良い」の通り、「思い重視」です。
私が「日本の悪しき弊害」が「東大教授」まで及んでいると実感したのがこの体験です。また、それ故に「コンピュータサイエンスの素人」ですが、「真理/原理」に基いて考える私に直感で論破されたと考えています。
さて、この方は昨年ディープラーニングの生みの親のヒントン トロント大学名誉教授がノーベル賞を受賞した時に話題になった方です。つまり甘利俊一 東京大学名誉教授です。話題になった理由はディープラーニングは誤差逆伝搬法を使用していますが、それを発明してるためです。
そのため甘利氏にもノーベル賞を授与すべきという主張する方もおられましたが、それは誤りです。何故なら、「誤差逆伝搬法」はディープラーニングの「アルゴリズム」即ち「手順」であり「真理」や「原理」ではないからです。「解決の思考力」の「真理→原理→手順」で言えば、次の通りです。
◆真理 物には様々な内部表現が存在
◆原理 そのため認識するには層を深くするディープラーニングが必要
◆手順 誤差逆伝搬法/層が深くなっても機能させる様々なテクニック
ご覧頂ける通り、ディープラーニングの真理や原理また層が深くなっても機能させる様々なテクニックを発明したのはヒントンであり、甘利氏ではありません。そのため甘利氏にノーベル賞を授与するのは妥当ではないことをご理解頂けると思います。この事は40年程前に「真理」を適切に表現しない事を指摘した私には十分納得できるものです。
➂30代に通産省の課長補佐を諫め地デジを21世紀に普及させる
これは2011年にスタートした地デジに関するものです。拙著で説明するように地デジの生みの親は私です。どういう事かと言うと、今から30年以上前に、当時の通産大臣から日本IBMの社長にある依頼の手紙がきました。
それはコンピュータ関連でナショナル・プロジェクトを立ち上げたいが、どのようなものにしたら良いかヒアリングしたいというものです。開発製造担当の副社長から「関君、説明しなさい」と指示があり、私が説明しました。
会議の冒頭に通産省の技官から、「何々ゼミ」で学んだ「何年卒」と挨拶がありました、しかし、私は「東大卒」ではないため「何年卒」と答えず「無言」でいると「IBMの研究所には東大卒はいないのか」という大変傲慢な態度になり、説明を無視して資料に目を通し、5分ほどして「資料で説明していう事はすべて理解している」という顔でこちらを見ました。
この傲慢、無礼な態度に「なぜ、このように仕様が決まったか、ご存じですか」と質問しました。この質問に技官は「知らない」と答えましたので、以降2時間、科学は何を解き明かし、現実は何を要求し、その狭間で「科学技術者」はどのように研究、開発していったかを説明しました。
尚、技官は「東大」のコンピュータ・サイエンスの博士課程を修了した「工学博士」です。所属は通産省(現在、経産省)所管の電子技術総合研究所(現在、産業技術総合研究所)です。この調査のために本省の通産省に一時的に移籍し、肩書きは「課長補佐」です。
そのため技官は私を大変信頼したようで説明が終わった時に、ある質問をしてきました。それは「今、通産省として一番困っているのはテレビ業界で、テレビにパソコン機能を追加したインテリジェント・テレビとNHKが開発を進めている40インチの高品位大画面テレビ、どちらを優先して開発していけばよいか、関さん、教えて下さい」というものです。
そのため「こういう理由でインテリジェント・テレビは実現できません。そうではなくデジタル・テレビにしなさい」。しかし、「優先順位はこういう理由でNHKの40インチの高品位大画面テレビを先に商品化しなさい」また「デジタル・テレビはこういう理由で21世紀にしなさい」と答えました。
技官は冒頭の傲慢な態度とは真逆の真摯、且つ、丁寧な態度で「ありがとうございます」とお礼を述べ、会議は終了しました。これにより日本のテレビ業界と地デジに貢献できた事を嬉しく思っています。
以上があらましです。ここでご理解頂きたい事は2点です。
1点目は、なぜ通産省の課長補佐は私に専門外の事を質問してきたのかと言えば、私の「科学技術者」としての「分野を横断した桁外れの知識量」と、それらを統一的、体系的に理解しているからと考えています。
2点目は、私は意図的に通産省の課長補佐を諫めた事です。これが「なぜ、このように仕様が決まったか、ご存じですか」という質問であり、そして、この諫めを知り「冒頭の傲慢な態度を大変申し訳ない」という意思表示が「関さん、教えて下さい」という文言です。この事も容易にご理解頂けると思います。
尚、補足すれば、冒頭の「何々ゼミ」は➁「30代に直感で東大のコンピュータサイエンスの教授を論破し誤りを認めさせる」の東大のコンピュータサイエンスの教授です。この方は私との質疑応答で「私に間違いがありますか」という終始傲慢な態度でしたが「教え子」は態度を改めました。教授も是非見習って欲しいと思います。
➃40代に日本人を馬鹿にしたイギリスIBMの開発部門のトップを論破し日本人の誇りを守る
これはイギリスIBMの研究開発のトップの方が質問してきた事に対し、私が反論し、論破した時のものです。最初に経緯を説明し、次のポイントを説明します。
経緯は、私が研究所の課長になって間もない頃の1980年代に日本IBMの営業部門が顧客企業のヨーロッパの現地法人の社長様を招き、コンピュータの技術動向や利用動向を説明する研修会をブラッセルとロンドンで開催した時の事です。
研究開発部門からは常務が講演する事になっていましたが、急遽対応しなければならない事案が発生し、代わりに私が講演し、夜は豪華なディナーを振る舞うメインテーブルでホストとして顧客の社長様を接待していた時に、同席していたイギリスIBMの研究開発のトップの方がある質問をしてきた事です。
それは「ドイツの諺に、Intelligent people are lazy (知的な人間は怠惰)というのがありますが、日本人は知っていますか?」というものです。これは日本人を馬鹿にする大変失礼な質問です。これを全員理解しました。
どういう事かと言うと、知的な人間は優雅に食事をし、日本人のようにがつがつ食事をしないという事です。つまり最初はイギリス人が同席していたため、顧客の社長様7-8人と本社の常務の方(通産省から招聘された方)と私、日本人全員も英語で会話し、マナー良く食事していましたが、豪華な食事とワインのためか、いわゆる日本の無礼講の宴会のようになってきました。つまり互いにワインやスコッチを勧め、ぐいぐい飲み、ばくばく食べるという状況です。
これを見て、イギリス人は「何て下品な人間なんだ」という澄ました表情でテーブルの日本人全員に質問してきました。これには誰も答えられず、静まり返ってしまいました。また博学の通産省から招聘された常務の方も、さすがに答えられなかったため、このまま日本人が馬鹿にされるのは許せないと思い、私からある質問をしました。
それは「Industry(産業)の語源を知ってますか」と質問しました。イギリス人は「知らない」と答えたので、「Industryは御国の言葉ですが、語源を知らないならば、教えてあげましょう。これは18世紀の産業革命の時に、industrious(勤勉な)という形容詞から生まれたものです」と説明し、以降は次の通り、説明しました。
◆If someone is engaged in some industry, he should be industrious. According
to Webster's, industrious means hard working, that means NOT LAZY.
この意味は「何人も産業、Industryに従事するならば、industriousでなければならない。Webster's(アメリカの辞書)に依れば、industriousとはハードワーキング、すなわち、NOT LAZY、怠惰ではないという事 」です。
「NOT LAZY」と言った瞬間、日本人全員から笑みがこもれ、そして気持ちよく日本の宴会が再開されました。
以上があらましです。ここでご理解頂きたい事は2点です。
1つは長年の努力により優れた業績を上げる事も重要ですが、もう1つは、丁々発止のDebate、デベートで相手を論破、納得させる事も重要です。アメリカでPh.D.(理学博士)を取得された方ならご存知と思いますが、最後は主任教授数名による「口頭試験」です。辛辣、且つ、鋭い質問に答える事ができなければ、博士号は取得できません。私はこの点においてもイギリスでも十分実績を示したとご理解頂ければと思います。
もう1つは、私は日本に誇りを持ち日本を愛する日本人である事です。東京高専を卒業する時「国立の学校を卒業して外資に入るとは何事だ。関は売国奴だ」と言われた事がありますが、それは逆です。
日本を愛するから「確かに日本はアメリカに第二次世界大戦で負けたが、日本人もアメリカ人と同様に優れた人間だという事を示したい」という「思い」で日本IBMに入社し➄「50代にサービス科学をアメリカIBMと同時に導きIBMに入社した思いを達成する」で説明するように十分この思いを達成したと思います。
そのため今後は「日本に貢献したい」というのが私の「思い」であり「覚悟」です。その結果がホームページです。この「思い」は前述の説明から、改めてご理解頂けると思います。
➄50代にサービス科学をアメリカIBMと同時に導きIBMに入社した思いを実現
「サービス科学」は私とIBMが独立に発見、定義したものです。これは1990年代にIBMがサービスビジネスへ戦略を転換した時に、今後の開発戦略を策定する会議で私が質問した事がきっかけです。
この質問から15年後の2005年にサービス科学を導いています。同様にアメリカIBMも同年にサービス科学を発表しています。しかし、これは私の質問が出発点となっています。そのためサービス科学の生みの親は私です。
この事をご理解頂くために、最初に経緯を説明し、次に質問を説明し、最後にポイントを説明します。
経緯は前述の通りですが、付け加えれば、これは非常に重要な会議であり、世界のIBMの研究所からトップの研究員だけがアメリカに招集され、日本からは2人招かれ、私はその一人でした。
最初に座長から当時のIBMの最高機密のサービスビジネスの戦略の説明があり、次に私から、以下の質問をしました。
① テクノロジはApplied Scienceである。つまりテクノロジは科学に基づいて開発しなければならない
② 今後IBMがサービスビジネスでテクノロジを開発するならば、それはどのような科学に基づくのか
③ 従来のハードウエアのテクノロジは自然科学に基づいて開発してきた
④ しかし、サービスビジネスの時代は、自然科学が新たなテクノロジを生み出すとは考えられない
⑤ そのためそれはどのような科学なのか?
⑥ もし、それが分からず、単に経験やノウハウでソフトウエアやインターネットのテクノロジを開発するならば、それは18世紀の産業革命以前の16世紀の“ギルド時代”に戻る事だ
⑦ そのような時代に逆行するような事をIBMはしてはならない。
⑧ あなたの専門は何か? シリコン(半導体)ならば、テクノロジとは何かを理解してるはずだ。テクノロジは科学から生まれる。しかし、その科学が分からず、開発戦略を策定するとは如何なる理由か?
⑨ そうだ、そうだ。日本人の言う通りだ。大体、IBMでノーベル賞を受賞したのは日本人とドイツ人だけだ。
ご覧頂ける通り、➀から⑦は真っ当な質問であり見識ですが、⑧は座長の「シリコン」という返事から、更に私が畳み掛けるように詰問する形となり、その結果、ドイツから来た研究員が、⑨の発言となり、会議は冒頭から、目的と意義が不明の大変危ういものとなり、座長は苦々しい顔で「これはトップの命令だ。従って欲しい」と依頼があり、またドイツ人の悪しき弊害の感情論に走る発言から、「これはマズイ」と思い、従う事としました。
しかし、この質問には誰も解答する事ができませんでした。そのため私自身への質問となり、日本とアメリカのコンピュータサイエンスやソフトウエア工学の書籍、また1936年のチューリングの論文などを大量に読み込むと共に、それに類すると思われる経路最適化ソフトの研究開発に従事し、解答が閃き、当時の座長、尚、その時は基礎研究部門の部門長でIBMの上席副社長に電子メールで伝えると、前記の通り、アメリカIBMも2005年にサービス科学を発表した事を知り、また送付されてきた資料から同じ結論である事を理解しました。
以上があらましです。これから冒頭の「サービス科学の生みの親は私」をご理解頂けると思います。そして、これは私にとって大きな意味があります。それはIBMに入社した思いを達成したと思ったからです。
どういう事かというと、私がIBMに入社した思いは「日本は確かに第二次世界大戦でアメリカに敗れたが、日本人もアメリカ人の様に優秀である事を示したい」というものです。そのため2005年にアメリカIBMと同じくサービス科学を導いたのは十分この思いを達成したと思いました。
何故ならアメリカIBMは多くのPh.D.(博士)の英知の結集として導きましたが、私は一人で導きました、そのため十分勝ったと思いました。そしてIBMに入社した思いを十分達成したと思いました。これが私の実感です。思いを達成する事ができ何よりも良かったと思っています。
尚、1点補足します。①から⑦は「文明の利器」と「それを生み出す科学」との関係を説明するものです。そして「これらの見識を有する事」が「サービス科学の生みの親は私」という意味です。またこのように歴史を俯瞰した「文明史観」を有する事が「新たな科学を生み出す重要な要件」とご理解頂ければと思います。
⑥50代にプロジェクトマネジメントの原理の正義化をイギリス政府よりも2年早く導く
昨今日本でもプロジェクトマネジメントという言葉が普及してきました。しかし、その意味を正確に理解している方は非常に少ないと感じています。そのためこの点を含めて私が50代にプロジェクトマネジメントの原理の「正義化、Justification」をイギリス政府よりも2年早く導いた事を説明します。
これは私が日本IBMの研究所に勤務している時に、アメリカのPMI(Project Management Institute、プロジェクトマネジメント協会)の研修を受けた際に、プロジェクトマネジメントの原理としてJustification、正義化を導きアメリカ人の講師に確認し賛同して頂いたものです。
これを私は2003年に導きました。次に拙著『日本の問題を解く』の執筆時にイギリス政府の開発したPRINCE2というプロジェクトマネジメントの原理も「Justification、正義化」である事を知りました。これをイギリス政府は2005年に導いたそうです。
そのため私は2年早く導いた事になります。これから私は十分プロジェクトマネジメントそして「Justification、正義化」を理解しているとご理解頂ければと思います。またイギリス政府も導いた事から「Justification、正義化」は普遍的なプロジェクトマネジメントの原理である事をご理解頂けると思います。
では何故プロジェクトマネジメントの原理として「Justification、正義化」を導く事ができたのかと言えば、それまでの液晶や光磁気ディスクまた経路最適化ソフトの開発体験から自然にマネジメントの要諦は「Justification、正義化」と理解していたためです。
次に「正義化」は「5.1 正義化の経営力」で説明するように顧客を助ける正義を実践する事と黒字を同時に実現する事です。つまり正義と黒字を同時に実現する事が「正義化」です。即ち「顧客満足度」と「黒字」が正義化のゴールです。
ここで「顧客満足度」と「黒字」は実際にやってみなければ分からない事です。そして、当然ですが「黒字」は「1/10/100/1000億円」と規模があり、それに伴ってマネジメント方法も異なってきます。
そして、これらはペーパー試験で分かるというものではなく、人による質疑応答という口頭試験により分かるものであり、そして口頭試験を実施した試験官により正式な資格として認定されるものです。
例えば、IBMの場合、プロジェクトマネージャー(PM)になれるのはPMIの数年に渡る教育を受け、実務での実績を評価され、試験に合格しPMとして認定された人のみがPMになれるという事です。
お分かり頂ける通り、日本で普及しているプロジェクトマネジメントとは大きく異なる事をご理解頂けると思います。日本ではプロジェクトを発足させると責任者をプロジェクトマネージャー、PMと呼びますが、それは根本的に誤りです。PMIやPRINCE2から認定された方のみがPMになれます。
またそもそもプロジェクトという用語も誤って使われています。これは「新たなものを創造する仕事」をプロジェクトと呼びます。そのため工場のように毎日同じものを生産する仕事やどなたかが既に行っている富士山登山や旅行や祭りなどのイベントはプロジェクトではありません。またプロジェクトは金で計測できる仕事であり、金で計測できない人生はプロジェクトではありません。これらを十分ご理解頂ければと思います。